必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質なタンパク質が摂れる「あげ巻」
かまぼこは地域によって特徴があり、いろいろなご当地かまぼこがあります。愛媛県宇和島市のご当地かまぼこの一つに、白身魚のすり身を油揚げでロールして蒸し上げた「あげ巻」があります。歯ごたえがあって、魚の風味が生きた美味しさと切り口の渦巻きが特徴。ご当地宇和島市では、お祝い料理の一品や、お歳暮などのギフトとしてよく使われているそう。
かまぼこは必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なタンパク質が豊富。低脂肪、低カロリーで、糖尿病やメタボリックシンドロームの予防効果が期待できるそうです。「あげ巻」には植物性たんぱく質を多く含んだ油揚げも使われていますから、ヘルシーな食生活に取り入れたいですよね。
一度食べたらストックしたくなる、手間いらずのご馳走
美味しくってヘルシーならさっそく食べてみたい!というわけで、地元の人が「イチオシ」する田中蒲鉾本店の「あげ巻」を試してみました。1㎝ほどの厚みに切り、そのまま食卓へ。歯ごたえにびっくり。プリップリッなんです。そしてジューシー!染み出してきた魚の濃いうま味と油揚げの風味が口の中で一つになって、まるで上品なだしがきいた魚料理を味わっているよう。鮮度のいい魚を感じる食感とおいしさでした。
おかずにもなるし、お酒と相性もいい味なのでおつまみにも最適。冷蔵庫から出して切るだけで、すぐ食べられるというのもうれしい。おもてなし料理やおせち料理としても大活躍間違いなしだから、冷蔵庫にストックしておくと便利ですよ。
ご贔屓さんがいっぱい、老舗蒲鉾店こだわりの味
「あげ巻」のおすすめの食べ方を、田中蒲鉾本店さんにお聞きしました。「そのまま食べるのが一番です。お弁当にもそのまま入れてOKです。お醤油やワサビ、柚子胡椒をつけてお召し上がりになる方もいます。フライパンでコロコロ転がして表面の油揚げを軽く炙ると、香ばしさがプラスされますよ」おうどんや吸い物などの具に使うときは、火を通しすぎないように最後に入れるのが、おいしくいただくポイントだそう。
田中蒲鉾本店は1888年創業の老舗。生魚を使うことと、職人の手作りにこだわっているそう。「あげ巻」には宇和海近海でとれるエソと、老舗豆腐店に特注するふんわり食感の油揚げが使われています。魚を1匹ずつ丁寧に捌き、1本1本手で巻いて作っているのだとか。
気軽に食べられて、栄養たっぷり。子供からご年配の方まで、家族みんなが楽しめる味。こだわりと魚のうま味が詰まった「あげ巻」、ぜひ試してみてください!
▲女性メディア『Domani』が新聞社とコラボして発刊した「ハーベスト」
写真提供/愛媛新聞社