オレンジベージュのアイシャドウで軽やかな血色感をプラス。濡れツヤハイライトで華やかムードが一気に高まる
紺フォーマルの時、アイメイクで気をつけたいのは「主張のある色を使わないこと」です。華やかさを出そうとして濃い色のアイシャドウを使ったり、逆に明るいパールカラーを広範囲に使うとかえって悪目立ちしますし、派手に見られるので注意が必要です。
おすすめは、肌の延長線上にありながら血色感を出せるオレンジベージュのアイシャドウです。さらに、下まぶたと鼻根(目と目の間の鼻の部分)にハイライトを入れ、光を集めることで肌なじみのいいメイクがパッと華やかになるんです。
【アイシャドウ】オレンジベージュの縦グラデでナチュラルでも“きちんと見え”に
オレンジベージュは全体的に薄く塗るとややカジュアルになるので、セレモニーのような席では縦グラデーションがおすすめです。目のキワに向けて徐々に締まる色にすれば軽やかでもきちんと感のある目元が叶います。
使ったのは
ルナソル
アイカラーレーション 18 ¥6,820(3月17日発売)
ニュアンスの異なるベージュとブラウンをセット。温もり感のなかに上質さを秘めた絶妙な色調や繊細な輝きの重なりでナチュラルでありながらもシックな立体感を演出できます。締め色のブラウンも今っぽい軽やか発色。
【How to Make-up】
アイシャドウパレット・右上のグレイッシュベージュをアイホール全体に指でつけます(2)。二重幅のライン上でなじませてから上へ広げると肌との境目をキレイにぼかせます。次に、左下のオレンジベージュを指でとり、アイホールと二重幅の真ん中くらいまで広げて(3)。最後に右下のブラウンを指でとり、二重幅に入れます(4)。
下まぶたに光が集まるよう、アイシャドウパレット左上のパールカラーを目頭から目尻までチップで入れます(1)。その後、右下のブラウンをチップにとり、目尻から目頭1/3手前まで入れます(4)。ブラウン後からを重ねることでパールカラーの明るさをキープしつつもナチュラルにトーンダウンできます。
アイラインとマスカラはダークブラウンを選び、目元を柔らかく締めます。アイラインはまつげ同士の間をちょこちょこ埋める程度でOK。
【ハイライト】薄ピンクのグロウな輝きで品よく華やかな印象に
粉っぽいものや白光りするものは浮いて見えがちなので、血色感がほんのりあるピンクカラーをセレクト。バームのようなスティックタイプなら濡れツヤも簡単に仕込めます。鼻根に入れることでアイメイクの輝きとリンクして華やかさがアップするうえ、鼻筋がシュッと通った印象に。
使ったのは
シャネル
ボーム エサンシエル ドラジェ(限定色)¥6,600
フレッシュなツヤめきと温もり感が同時に叶うグロウスティックは、くすみがちな大人肌を明るく見せる名品。チークに重ねて使ったり、唇につけたりなどマルチ使いできるところも魅力。
【How to Make-up】
フェイスカラーを指でとってから鼻根部分へ。トントンと置くようにして小さな楕円形になるようにつけます。小さい範囲に利かせるのがコツで、スティックだからといって直塗りすると広範囲についてしまうのでNG。もう華やかさが欲しい場合は、目尻の下あたりの頰骨の高い位置に小さく入れましょう。
【チーク】くすみピンクを頬骨に沿って大きな楕円フォルムで入れる
落ち着いた印象と華やかさが同時に叶うのが、くすみピンクのチーク。オレンジベージュの目元のカジュアルさが抑えられ、大人の女性らしさが漂います。頰骨に沿ってシャープな楕円形に入れるのが洗練見えするポイントです。
使ったのは
ディオール
ディオールスキン ルージュ ブラッシュ 060 ¥6,490
上質なサテンのような美しい輝きとしっとり質感を併せ持つチーク。ピンクの華やかさがありながらも、くすみトーンなので大人の肌にもキレイになじみます。
【How to Make-up】
大きめのブラシにチークをとり、手の甲で2〜3回トントンとなじませてから頰骨に沿って楕円形で入れます。黒目の下、笑った時に高く盛り上がる部分にブラシを置き、まずは頰骨に沿ってまっすぐブラシをそっと滑らせるように動かします。同じスタート位置にブラシを戻したら、今度は頰骨の上側でゆるやかなアーチを描くように入れて。再びスタート位置にブラシを戻し、最後は頰骨の下側でゆるやかなアーチを描くように。こうすると自然なグラデーションになり、肌に溶け込むような仕上がりに。
【リップ】しっかり色がのるクリーミーなくすみピンクで“フォーマル顔”に
リップもチーク同様にくすみピンクをセレクト。さらに濃密な発色とベルベットのようなきめ細かいツヤ感をまとえるクリーミー質感にすれば、ハレの日にふさわしい品格を呼び込めます。
使ったのは
トム フォード ビューティ
リップ カラー サテン マット 94 ¥7,370
柔らかな色合いでありながら背筋がシャンとするような、品格が漂うくすみピンク。濃密な発色かつロングラスティングなのに、つけ心地はとても軽やか。選び抜かれた上質な潤い成分を配合していて唇の乾燥や縦ジワが気になりません。
いかがでしたか? 入学式で紺フォーマルを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
※衣装はすべて本人私物。
撮影/向山裕信(vale./人物)、黒石あみ(静物) ヘア&メイク/佐伯エミー モデル/花田彩歌(Domanist) 構成/片山幸代