水切り用食器かごの種類
水切り用食器かごは、洗った食器をそのまま置いて水切りするキッチングッズです。食器拭きの手間を軽減できる便利グッズですが、バリエーションが豊富で迷ってしまう人もいるかもしれません。まずはかごの主な種類と特徴を確認し、我が家にとって使い勝手のよいものを選びましょう。
安定感のある「バスケットタイプ」
バスケットの下に、水切り皿がセットされているタイプです。
置き型なので安定感があり、収容量が少ないものから多いものまでさまざまあります。設置場所・食器の量に合わせて選びやすく、多様な家庭のニーズに対応できます。
水切り用食器かごとしては最もポピュラーなタイプなので、好みに合うデザインも見つけやすいでしょう。
ただし、置き型はある程度の設置スペースを必要とします。収容量が多いタイプは必然的に本体サイズも大きくなるため、調理スペースが狭くなるかもしれません。使い勝手を考慮するなら、最適なサイズ・容量の見極めが必要です。
調理台を広く使える「シンク内タイプ」
シンクの内側に掛けて設置し、シンクに直接食器の水を落とす仕様です。
設置場所はシンク内となるため、調理・作業スペースは影響を受けません。広いシンクを有効活用したい人や、調理・作業スペースを狭くしたくない人に最適です。
なお、シンク内タイプは主に2種類で、深さのある「バスケットタイプ」と板状の「プレートタイプ」があります。どちらも水切り皿がなくお手入れは簡単ですが、置き型ほどの収容力は期待できません。
シンク内タイプで少しでもたくさんの食器を水切りしたい場合は、深さのあるバスケットタイプを選びましょう。
設置に困ったら「ラック・突っ張りタイプ」
「シンクも調理・作業スペースも広く使いたい…」という人は、突っ張り棒で水切り用食器かごを固定するタイプがおすすめです。
蛇口の後ろなどの狭いスペースにも設置できるため、キッチンでの調理・作業を邪魔しません。幅や高さ調節できるタイプも多く、家のキッチン仕様にカスタマイズして使えます。
ラック・突っ張りタイプの収容力は選ぶ製品によってまちまちですが、カトラリーポケットが付いていたり2~3段仕様だったりするなど、狭いスペースを有効に活用できるタイプです。
設置場所と製品サイズを適切に見極めれば、キッチンに合ったサイズ・容量のものが見つかります。
水切り用食器かごの素材
水切り用食器かごの使い勝手は、素材によっても異なります。使う頻度やお手入れ・価格などを考慮して、バランスのよいものを選びましょう。
水切り用食器かごに使われる、素材について紹介します。
丈夫で長持ちする「ステンレス」
水に強く、耐久性が高いのが「ステンレス」です。水切り用食器かごの素材としては最もポピュラーで、ぬめりやカビの不安はさほどありません。衛生的に使える上にお手入れの気遣いがほとんどなく、忙しい人の強い味方になってくれます。
また、ステンレス素材の水切り用食器かごは、見た目の印象もスタイリッシュです。家庭のシンクも同じステンレス製なら、キッチンに置いても違和感を覚えることはありません。
「水切り用食器かごを置いたら、生活感が出過ぎるかも…」などと心配している人は、高級感のあるステンレス製を選ぶことで、キッチンのインテリアにマッチします。
デザイン性が高い「プラスチック」
色や形状にこだわりたい人なら、デザインのバリエーションが豊富な「プラスチック製」もおすすめです。
加工しやすい素材のため、ステンレス製にはないカラフルな色や曲線的なデザインの商品も見られます。軽量で持ち運びもしやすく、さびの心配もありません。
ただし、プラスチック製はカビや汚れが付着しやすく、耐久性ではステンレス製に劣ります。衛生面に不安なく使いたい場合は、プラスチックに抗菌加工を施してあるものや、本体をそのまま漂白できるものを選びましょう。
リーズナブルな「スチール」
「とりあえず試しに使ってみたい」という人なら、リーズナブルな「スチール素材」が使いやすいのではないでしょうか。
スチールとは、鉄と炭素を合わせた素材です。素材そのものに重量があって安定感があり、食器を乗せても転倒する心配がなく、強度も十分あります。スチール製の特徴としては、素材表面にさび防止のための加工が施してある点です。
スチールそのものは非常にさびやすく、水気を扱うアイテムには向きません。そのため表面に加工塗装を施すことで、さびにくくしているのです。
カラーバリエーションはさまざまあるので、キッチンのカラーや好みに合わせて選べます。
水切り用食器かごの選び方
使い勝手のよい水切り用食器かごを購入するなら、容量や機能のチェックは必須です。購入後に「使いづらい」と感じずに済むよう、我が家に必要な水切り用食器かごをしっかりと見極めましょう。
水切り用食器かごを選ぶとき、チェックしたいポイントを紹介します。
キッチンの水切りラック、おすすめは?置く場所やお手入れのしやすさで選ぼう | Domani
サイズで選ぶ
一度の料理でたくさんの洗い物が出る家庭は、家族の人数にかかわらず大きめサイズの水切り用食器かごが必要となります。
一方、家族が多くても洗い物が少ないならば、コンパクトサイズを選んでも問題はありません。このときやや大きめサイズを購入しておくと、洗い物が多くなっても安心です。
ただし設置スペースに限りがある場合は、設置スペースに収まるサイズを選ぶ必要があります。
近年はスリムでも容量が大きかったり、段数が多かったりするものが登場しています。設置スペースに置けるサイズの中から、収容力の高そうなものを選びましょう。
水はけのよさで選ぶ
水切り用食器かごは、水受け皿に傾斜が付いているタイプと、付いていないタイプがあります。
傾斜が付いているタイプは排水しやすいため、水の処理が不要です。水残りでカビなどが付着しにくいためお手入れしやすく、衛生的に使えます。ただし排水の構造上シンク近くに置くことが必須で、設置場所は限られます。
一方、傾斜が付いていないタイプは食器の水をそのままため込むため、都度水を捨てなければなりません。こまめなお手入れをしないとカビや腐食のリスクが高くなりますが、置く場所が固定されないのは魅力です。
それぞれメリット・デメリットは異なるので、キッチンの状況を考えて選びましょう。
バスケットタイプの水切り用食器かご
洗い物の量が多いなら、収容力の高いバスケットタイプがおすすめです。素材やサイズ・デザインは豊富なので、キッチンに合うものを選びましょう。
バスケットタイプの水切り用食器かごから、おすすめの3品を紹介します。
レック「マルチ水切りかご スリム 2WAYトレー付」
ステンレス製の本体のサイズは、W41×D22.5×H15cmと薄型です。安定感があり、20cm程度のわずかなすき間にも設置できます。バスケットの深さは約10.5cmあり、直系28cmの大皿も収納可能です。
また、本体には2.5cm幅のまな板スタンドや、カトラリーポケットも付属しています。これらを使えば、発泡トレーやペットボトルの水切りにも困りません。
外側にグラスやコップを引っ掛ければ、バスケット内部を広く使えます。
なお水受け皿はプラスチック製ですが「SIAA抗菌加工」がされており衛生的です。止水栓が付いているため、置き場所に合わせて排水する・しないを選べます。
商品名:レック マルチ水切りかご スリム 2WAYトレー付
ヨシカワ「栗原はるみ スライド水切りカゴ(タテ置き)」
通常はW59.5×D20×H16cmとスリムなサイズ感ですが、本体バスケットを引き出してサイズ調整できます。奥行きは最大で37cmまで伸ばせるため、洗い物が増えたりフライパンや鍋といった大物を洗ったりしたときなども困りません。
また、水受け皿には傾斜が付いており、食器に付いた水は自動的に排出される仕様です。本体と同様ステンレス製で耐久性が高く、お手入れの手間が少なくて済みます。
さらに便利に使いたい場合は、別売りアイテムを追加できるので、必要に合わせて取り付けましょう。
商品名:ヨシカワ 栗原はるみスライド水切りカゴ(タテ置き)
simplehuman「ディッシュラック」
おしゃれで機能的な日常グッズがそろう「simplehuman」からは、ステンレスの質感がスタイリッシュな水切り用食器かごがラインアップされています。
本体は約38×30.3×19.5cmと正方形に近い形状です。
シンプルヒューマンではおなじみの素材「フィンガープリント プルーフ」が採用されており、指紋や手垢を寄せ付けません。清潔・きれいに使いやすく、高級感もあるのでキッチンのインテリアにこだわる人には最適です。
また、水切り皿は傾斜付き・水滴が薄く広がるよう加工済みで、衛生的です。食器の水は360度回転する排水口により、どの方向へでも排水できます。
商品名:simplehuman ディッシュラック
シンク内タイプの水切り用食器かご
調理・作業スペースを広く取りたいなら、シンク内に設置するタイプがおすすめです。形状やサイズを確認し、使いやすいものを見つけましょう。
シンク内タイプの水切り用食器かごからおすすめの3商品を紹介します。
Latuna「くるくるスッキリラック」
本体サイズはW53×D33cmで、シンクの上に広げて使います。使わないときは丸めて収納できるため、「洗い物をちょっと置いておきたい」というときに便利です。シンクの内径48cmまで対応できます。
また、本体の材質はシリコン製で、簡単にズレたり落ちたりしません。耐荷重は約18kg、耐熱250℃で、熱い鍋やフライパン、重量のある食器などを置いても安心です。
なお、本品は「アメリカ食品医薬品局(FDA)試験」に合格しています。アメリカの食品衛生基準に準拠しており、衛生面も安心です。
商品名:Latuna くるくるスッキリラック
パール金属「アレスタ シンクスライド式水切りバスケット」
本体の両端がスライドするデザインで、約43~53cmのシンクに対応します。
シンクとの接地部分にはシリコンゴムが装着されており、シンクを傷つける心配はありません。耐荷重は約5kgあり、洗ったお皿を立てて収納することが可能です。
本体サイズはW21×D45~55×H12.5cmです。スチール製ではありますが、エポキシ樹脂塗装が施されています。さびの心配をせずに使いやすく、コスパ重視の人におすすめです。
商品名:パール金属 アレスタ シンクスライド式水切りバスケット
山崎実業「折り畳み水切りラック タワー L」
折りたたみ式で、必要に合わせて大きさを調整できるデザインです。
本体には小さな仕切りが設けられており、小皿などを立てて収納できます。必要なときはまな板を置いて作業スペースとしても使えるため、汎用性は高いといえます。
広げたときの最大サイズは、約W26×D58×H0.8cmです。
なお本体は、ユニクーロムメッキ・粉体塗装を施したスチール製です。白く清潔感のあるカラーは、どんなキッチンにもよくなじみます。
商品名:山崎実業 折り畳み水切りラック タワー L
場所に合わせて使える水切り用食器かご
省スペースで使いたいなら、わずかなデッドスペースを活用できるタイプがおすすめです。家のキッチンを見回して、水切り用食器かごを置けそうな場所を探してみましょう。
さまざまな場所に使える、おすすめの水切り用食器かごを3品紹介します。
be worth style「流れるつっぱり水切りラック」
日本有数の金物の街・燕三条で作られた水切りラックです。本体サイズは約W45.5cm×D21×H70~110cmで、突っ張り棒を使って設置します。
本体は、バスケット2個・スパイスラック1個がセットになっています。まな板&ふきん掛け・S字フック・包丁スタンド・箸立て・コップ掛けも付いており、収容力に不足はありません。
食器の水はボールチェーンを伝って下に落ち、そのまま排出されます。オールステンレス製で高級感があり、お手入れも簡単です。
商品名:be worth style 流れるつっぱり水切りラック
モリエ工業「ステンレス シンク上水切りラック」
蛇口の上のスペースを有効活用できる水切りラックです。
サイズはW65~110×H23.5×H47.5cmあり、横幅はシンクサイズに合わせて調整できます。ただし接地面から水切りかごまでの高さは約31.5cmのため、この高さに蛇口が収まることが必須です。
本体は一般的な水切りスペースに加え、5枚まで収納できるプレート専用ラックも付いています。鍋蓋を3つ立てられる鍋蓋置き、小物類を収納できるラックやまな板受けもあり、あらゆるものの水切りが楽になります。
本体素材はステンレス製で耐久性が高く、お手入れの手間がありません。見た目の高級感もあり、キッチンによくなじみます。
商品名:モリエ工業 ステンレス シンク上水切りラック
川口工器「シンク上 伸縮式システム 水切りラック」
シンク上の空間を無駄なく活用できる、大容量タイプの水切りラックです。
本体サイズはW約85~105×D23×H64.5cmで、幅・高さを家のキッチンに合わせて調整できます。脚元のアジャスターを使えば、キッチントップの段差や傾きにも1cmまで対応可能です。
また、本体はバスケットやプレートの付いた2段式で、付属品も充実しています。カトラリーケース・まな板ホルダー・S字フック・Y字フックがあり、ラックの内側も外側も有効活用できるデザインです。
商品名:川口工器シンク上 伸縮式システム 水切りラック
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