家には〝住む人〟が表れるもの。好きなものに囲まれて、心地よく暮らす人のインテリアには、自分らしく生きていくためのヒントがありました!
PROFILE
大橋 朋代さん
38歳。広告代理店でクライアント営業を担当。
夫婦で住んでいた東京・三軒茶屋から同じ世田谷区内に2013年に引っ越し。
[ 居住地域 ] 東京都
[ 居住面積 ] 116平方メートル(3LDK)
[ 居住形態 ] 持ち家。築26年のマンションをフルリノベーション
[ 住宅設計 ] PANOF INC.
[ 家族構成 ] 夫とふたり暮らし
素材の味が生きた都会の粋な住まい
家を探しているとき、新築物件の新しさが落ち着かなかったという大橋さん。高台に建つ今のマンションは、フルリノベーション可能なこと、広さと眺望が気に入って即決したそう。旅好きな夫婦らしく、エースホテル ニューヨークのようなお気に入りのデザイナーズホテルなどを参考に、リビングは天井を抜き、インダストリアルな雰囲気に。ホームパーティもよく開くため、廊下との壁を取り払い、広いLDKを実現。モダン×ヴィンテージなブルックリン風の空間のあちこちに活版やグラフィックのポスター…と、おしゃれな夫婦らしい洗練と落ち着きと遊び心のある住まいです。
「インテリアは価格より〝ずっと使えるもの〞で選びます。長く住んでも飽きない家にしたくて」忙しい夫婦が自分たちらしく過ごせる空間は、住むほどに味わい深さを増していきます。
Living
ロフトの「アクメ ファニチャー」のソファ、〝イームズ〟のアームシェルチェアや、「アスプルンド」で買った〝ハロー〟のコーヒーテーブルでスタイリッシュな雰囲気。
ル・コルビュジエの長椅子LC4シェーズロングは夫の準さんが独身時代に購入。夏、ここでビールを飲む時間は至福。
ソファ向かいのオーディオスペース。CDは特注棚、DVDなどはりんご箱に収納。
〝MYTO〟の椅子は来客用。普段使わないアイテムながら、見せる収納としてインテリアとなじんでとてもおしゃれな印象。
Entrance
玄関はタタキのない設計ですっきり。床は水やキズに強い素材を使用。大きなクローゼットがリビングとの間仕切り代わり。
照明スイッチもスマートなデザイン。
クローゼットには靴やコートなどや丈の長い衣類を収納。シューズボックス部分には「ヒールの形がきれいな靴が好き」という大橋さんの〝クリスチャン ルブタン〟や〝サンローラン〟などの靴約60足が。どの場所も見せるより、〝隠して〟収納。
Dining
「壁に向かって料理するより、家族と向き合える形に」と、料理好きな大橋さんたっての希望でカウンターキッチンに。壁面は汚れも拭きとりやすい白のタイル貼り。カウンターの木材はエイジング加工を施して味を出した。スツールは「パシフィックファニチャーサービス」のもの。コンセントカバーはシルバーにして壁となじませている。
日だまりが心地いいキッチン横のダイニングには、「イケア」の椅子と最大8人用のエクステンションテーブル。ニューヨークのバスのサインのポスターが空間をモダンな表情に。
Bed Room
ベッドは「IDC大塚家具」の〝レガリア〟のマットレスとボトムのセットを購入。ベッドリネンはネイビーで落ち着いた雰囲気に。足元に置いたミリタリーのトランクにはストールやマフラーなどを収納。
前の家で使っていた「イケア」のテーブルを鞄置きに。
ベッドのヘッドボード両脇奥には、夫婦それぞれの個別のクローゼットが。
Wash Room
ホテルを参考に水回りはコンパクトに。シンクは水栓をふたつ付け、朝の順番待ちも解消。シンク下は「コストコ」でもらえる柔軟剤の空き箱に洗剤などを収納。奥はトイレとバスルーム。
大橋さんのお家ルール
■ 飽きのこないモダン×ヴィンテージ
■ スマートに隠して、すっきり見せる
■ 長く使えるものをセレクト
■ モダンでも〝ショールーム〟にはしない
■ 衣類やバッグはクローゼットに収まる分だけを
■ 片付けを後回しにしない
Domani6月号 「おしゃれな人の暮らす部屋」に共通するもの より
本誌撮影時スタッフ:撮影/sono(bean) 構成/松田亜子