Summary
- 炭水化物は抜かない。選んで食べるのがカギ!
- 「ベジファースト」で脂肪をためにくい体へ。
- コンビニ食でも賢い選択で無理なく続けられます。
Contents
仕事に育児、家事にと、毎日が目まぐるしく過ぎていく中でも、「美味しく食べて、きれいでいたい」と願うのは、40代女性にとって自然なこと。そんなあなたにこそ届けたいのが、“我慢しない”ダイエット食事メニューです。
この記事では、心と体を労わりながら、ゆるやかに整えていく「穀菜食」をベースに、自然の恵みをたっぷり味わえるメニューをオンラインスクール【Lieru式リンパセラピスト養成講座】講師であり、プロフェッショナルファスティングマイスター・健康美容食育指導士の木村吏江(きむらりえ)さんにお聞きしました。
無理な制限ではなく、心地いい選択を重ねていくことで、忙しい日常でも心が整い、体も美しく変化していきます。
「美味しく食べる」ことをあきらめない! 40代のための食事改革
美味しく食べながらもダイエットできたら、理想的ですよね。まずは、40代におすすめの食事方法を紹介していきます。
「食べない」ではなく「選んで食べる」ことが美の近道
ダイエットというと、「炭水化物を抜けば痩せる」、「甘いものはNG」といった“制限思考”に走りがち。でも、それでは長続きしません。むしろ、体や心に負担がかかってしまうことも…。
実は炭水化物には誤解が多く、ただの「太る元」として敬遠されがち。しかし、炭水化物は【糖質+食物繊維】の総称であり、たんぱく質・脂質と並ぶ3大栄養素のひとつ。特に糖質は、脳や筋肉のエネルギー源として欠かせず、1日の総摂取エネルギーの約60%は糖質から得るのが理想的です。
極端な糖質制限は、肝臓や腎臓への負担、動脈硬化のリスク、集中力の低下を招くこともあります。大切なのは、正しく“選ぶ”ことなのです。
穀菜食で整える。自然のチカラで、ゆるやかに体質改善
おすすめしたいのは、「穀物と野菜」を中心にしたシンプルな食スタイル=穀菜食。玄米や雑穀、蕎麦といった未精製の炭水化物と、季節の野菜や豆類、海藻類を組み合わせることで、栄養バランスが整いやすく、腸内環境の改善にもつながります。
中でも以下のような炭水化物の選び方がポイントです。
精製されていない穀物を選ぶ
白米より玄米、白いパンより全粒粉パン、うどんより蕎麦を。見た目の「茶色い食材」を選ぶと◎
野菜や豆の自然な甘みを取り入れる
かぼちゃ、サツマイモ、にんじん、大豆、栗などは“満足感”も得られるダイエットの味方。
果物の自然な甘みを活用する
リンゴ、柿、イチジク、干しぶどうなどは、おやつにもぴったり!
これらは血糖値の上昇もゆるやかで、脂肪がつきにくく、体にやさしいエネルギー源。食物繊維も豊富で、腸内環境の改善や美肌づくりにも◎ですよ。

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まずは「ベジファースト」で食べ方から見直してみよう
どんなに内容がヘルシーでも、食べる順番が乱れていると、血糖値が急上昇し、脂肪をため込みやすくなってしまいます。そこで実践したいのが「ベジファースト」。食事の最初に野菜(特に葉物や海藻などの食物繊維)をとることで、糖の吸収が緩やかになり、満腹感も得られやすくなります。
40代女性に必要な栄養素と具体的なダイエット例
ここでは、ホルモンバランスを整える食材選びや具体的な1日の食事例を紹介します。
ホルモンバランスを整える食材選び
年齢とともに代謝が落ち、ホルモンバランスも変化する40代。
ここで意識したい栄養素は…
・良質なたんぱく質(豆、魚、卵、鶏肉など)→ 筋肉量の維持に 。
・ビタミンB群 → エネルギー代謝を助ける。
・鉄分・マグネシウム → 貧血やPMSの予防に。
動物性・植物性のバランスを考えて、胃腸にやさしく取り入れていきましょう。
朝・昼・夜で無理なく取り入れる具体的なダイエットメニュー例
月曜日
朝:ヨーグルト+きなこ+レーズン、味噌汁、煎茶
昼:雑穀ごはん、鮭の塩焼き、ひじきの煮物
夜:蒸し野菜と豆腐のあんかけ、味噌汁、柿
火曜日
朝:フルーツとナッツのオートミール
昼:蕎麦(鶏ときのこの温かいつけ汁で)+蒸しかぼちゃ
夜:白身魚と野菜のホイル焼き、玄米、ほうれん草の胡麻和え
…というように、「主食=茶色、主菜=たんぱく質、野菜たっぷり」の軸で組み立てると、習慣化しやすくなります。

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時間がない日の「手抜きメニュー」もOK!
冷凍ごはん+具沢山味噌汁で雑炊にしたり、カット野菜×納豆×ポン酢で即席サラダにしたり。缶詰のサバや蒸し大豆も活用できる栄養豊富な味方です。大切なのは「完璧にやろうとしないこと」。続けることこそ、美しさへの近道です。
夜ごはんで太らない工夫とは?
夜ごはんを食べても太らない工夫は、できます! 以下で具体的な2つの方法を紹介しましょう。
就寝3時間前までに食べ終える
夜遅い食事は、消化に時間がかかり、寝ている間に脂肪として蓄積されやすくなります。どうしても遅くなる日は、湯豆腐、蒸し鶏、スープなど、胃にやさしい温かいものを意識して。