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2024.12.10

ラグいとは?ゲーマーが使う意味から対処法までわかりやすく解説

若い人と会話していると耳にすることがある「ラグい」ですが、ゲームをする人を中心に、今や幅広い世代へ浸透しつつある言葉です。本記事では「ラグい」の意味や、その状態がもたらす影響について詳しく解説します。

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「ラグい」の意味とは?

「ラグい」とは、ゲーマーを中心に使われているネットスラングです。子どもや若者にも広がりつつある言葉ですので、フランクに会話したいなら意味を知っておくことをおすすめします。

それでは、「ラグい」の意味や使われるシーンを解説していきます。

操作と画面に時間差が生じた際に使う言葉

「ラグい」とは、デジタル機器の操作をしてから画面へ反映されるまでに遅延が生じている状態を表現する言葉です。この言葉は、英語で「遅延」や「遅れ」を表す「lag(ラグ)」が語源となっています。「ラグ」に「い」を付けて形容詞化したのが「ラグい」です。

ラグ・い
[形]《「ラグ」の形容詞化》俗に、パソコンやスマートホンで、オンラインゲームなどの動作が遅くなるさま。→ラグる
小学館『デジタル大辞泉』より引用

「ラグい」状態では、操作してから実際の動作が起こるまでに時間のズレが発生するため、スムーズな操作感が損なわれてしまいます。

たとえば、ボタンを押してから画面上のキャラクターが動き出すまでに明らかな時間差を感じた際には、「ゲームがラグくて、ろくな操作ができないよ」などと表現します。

「ラグい」が使われるシーン

「ラグい」という言葉が使われるのは、主にオンラインゲームやビデオ通話などの場面です。

オンラインゲームでは、対戦中に敵プレイヤーの動きが不自然に飛んで見えたり、攻撃がヒットしているはずなのに反応が遅れる状況などで使われます。

特に格闘ゲームや、プレイヤー目線で標的を撃ち落とすシューティングゲーム・通称FPSでは、1フレーム(画面の1コマ)の遅延でも「ラグい」と感じるプレイヤーが多く存在します。

ビデオ通話では、相手の声が途切れたり、映像が止まったりする際に「ラグい」という表現を使うのが一般的です。

「ラグい」はネットスラングとして生まれた言葉なので、ビジネスシーンで使うのは不適切といえます。ただ、同僚との会話の中で「ラグい」が使われるケースはあるかもしれません。

ラグいとどんなデメリットがある?

パソコン操作中に険しい顔で焦っている女性のイラスト

(c)Adobe Stock

実際にゲームをプレイしていて「ラグい状態」に遭遇した経験がなければ、デメリットをイメージするのは難しいかもしれません。どのようなことが起きるのかを解説します。

ゲームの場合、チームプレイが楽しめない

オンラインゲームでラグい状態が発生すると、チームプレイに大きな支障をきたします。

FPSなら味方との連携が取れず、作戦を実行できない事態に陥りがちです。敵を見つけて攻撃しようとしても画面上の動きが遅れるため、狙いを定めることすら困難になってしまいます。

また、RPGやアクションゲームではボスとの戦闘中にラグが発生すると、回避や防御のタイミングが合わなくなります。その結果、チームメイトに迷惑をかけるどころか、パーティーを全滅させてしまう可能性も否定できません。

ゲームジャンルによっては致命的な状況に

ラグい状態は、特定のゲームジャンルでは勝敗を分ける要因にもなり得ます。

レースゲームにおいては、繊細なハンドルさばきに支障が出ます。カーブを曲がろうとしても実際の操作と画面の動きにズレが生じ、壁に激突したり、コースアウトしたりする事態に陥りかねません。

また音楽ゲームでは、音楽と画面上のノーツ(リズムを示すアイコン)が同期しなくなり、正確なタイミングでの入力が困難になります。その結果、高得点を狙うことはおろか、曲を最後まで演奏することすら難しくなってしまうのです。

オンライン会議では進行が妨げられる

オンライン会議でラグい状態が発生すると、スムーズなコミュニケーションが困難になります。

映像や音声の遅延が起きると参加者の発言タイミングがずれ、会話が途切れ途切れになりがちです。相手の質問に対して返答するまでに時間差が生じ、意図せず沈黙が続いたり、逆に複数の人が同時に話し始めたりするといった状況が起きやすくなります。

特に重要な商談や採用面接では、ラグによる誤解や印象の悪化が大きな問題になりがちです。プレゼンテーション中に画面が固まったり音声が途切れたりすると、せっかく準備した資料が台無しになってしまいます。

ラグい原因や対処法

都市部に通るインターネット通信のイメージ写真

(c)Adobe Stock

ラグい状態はデメリットでしかありません。もしゲームプレイ中やオンライン会議中に発生してしまったら、迅速に対応し、その状態を脱する必要があります。ラグい状態に陥ってしまう原因とその対処法を解説します。

ラグい状態になる原因

ラグい状態が発生する主な原因は、インターネット回線の速度低下です。特にWi-Fi接続時は電波干渉や距離による影響を受けやすく、通信速度が不安定になりやすいものです。

たとえば、多くのユーザーがWi-Fiを使用する夕方から夜にかけて接続していると、通信速度が低下することがあります。

また、パソコンやスマホなどの端末自体の性能不足も原因のひとつです。CPUやメモリの処理能力が不足しているとデータの処理が追いつかず、動作の遅延が起こってしまいます。

さらには、ルーターの設置場所も重要です。壁や家具などの障害物が多い場所に設置すると電波が弱くなってしまい、通信速度の低下を招きます。

ラグい場合の対処法

ラグい状態を改善するには、有線LANケーブルでの接続がおすすめです。Wi-Fiよりも安定した通信が可能になり、通信速度の向上が期待できます。

Wi-Fiを使うのであれば、ルーターの設置場所を見直してみるのもおすすめです。できるだけ障害物の少ない部屋の中央付近に設置することで、電波の届きやすい環境が整えられます。多くのユーザーが同時に接続しインターネット回線が混雑する、特に夜20時頃から22時頃のアクセスを避けることも効果的です。

それでも改善が見られない場合は、より高速なインターネット回線へ乗り換えることを検討してみてください。光回線であれば、安定した高速通信が期待できます。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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