「迅速」の意味
「迅速」とは、行動が非常に速いことを意味します。物事の進み具合が速いことや、その様子を表す言葉です。日常生活では、主に以下のように用いられます。
じん‐そく【迅速】
［名・形動］物事の進みぐあいや行動などが非常に速いこと。また、そのさま。「迅速な報道」「迅速に処理する」
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用
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・緊急時こそ迅速かつ慎重な行動が求められる。
・他者から仕事について質問を受けた際、迅速に答えられる専門的なスキルを身に付けたい。
・現場では安全を守るため、迅速なだけでなく正確な作業内容が重要となる。
効率的に物事が進むことを意味する「迅速」は、ビジネスのみならず、日常生活やスポーツなどさまざまなシーンで求められる要素です。また、ビジネスシーンでは「迅速な対応」という表現が頻繁に用いられます。
「迅速な対応」とは
「迅速な対応」とは、周囲の状況にあわせて素早く物事を行うことです。ビジネスでは、仕事に期限が設けられていることも少なくありません。顧客のニーズに応じるため、「迅速な対応」が求められることもあるでしょう。
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この場合の対応は、ただ速いだけでなく丁寧であることが重要です。迅速なだけでミスや不具合が多いようでは、かえって仕事の効率が下がってしまいます。
自分自身が「迅速な対応」を求められているときは、仕事内容を重視しつつ業務を進めていくことが大切です。「迅速」であることにばかり気を取られ、本来の業務がおろそかになってしまわないように気を付けましょう。
「迅速な対応」を使うシーンと例文
ここからは、ビジネスで「迅速な対応」を使うシーンと例文をご紹介します。
「迅速な対応」は、特にメールでの使用頻度が多い表現です。相手への仕事の依頼をはじめ、お礼を伝えたり自分の意志を表明したりする際に用いられます。
ときには「対応」の前に「御」（ご）を付けることもあります。より丁寧な気持ちが相手へ伝わる表現です。
それぞれのシーンに応じた表現方法を知り、相手に失礼のない使い方を確認していきましょう。
依頼をするシーン
「なるべく速く対応してほしい」と相手に依頼する際は、以下のように「迅速な対応」を使用します。気を付けたいのは、必要以上に相手を急かしてしまわないことです。
依頼の理由を添えつつ、失礼にあたらないよう丁寧な言い回しを心がけましょう。
・お忙しい所恐れ入りますが、こちらの書類は急ぎで入稿に回したいため迅速な対応をお願いいたします。
・書類の提出期限が過ぎているため、迅速な対応をお願いします。
・顧客満足度を第一に迅速な対応をお願いしたい。
・迅速な対応はもちろんだが、重要なプロジェクトのため失敗のないよう心がけてほしい。
お礼を伝えるシーン
社内外で多くの人とかかわるビジネスでは、「迅速な対応」についてお礼を伝えるシーンも少なくありません。
以下のように「迅速な対応」を正しく使い、「速く確実に対応してもらい助かった」という気持ちを相手に伝えましょう。
・この度は迅速に対応していただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
・貴社の迅速な対応のおかげで納品がスムーズに進みました。お礼申し上げます。
・ご無理を言ったにもかかわらず、迅速な対応に感謝いたします。
・トラブルが生じ判断に迷っていたため、先輩の迅速な対応に助けられました。ありがとうございます。
決意表明のシーン
自分自身が「迅速に仕事を終わらせる」と決意したときにも「迅速な対応」が活用できます。以下のように、丁寧かつ素早く仕事を完了させるという意志を伝えましょう。
・先日ご依頼いただいた件ですが、納期に間に合うよう迅速に対応いたします。
・注文内容に変更がある場合も迅速に対応いたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
・こちら不手際があり大変失礼いたしました。内容を確認し迅速に対応いたします。
・迅速な対応をもってプロジェクトの成功を目指したいと思います。
「迅速な対応」と「早急な対応」との違い
「迅速な対応」と似た言葉に「早急な対応」が挙げられます。両者の違いは、対応における重要度の高さです。一般的に、「迅速な対応」に比べ「早急な対応」のほうが優先度が高まります。
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そもそも「早急」とは、非常に急ぐという意味をもつ言葉です。「早急に対策を講じる」「早急な処置が望まれる」のように用いられます。
「早急な対応を」と言われた場合は、即座の行動が必要だと考えられます。緊急時であることを理解し、より優先度を上げた対応を心がけましょう。
「迅速」の類義語
「迅速」という言葉には、以下のような類義語があります。
・敏速
・手早い
・速やか
・一も二もなく
いずれも「迅速」と似ているものの、少々違ったニュアンスをもつ言葉です。ここではそれぞれの意味や使用例をご紹介します。正しい意味を理解し、シーンに応じた活用法をぜひ検討してください。
