お家で気軽に収穫体験ができる「リボベジ」とは
「リボベジ」とは「リボーン・ベジタブル」の略で、料理で使った野菜のヘタや根っこを再び育てる「再生野菜」のこと。捨てるはずだった野菜を再利用することでフードロスにもつながりますし、自分で育てた野菜を収穫→調理→食べることで食育に役立つともいわれています。種子を土に埋めて野菜を育てるとなると時間や手間がかかりますが、野菜を使う「リボベジ」なら比較的短時間で成長するので、10日から2週間程度あれば収穫できるものも! そこで今回は、手軽にはじめられる「リボベジ」について、ライオンのWebサイトLideaに聞きました。夏休み後半からはじめても間に合いそうな野菜を選んで、ぜひ挑戦してください。
用意するものは野菜と容器のみ! 気軽にはじめられるのがうれしい
自由研究というと必要なものを準備するのが大変ですが、「リボベジ」に必要なのは、育てたい野菜と容器のみ。容器も、プランターのような大それたものは必要ありません。野菜の切れ端が入るサイズの器やプラスチック容器、ペットボトルでもOK! やろうと思ったら即、はじめられるのもうれしいポイントです。
用意するもの
・育てたい野菜(調理後残った部分)
・水
・容器
容器はなんでもOKですが、ガラスの器やマグカップなどお気に入りの器で統一するとお洒落な雰囲気に。自由研究用に写真を撮るときも気分が上がります。
「リボベジ」しやすい野菜
<初心者におすすめの野菜>
豆苗・ねぎ・小松菜・水菜・にんじんの葉
<その他の野菜>
大根の葉・レタス・ブロッコリースプラウト・キャベツ・ブロッコリー・ほうれん草・セロリ・にんにく・ハーブ・かいわれ大根・アボガド・チンゲンサイ・しょうが・クレソンなど
早めに収穫したい場合は、成長の早い豆苗やネギ、葉物の野菜がおすすめ。特に豆苗は、パッケージに「もう一度栽培できます」と書かれているものも多く、初心者にも挑戦しやすい野菜です。さらに、にんじんや大根のような葉が食べられる根菜もリボベジに向いています。
育てる際の注意点
・毎日水を変える
・傷みや異臭・ヌメリを感じたら無理に続けない
・同じ野菜で、何度もチャレンジしない
・日あたりのよい場所に置く(※直射日光のあたりすぎは要注意)
・季節にもよりますが、夏はこまめに水を換えてあげるほうがヌメリが出にくいようです。
いざ、リボベジSTART!
写真左から、にんじん(葉)、ねぎ、小夏菜、ブロッコリースプラウト、ロメインレタス、豆苗。豆苗は豆の部分から2〜3㎝茎を残して切り落とすと成長が早いそうです。ネギのように縦に伸びる野菜は、コップやペットボトルのような高さのある入れ物に入れると倒れにくくなります。
育てたい野菜を切ったら容器に入れ、根があるものは根が浸るくらい水を入れます。にんじんや大根などは切った面が水に浸るくらいを目安に。後は日あたりのよい場所に置き、毎日水を変えながら観察していきましょう。
【3日目】にんじんや小松菜から小さな葉が出現
豆苗やネギはたった3日で少し伸びてきました。そしてにんじんと小松菜からも小さな葉が出現! 新しい葉が見えると子供はもちろん、大人もテンションが上がります。このまますくすく成長してくれるといいですね。
【9日目】豆苗とねぎを収穫
豆苗とねぎがぐんぐん伸びてきたので、ついに収穫! 収穫は子供にやってもらい、自由研究用に忘れず写真を撮りましょう。
ねぎと豆苗をハサミで収穫
キッチンバサミでちょきんと切るだけなので、低学年の子供でも安心して収穫できます。
収穫した野菜を食卓に
ねぎや豆苗はキッチンバサミでそのまま細かくカットすることもできますし、包丁が使えるお子さんは保護者と一緒に細かく刻んでみるのもよい体験になりそう。うどんやお味噌汁の上にちらせば美しい彩りになります。「緑の野菜は苦手」というお子さんも多いですが、自分で育てた野菜ならおいしく食べられるのではないでしょうか。
【14日目】小松菜の葉を収穫
「リボベジ」をはじめてから2週間で、小松菜の葉も大きいもので7〜8㎝に成長。にんじんもグングン伸びてきました。小松菜は刻んでお味噌汁やお浸しにしてもいいですし、フルーツや野菜を足して、グリーンスムージーの材料にするのもよさそうですね。
自分で育てたものを食べられるから子供も大満足
「リボベジ」のメリットはなんといっても気軽にはじめられることです。日があたるならリビングでも十分栽培できますし、水耕栽培なので水を換えるだけでOK。自分で育てて収穫し、調理して食べる。その工程を自宅で完結できるなんてうれしい限り! 自由研究に限らず食育のために挑戦してみるのもよさそうです。
観察結果をわかりやすくまとめるコツ
「リボベジ」に挑戦して成長過程を写真や絵に残したら、自由研究用にまとめていきましょう。「どうまとめればいいかわからない」という方は、無料でダウンロードできるライオンの「自由研究ノート」を活用するのも手。野菜を選んだ理由や育て方、写真を貼ったりイラストを描くスペース、まとめや感想を書くページなどもあるので、上手に活用して素敵な観察ノートを完成させてください!
↓自由研究ノートを使って上手にまとめましょう。
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※当記事に掲載の情報は、執筆者の個人的見解で、ライオン株式会社の見解を示すものではありません。
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