【目次】
〝お茶〟がテーマの癒しの温泉旅館
静岡県・舘山寺温泉の浜名湖のほとりに位置する「界 遠州」は、浜松ならではの体験ができる温泉旅館。特に館内いたるところに用意された〝お茶のおもてなし〟が大きな特徴で、一歩足を踏み入れると茶香炉からいい香りが漂ってきます。
▲界 遠州 外観
今回はそんな界 遠州の見どころをたっぷりご紹介します!
落ち着いた内装の客室と美しい景色にリラックス
全室レイクビューの「遠州つむぎの間」。地元の伝統工芸である「遠州綿紬 (つむぎ) 」を作り続けている地元の織物業「ぬくもり工房」が手掛けたインテリアがポイントで、障子やランプシェード、クッションなど、温かみのあるアイテムが部屋に彩りを添えています。
▲客室 遠州つむぎの間 和洋室
そして窓から部屋の外に目を向けると、そこには刻々と表情を変えていく美しい湖が。眺めているだけで旅の疲れが癒えていくような景色も、この部屋の大きな魅力です。
どの部屋でも伝統工芸のインテリアや景色を楽しめますが、なかでもカウンタースペースが備わっている「遠州つむぎの間 茶処リビング付き和室」は、お茶好きの人にはたまらない空間。到着・休み前・目覚めとそれぞれの滞在シーンに合わせた茶葉と茶器が用意され、お茶を存分に堪能できます。
▲客室 遠州つむぎの間 茶処リビング付き和室
お茶の魅力を再発見する美茶楽(びちゃらく)のおもてなしを体験
全国に位置する温泉旅館ブランドである界では、各施設ごとにその土地の文化に触れられる催し「ご当地楽」が開催されています。界 遠州で体験できるのは、毎夕開催の「美茶楽(びちゃらく)のおもてなし」と題されたお茶を味わうプログラム。おいしい煎茶の楽しみ方を知ることができるご当地楽です。
▲ご当地楽「美茶楽(びちゃらく)のおもてなし」イメージ
煎茶の本格的な味わいを感じられるよう四季の移ろいとともにプログラムの内容が変化するので、訪れるたび新鮮に楽しめるはず。
静岡ならではの景色に囲まれて
中庭に出るとそこに広がるのは、茶の木とツツジが織りなす「つむぎ茶畑」。
▲つむぎ茶畑
茶の木とドウダンツツジが交互に植えられた、遠州綿紬の縞模様を彷彿とさせる風景はこの場所だからこそ。畑の中央には四阿 (あずまや) が設置され、爽やかな風を感じながらくつろぐことができます。秋になるとドウダンツツジが紅葉し、茶の木の緑とのコントラストが映えるこの季節だけの景色に。
また、今年誕生したばかりの小上がり空間「美茶楽ラウンジ」からも、中庭のつむぎ茶畑とその先に広がる浜名湖を見渡せます。滞在中は自由に出入りでき、好きなときにティーセラーやティースタンドのお茶を飲むこともできるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
▲美茶楽ラウンジ
温泉に浸かりながらお茶の香りを堪能!
ここまでお茶にまつわる体験がたっぷり登場しましたが、さらに温泉でもお茶の魅力に浸れます。男女入替え制で利用できる2つの大浴場のうち「華の湯」は、熟練の職人により仕上げられた大きな桶型のヒバの露天風呂が目玉。その湯面にはなんと茶葉を詰め込んだ籠が浮かび、茶葉の香りに包まれながら「お茶玉美肌入浴」を楽しめます。
▲お茶玉風呂
もう1つの大浴場「湖都 (こと) の湯」では、露天風呂と檜の内湯を用意。浜名湖から届くそよ風を感じながら、ゆったりと癒しのひとときを過ごして。
▲湖都の湯 露天風呂
地域の食材を味わう豪華会席
言わずと知れたうなぎの産地である浜名湖。温暖な気候や水質がうなぎの養殖に適しており、明治時代よりうなぎ養殖の聖地として栄えてきました。特別会席料理「ふぐうな会席」では、うなぎの骨・うなぎの身・日本酒で出汁を取り、醤油やみりんなどを加えたこだわりの共だれで焼き上げた「鰻の共だれご飯」を提供。ほかにも、うなぎの白焼きやふぐのからあげ、ふぐのお造りまで味わえる豪華な会席コースです。
▲ふぐうな会席
冬の時期なら、とらふぐを堪能する「ふぐづくし会席」に注目。高級食材として知られる「とらふぐ」は脂質が少なく、たんぱく質やコラーゲンが多く含まれる食材。遠州灘は「とらふぐ」の漁獲量の多さで有名で、ふぐづくし会席は食前のふぐのひれ酒にはじまり、ふぐの煮凝り、白子の茶碗蒸し、ふぐしゃぶ鍋までまさにふぐづくし。そして締めには、土鍋の白ごはんにふぐの子糠漬けを合わせ、鍋の出汁をかけたお茶漬けまで楽しめます。(料理内容は仕入れや時期により変更になります。)
▲ふぐづくし会席
初夏ならでは!新茶摘み体験が期間限定で開催
地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しいという思いから、2021年よりそれぞれの施設で「手業のひととき」を開催している界。2022年5月21日から6月23日の期間中、界 遠州では月・火・木曜日限定で「自然の恵みをまるごと感じる新茶摘みと製茶体験」が開催されます。
▲茶摘み イメージ
イベントに協力している「まるたま製茶」は、自然に優しいお茶づくりをモットーに、茶葉の栽培から製茶までを一貫して行う浜松市北区にあるお茶屋。まるたま製茶の農園でお茶のプロである茶師による指南を受けながら、やわらかい新芽を1つずつ手作業で摘み取り、さらに収穫したお茶を丁寧に揉み込んで茶葉に仕上げるところまで体験できます。もちろん完成したお茶を飲むこともでき、製茶店オリジナルのお茶請け菓子とともに楽しめるのがうれしい!
▲まるたま製茶 茶揉み イメージ
普段何気なく飲んでいるお茶が、茶師の技によるさまざまな工程や手仕事を経て作り上げられていることを学べる、貴重な機会をぜひお見逃しなく。
静岡や浜松ならではの魅力にあふれた「界 遠州」。季節ごとにそのとき・その場所でしか味わえない体験ができる温泉旅館に、ぜひ注目してみてくださいね。