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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2023.01.30

私は都合のいい女?直球でぶつけてみたら…【シングルマザーの恋愛#59】

シングルマザー歴7年、38歳の会社員「あおいあん」さんによる恋愛コラム。ママ友に言われた”都合のいい関係”という言葉に不安を感じたあん。直接Oくんへ不安を投げかけてみると…。【毎週月曜19:00更新】

登場人物
あん(私)…メーカー勤務のシングルマザー。7年前に離婚し、実家に出戻り。38歳。
息子…生意気盛りの小学生。10歳。
Rさん…Hくんと同じ会社に勤める42歳。結婚歴はナシ。
Cちゃん…あんの同僚。33歳。
Kくん…あんの会社の後輩。25歳。
Oくん…Kくんの大学の同級生。33歳

【前回までの話】
40歳を目前に控え、「私、このままシングルでいいの?」と、ふと我に帰った私。再度恋愛に挑もうと、学生時代からの友達Hくんに紹介してもらったRさんとお付き合いすることに。お互いの”譲れない家族”の存在を確認した上で付き合うことになったのだが、Rさんのお母様や、元カノの存在、そしてRさんのきれい好きと、ちょっとしたわだかまりがあんの中で溜まっていく。そんなある日、会社の後輩Kくんからキャンプのお誘いが。後輩のKくん、その友達のOくん、同僚のCちゃんと息子でデイキャンプに。その日の夜にはRさんと約束があったが、発熱しコロナが疑われたためキャンセルに。しかし心配だったあんは救援物資を持ち自宅ドアの前まで行くと、部屋の中から女性の声を聞いてしまう。悩んだあんはRさんに連絡し、胸の内を伝えると、Rさんから「別れよう」と言われてしまう。Rさんと別れた後、会社帰りの私に毎週会いに来たOくん。そのOくんからクリスマス前々日に誘われて…。

前回の話▶︎誕生日にキスをおねだり!?小学生のリアル恋愛模様に愕然…【シングルマザーの恋愛#58】

Oくんとの関係を確認し安心したのも束の間、帰宅すると母から辛い告白が…

こんにちは。シングルマザー歴7年のあおいあんです。前回は息子の彼女Yちゃん家で急遽クリスマスパーティーをしたところまでお伝えしました。

Yちゃんママに言われた「それって都合のいい関係じゃん」の一言がどうしても引っかかり、思い切ってOくんに話してみることにした。

今でも週に1回のペースで会社帰りの私に会いに来てくれるOくん。そのタイミングで話を切り出した。

私「この間、ママ友に私たちの関係は都合のいい関係だって言われて。なんか不安になるっていうか、その通りだなとも思ったし、Oくんは友達に何か言われた?」

Oくん「俺の友達も同じこと言ってたよ(笑)。でも恋愛しているのは周りの人ではなく、俺たちだよ。俺はあんさんのこと都合のいい女と思ったことないし、むしろ大切にしたいからこそ、相手を尊重した付き合い方をしたいと思ったんだけど。不安になるなら、普通の彼氏彼女の関係にする?」

私「正直ね、ぶっちゃけて言うと彼氏彼女の関係は今はできない。なんか彼女っていう立場の責任が持てないと言うか。彼氏を大事にしてあげられる余裕がないの。だから今の事実恋愛みたいな、変な言い方だけど、ちょっと無責任な方が気がラクではあるんだよね。ずっとベタベタするんじゃなく、お互いが必要な時だけ頼るっていうか、支えてもらえる的な?」

Oくん「それでいいんじゃないかな? 俺も毎週デートに連れて行って~!っていう彼女は今は無理。でも会いたい、顔見たい、触れたいと思うからこうやって少しの時間でもいいから会いに来たりする。周りから見たら都合がいいのかもしれないけど、俺たちにとってはベストな方法だと思う」

私「うん。なんか腑に落ちたよ。ありがとう!」

そんな色気も何もない話をして別れた。でもOくんへの信頼度は増したし、居心地の良さも感じられた。出会った頃、私にはRさんという彼氏がいて、Oくんを恋愛対象として見ることなんてなかった。気があるそぶりを見せられても、年下ってこともあり真剣には受け止めてなかった。Rさんと別れた私は、再度恋愛をしたいとも思わなかった。でもそんな私の心に、Oくんはするっと自然に溶け込んできた気がする。ドキドキするような気持ちの急上昇はなかったけど、それこそ長年連れ添った夫婦のような安定さを感じられる。今の私にできる恋愛は、胸がキュンと締め付けられるような恋ではなく、マイペースでスローなスタイルなのかもしれない。そう思うと”事実恋愛”という形なんてどうでもいいなと思えた。

家に帰ると、いつになく険しい顔をした母が待ち受けていた。

私「ただいま。どうかしたの?」

母「息子が寝た後、ちょっと話があるから」

そういうと母はキッチンで夕飯の準備に取り掛かった。私はOくんのことがもうバレたのかと思い、憂鬱な気持ちで夜を待った。息子が寝た後、リビングへ行ってみると、母と父がうつむき加減で座っていた。

私「何かあったの?」

母「大切な話だから、落ち着いて聞いてね」

私「うん」

母「お母さん、病気になったの。癌だって」

いつもの気丈な母からは想像できない、か細い声だった。

母「大腸癌で、スタージⅢだから、あまりよくはないかな」

父「まだ色々検査はするが、闘病生活になると思う。これからはあんがしっかり家のことを守ってくれ」

私はなんて言っていいか分からなかった。父が病院へ行った時の話をしていたが、私は頭が真っ白になって、目の前の両親が静止画のように止まって見えた。

私「今はいろんな治療法もあるし、助かるよね?」

我慢しきれなかった涙が頬を伝い、そんな幼い言葉しか出てこなかった。

母「今はまだ身体が動くけど、これから先どうなるか分からないから。あんにはたくさん迷惑かけちゃうね、ごめんね」

その言葉を聞いて私は声を出して泣いた。苦しいのは母なのに、泣いてる私の頭を母は何度も何度も撫でてくれた。

話が終わり、自分の部屋へ戻ると苦しくて、また涙が出てきた。なんで?どうして?と答えのない疑問が頭の中でぐるぐる回っていた。小さな子どものようにそのまま泣き疲れて寝てしまった私は、翌日の朝、腫れぼったい目をシャワーで温めた。

息子にはしばらく言わないと両親と決めたため、いつものように朝食を食べ、いつものように学校へ送り出した。私も会社へ行こうと駅へ向かうと、そこにいたのは…。

次回に続く

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あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘中。
▶︎ここに書き切れない子育ての悩みや、シンママに役立つ情報をアップ!Instagram

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