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2022.02.06

DVにレイプにストーカーを経験したバツイチ女性が、韓国人男性に癒されて〜夏希さんの場合Vol.4

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。変態夫から逃げた先でもレイプされ、離婚裁判は泥沼化。そんな夏希さんの物語、第4回。

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「もう恋愛なんてしない」と決めていたのに…

前回のお話▶︎DV変態夫から逃げ出したら、今度はストーカー被害に…

変態プレイを強要するDV夫から逃げて離婚裁判中の夏希さんでしたが、その避難先でカウンセラーの男性Cさんからレイプを受け、事態はさらなる混迷を深めます。

医師の仕事も休職中だった彼女は、Cさんから逃げるために淡路島へ。そこで再び医師として働き始めますが、仕事を辞めて夏希さんを追って来たCさんからのストーカー被害に。その間にも、夫に強要されて見知らぬ男性に抱かれている姿を撮られた動画がネットに流出。

さかい:流出って、どういうことですか?

夏希さん:もちろん、撮影した夫本人が流出させたものです。ですが、離婚裁判では私が自ら進んで他の男性に抱かれた上、その動画を流出させたと言われました。

カウンセラーの一件も含め、数々の性被害に遭って来た彼女。レイプの件を警察に言えなかったのは、離婚が成立する前にほかの異性と関係を持ったことがわかれば、裁判で不利になると思ったからだそうです。そんな弱みにつけ込んだ卑劣な行為。その後、夏希さんが東京の母親の実家に逃げてもCさんはなお、謎の液体を送りつけてきたり、下半身の画像をメールで送ってきたりと嫌がらせは続きました。

夏希さん:それまでの性被害のフラッシュバックが起こる中で、裁判に必要な書類を書き、医師の仕事をして…という、カオスな状況でした。でもそういう目に遭ったから、サイコパスがすぐに見抜けるようになりました。一見優しそうな人が、実は頭のおかしいサイコパスだったりするんですよね。常にニコニコしているけれど目の奥が笑っていなかったり、欲しい言葉をすぐに言ってくれたり、言葉巧みで見た目が爽やかな人たらしに多い気がします。元夫もそういうタイプでしたが、飲むと人格が変わっていたので。

そうやって6年間裁判が続いたあと、ようやく離婚が成立。そのときに夏希さんは、「二度と結婚も恋愛もしない」と心に決めたそうです。今までの経緯を考えたら、男性不信になっても不思議はないですものね。

恋愛をあきらめ、母親の介護をしながら某K-POPアイドルグループを心の支えに生きていた、30代半ばの夏希さんでしたが、そんなときに運命の出会いは訪れたのです。

夏希さん:当時、某K-POPアイドルグループのYouTubeを毎日のように観まくっていたのですが、字幕の韓国語が読めるようになりたいなと思って、韓国語スクールに通い始めたんです。その学校の女性の先生が「あなたに紹介したい人がいる」と紹介してくれたのが、韓国人男性のDさんでした。

5歳年上のDさんは、夏希さんが夢中になっていた某K-POPアイドルグループの中でも、最推しメンバーのXに似たフェミニン系イケメン。しかもXと苗字も一緒だったそうで、Dさんはひとめぼれしてしまいます。

男性には懲りたはずの夏希さんでしたが、穏やかな空気を纏ったDさんを見た瞬間に、「この人は私のことを絶対に傷つけない人だ」と直感的にわかったそう。しかしDさんは超がつく奥手で、夏希さんがDさんを落とすまでには、そこから半年ほどかかったのです。

バツイチアラフォーだった夏希さんが、韓国人男性のDさんにアプローチしまくって再婚した話は、次回に続きます。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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