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2023.06.22

中学受験の費用はどのくらいかかる? 総額や費用を抑えるポイントを解説【専門家監修】

〝中学受験の費用〟は一体どのくらいかかるのでしょうか? 今回は受験にかかる費用の総額や、できるだけ支出を抑えるポイントまで解説していきます。

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気になる「中学受験」の費用、総額や内訳をチェック

「中学受験」を選択したら、その費用総額はどのくらいになるのでしょうか。まずは内訳から見ていきましょう。

「中学受験の費用」、かかるお金の内訳は

●検定料(受験料)
東京都生活文化局が発表した「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」を見ると、東京都内の私立中学校の検定料(受験料)平均額は、23,627円です。第一志望校を含め5校を受験するとなると、検定料は10万円から15万円程度かかることになります。

●初年度納付金(入学金、授業料など進学先に払う1年間の総額)
前述の「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」によると、志望校に合格してから払う初年度納付金(総額)の平均額は、978,420円です。中でも「入学金」や「施設費」などを含む「入学手続時納入金」は、合格後すぐの支払いが多いため、早めに準備をしておきましょう。

出典:東京都生活文化局報道発表資料「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」

●塾や家庭教師の費用
「中学受験」をするほとんどの生徒は、塾や家庭教師を利用しています。通常の月謝以外に、夏休みや冬休みなどに行われる特別講習費用や、模試代なども見込んでおく方がいいですね。

「ベネッセ教育情報サイト」の調べでは、4年生から塾に通った場合、「中学受験」にかかる塾代は、約300万円程度を見積もっておくといいとのこと。ここには、テキスト代や特別講習費用なども含まれます。

出典:ベネッセ教育情報サイト【Q&A】中学受験の費用  4年生から通塾したら3年間でいくらかかる?

「中学受験の費用」、こんな費用もかかる

受験料や塾代以外に、次のような費用が発生します。

●交通費
塾や受験会場までの交通費が必要になります。受験会場によっては、ホテル宿泊費や新幹線、飛行機代などもかかります。また、保護者が受験会場に付き添う場合もあるので、交通費は多めに見積もっておきましょう。

●通信費用
勉強で使うことが増え、1人1台持っているのが当たり前になりつつあるパソコンやタブレットですが、その購入費用や通信費も必要になります。最近では動画やオンライン学習が増えているため、「中学受験」には欠かせない費用となりつつあります。

通塾や家庭教師を利用し始めると、3食以外に軽食を必要とすることが増えます。特に、特別講習や受験直前などは、お弁当持参が増えますので、そのための食費も意識しておきましょう。

「中学受験の費用」総額は?

塾や家庭教師を利用せず受験のみの場合、「中学受験の費用」総額は、最低でも100万円は必要になるでしょう。

塾や家庭教師を利用する場合で、4年生から通塾するのであれば、塾や家庭教師にかかる費用とその他の費用を合わせて、400万円(3年間)くらいを見込んでおく必要がありそうです。

中学受験 学費

「中学受験の費用」を抑えるには?

「中学受験の費用」を少しでも抑えたいという場合、どのような方法があるのでしょうか。「中学受験の費用」を抑えるポイントを見ていきましょう。

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受験校を絞る

「中学受験」の場合、平均5校を受験することが多いといわれます。受験校が増えればその分検定料も高くなりますので、受験校を決める際は、しっかりと志望校や併願校について調べ、適切な受験校数になるようにしましょう。

また、受験の日程によっては、第一志望校の合格発表前に、併願中学の入学手続時納入金を納付しなければならなくなることも。入学を辞退しても、返金されない場合があります。受験校を絞る時には、各費用の納入期限もチェックするといいでしょう。

複数回受験の優遇措置を利用する

同じ中学を複数回受験すると、何らかの優遇措置を受けられることがあります。複数回受験をすることで検定料が安くなる、早い段階で合格した場合はそれ以降の検定料が返還されるなどです。

費用面以外でも、ボーダーラインの場合に優遇してくれたり、補欠合格や追加合格で優先してくれるなどの措置をとる中学もあります。学校によって内容が異なりますので、受験の可能性がある学校については、事前にチェックしておきましょう。

私立中学校以外に進学する

経済的な不安がある場合は、私立中学校以外に進学する、という選択肢もあります。公立の中高一貫校でかかる学費は、私立中学校の半分程度だといわれます。

国立大学付属中学校は、入学金不要で授業料も公立中学並み。国立大学の付属校だけあって、ユニークな学習の取り組みが行われており、最先端の教育を受けることができます。

学校の制度を使う

授業料相当額を貸与または給付してくれる奨学金制度や、入試の成績上位者に対して、入学金や授業料を免除してくれる特待生制度を設けている中学もあります。制度の内容は学校によって異なります。

特待生制度の場合は、入試の成績が関係することがほとんどで、入学後も一定以上の成績を維持するなどの条件があります。制度の利用を検討する場合は、維持の条件についても確認しておきましょう。

塾選びを工夫する

「中学受験の費用」で負担が大きいのが、塾や家庭教師の費用でしょう。ここ最近では、オンラインや動画による授業をメインとする塾が増えました。無料で閲覧できる授業の動画もたくさんありますので、上手く活用できれば、授業料や交通費を大幅に抑えることができます。塾選びの際に、検討してみてくださいね。

ただし、お子様のタイプによっては、効果を感じられないということも。その点は注意しなければならないでしょう。

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「中学受験の費用」が払えない場合は

「中学受験の費用」が払えない場合は、どうしたらいいのでしょうか。

家計の見直しを

まずは家計の見直しをしてみましょう。特に、固定費(住宅ローンや保険料、携帯電話代など)の見直しが効果的です。固定費を削減できると、毎月一定額の節約につながりますので、ぜひチェックしてみましょう。

外食や娯楽費などは、節約しながら楽しめる工夫をするといいですね。塾や習い事費用も、家族で話し合いながら見直しをしてみましょう。

マネープランを立ててシミュレーションを

「中学受験の費用」が厳しいと感じたら、マネープランのシミュレーションをしましょう。教育費が最もかかるのは、高校から大学だといわれます。大学資金までを視野に入れ、教育費についてもう一度家族で考え、「中学受験の費用」について話し合ってみましょう。

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最後に

「中学受験の費用」は、受験のみで約100万円、塾や家庭教師を利用した場合は、約400万円が必要とされています。費用を抑えるには、各校が設けている制度を上手く活用し、塾選びを工夫することがポイントです。教育費は大学卒業までかかります。その点をふまえ、しっかりと準備をしていきましょう。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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監修

コトヅテ 益田瑛己子(ますだ・えみこ)

ライター・キャリアコンサルタント/金融機関の営業職(FP職)として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。趣味は、好きなアーティストのライブに行くこと。子供が自立し、仕事にまい進する日々を謳歌している。

執筆/京都メディアライン

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