小学校の授業時間は、実際にはどれくらいの長さなのでしょう? 親にとって、子どもの学校生活や学びの内容は気になるポイントですよね。本記事では、学年ごとの授業時間や時間割の特徴を解説します。お子さんの成長を見守りながら、学校生活の理解を深めていきましょう。
「小学校の授業時間」はどれくらい?
まずは、小学校6年間のうちに受ける授業時間の合計数と、1コマあたりの授業時間について紹介します。
小学校の総授業時間数
小学校の授業時間数は、文部科学省の「小学校学習指導要領」にて定められています。それによると、小学校6年間のうちに習う総標準授業時数は5,785コマ。内訳は下記の通りです。国語の授業時数が圧倒的に多いことがわかります。
<総授業時間数>
国語:1,461
社会:365
算数:1,011
理科:405
生活:207
音楽:358
図画工作:358
家庭:115
体育:597
外国語:140
道徳:209
外国語活動:70
総合的な学習の時間:280
特別活動:209
ちなみに、この「小学校学習指導要領」は2020年度より実施されましたが、それまで小学5年生と6年生対象に行われていた外国語活動が、小学3年生と4年生の対象へと変更になりました。代わりに、小学5年生と6年生は、教科としての外国語授業が新たに追加されています。
1コマあたりの授業時間は?
「小学校学習指導要領」では、1単位の授業時間は45分です。1コマ45分というのは、小学生の集中力や授業内容のバランスなども考慮されているのでしょう。長すぎると集中力が続かず、短すぎると授業が中途半端になる恐れがあります。なお、一般的に1コマは45分ですが、40分の小学校もあるようです。
学年別の時間割と授業時間数の特徴は?
続いて、学年ごとの授業時間数や時間割の特徴を紹介しましょう。
1年生の場合
小学1年生は、勉学というよりも学校生活に慣れることを目的にしているため、総授業時間数は850コマと少なめ。基本的に、午前に4コマ、午後に1コマと、1日5コマの授業を受けます。教科は、国語、算数、生活、音楽、図画工作、体育、道徳、特別活動の8つ。
授業の特徴としては、国語の授業時間が多い点と、社会と理科を合わせたような内容の授業・生活がある点です。
2年生の場合
小学2年生は、1年生に比べると授業時間数が増え、910時間になります。全体的に各教科の授業時間数が増えますが、なかでも算数の授業は136時間(小学1年生)→175時間(小学2年生)と、特に増加率が高いのが特徴です。
教科の種類は、国語、算数、生活、音楽、図画工作、体育、道徳、特別活動と1年生の頃と変わりません。なお、生活の授業は、小学2年生までとなります。
3年生の場合
小学3年生の総授業時間数は980時間です。小学1年生〜2年生で受けていた生活の授業がなくなり、代わりに社会、理科、外国語活動、総合の授業が始まります。学ぶ内容が一気に広がる学年ともいえますね。
教科が4つも増えたことにより、国語、音楽、図面工作の授業が減ります。ただし、算数、体育、道徳、特別活動の授業時間は変わりません。