朝型勤務の推奨や、社員の健康増進のためのシステムづくりなど、オリジナリティに富んだ働く環境づくりにいち早く取り組み始めている、大手総合商社の伊藤忠商事。毎週水曜・金曜には女性・男性ともにスーツを着ずに全員がカジュアルな服装で働くという、『脱スーツ・デー』の取り組みを開始し、装いの面からも働き方改革を推奨しています。
そんな『脱スーツ・デー』の取り組みに対して、「普段、スーツを着ない女性は何を着たらいいの?」という声が挙がっているのも事実。そこで、実際にどんなアイテムを買えばいいかと迷う伊藤忠商事で働くアラフォー世代の女性と一緒に、お買い物に行ってきました。アドバイザーとして同行してくれたのは、Domaniスタイリストの城長さくらさん。一体、どんなアイテムが『脱スーツ・デー』のカジュアル通勤に合うのか、早速、お買い物に密着です!
予算は10万円。なかなか一度にお買い物をする金額ではないかもしれないけれど、この限りの中での組み合わせも意識しつつ、今回は買い物してみました。
今回お買い物をしたのは、ユナイテッドアローズ 丸の内店。新丸ビルの1階にあるこちらは、オフィス対応のきれいめなアイテムを中心に大人向けの幅広いラインナップがそろっていて、まさにDomani世代のマスト的なショップです。
ケース1:寺内香織さん(43歳)の場合
お買い物前のスタイルはこちら!
▲寺内香織さん(43歳/伊藤忠商事 機械カンパニー 電力プロジェクト部 電力プロジェクト第二課 課長補佐)
寺内さん「持っているものが本当にシンプルなものばかりで、着こなしが変わり映えしないのが悩みです。特に、脱スーツ・デーはデニムしか選択肢がなくて…。いつもゆったりめのカットソーを合わせてしまいます。あと寒がりなので、カーディガンが手放せず、だいたいいつも同じような組み合わせになり…。身長が171㎝と高いのでどうしても似合う洋服が限られてしまって。カジュアルにすると極端に公園に行く感じになってしまいますし…」
寺内さんのお悩み
・ジャケット合わせが苦手(どうしても堅い印象の定型コーディネートになりがち)
・柄物が着られない(背が高く、大柄に見えてしまいがちなので、主張の強い柄は敬遠してしまう)
・足が大きめなので、ヒール以外の靴がなかなか履けない(オジ靴は本当に紳士靴に見えてしまうし、スニーカーも難しい)
そんな悩める寺内さんの服について、スタイリスト城長さんの見解は?
城長さん「大人になるにつれ、好きなものが固まってきて、どんどんシンプル化する人は多いのですが、同時にマンネリを生んで、いつも同じような印象になってしまいがち。寺内さんはまさにその典型で、似合わない、という思い込みが範囲を狭め、結果、カジュアルにしてもいい『脱スーツ・デー』でも変わり映えしなくなっていますよね。
また、これから夏に向けて、カジュアルなスタイルがデニム一択だと、ワンツーコーデになったときにますます幅が狭くなりますし、そもそもデニムは暑いと感じる日も。会社にも着ていける、似合うカジュアルボトムを見つけたいですね。
それから、柄アイテムやカラーアイテムなど、普段は敬遠してしまっているものでも、選び方を気をつければ、きっと似合うものがあるはず。それが見つかるだけで、着こなしはグッと幅が広がって、楽しくなるはずです」
それでは次回、寺内さんが実際に買ったものを見せてもらいます!
同行したのは…スタイリスト
城長さくら
kind所属。望月律子氏に師事した後、独立。シンプルでベーシックな服を活かして、大人っぽく上品に見せるスタイリングが得意で、Domaniほか、さまざまなファッション誌で活躍中。