「イシュー」の意味とは

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ビジネス書やコラムなどで、「イシュー」という言葉が使われていることがあります。日常生活ではあまり見かけない用語ですが、何を意味するのでしょうか?基本的な意味と、ビジネスでの使い方を解説します。
主に2種類の意味がある
イシューは、英語の「issue」が元になった言葉です。辞書で見てみると、2種類の意味があることが分かります。
イシュー(issue)
1 発行物。(雑誌などの)号。
2 論争点。討論。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「発行物」と「論争点」にはあまり関連性がないように感じられますが、issueは成り立ちとして「外に出す」という意味を持つ用語です。
「本を出す(出版)」「表面に出た(現れた)論争点」のように、共通点があります。
ビジネスでは「課題」「論点」などの意味で使われる
ビジネスでは主に、「論争点」という意味合いで「イシュー」が使われます。
さらに幅広く、「論点」「課題」「問題点」などの意味を含めて使われることが多いようです。
「課題」には、ビジネスにおける「これから考えるべきこと」「これから実行すべきこと」が含まれます。
「論点」「問題点」は、議論の際に話し合うべきことを整理する際によく使われる方向性です。
「イシュー」の使い方と例文

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イシューという言葉は、どのように使われるのでしょうか?「論点」「課題」「問題点」、それぞれの使い方と例文を紹介します。使用している人がどの意味で使っているのか把握するためにも、使い方を覚えておくと便利です。
「論点」の意味で使用する場合
イシューを「論点」の意味で使う場合、以下のような使用例があります。
・この会議における重要なイシュー(論点)をまとめました
・この問題には二つのイシュー(論点)がある
・イシュー(論点)を整理して、再度話し合おう
基本的に、この使用例では「論点」との言い換えが可能です。日本語に言い換えられる場合は、「論点」の方が周囲に意図が伝わりやすい可能性もあります。
「課題」「問題点」の意味で使用する場合
イシューは、将来達成するべき課題や、現状の問題点の意味でも使われます。使用例を見てみましょう。
・年末の予算達成が今年最大のイシュー(課題)だ
・みんなで話し合う前に、イシュー(問題点)を特定しておくべきだ
・部署全員で、このイシュー(課題)に取り組もう
例文の場合、基本的には日本語に言い換えても違和感はありません。さまざまな意味を内包させる目的であれば「イシュー」を使用するのもよいですが、伝えたいことが明確であれば日本語に置き換えてもよいでしょう。
「イシュー」を含む用語

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イシューは、単体で使うだけの単語ではありません。他の用語を付け加えることで、さまざまな意味になります。覚えておくと、シーンに応じて活用できるはずです。