モスコミュールとは

人気のカクテルとして知られる「モスコミュール」とは、どのような配合なのでしょうか? 基本的な材料や由来について解説します。
ウォッカを使ったカクテルの一種
モスコミュールは、ウォッカという蒸留酒にジンジャービア(またはジンジャーエール)とライムを加えたカクテルです。
誕生したのは、1940年代のアメリカといわれています。詳しい由来には諸説あるものの、当時も人気のカクテルとして地位を確立していたようです。
主な説として、ロサンゼルスのバーでバーテンダーをしていたウェス・プライスが、倉庫にある在庫を整理するために作ったという話があります。
名前の由来はモスクワのラバ
モスコミュールは、「Moscow Mule」と表記されます。ロシアの首都である「モスクワ(Moscow)」と雄ロバと雌ウマの交配種「ラバ(Mule)」を掛け合わせた名称です。
ロシアで有名なウォッカを使用していることと、蹴り上げる力の強いラバにたとえて「後から効いてくるパンチの強いカクテル」というイメージを表現しています。
ウォッカバックという別名もあり、「バック(buck)」は雄鹿を意味する英語です。
度数やカロリー
モスコミュールのアルコール度数は、10~15度程度が一般的です。ベースとして使用されるウォッカは約40度ですが、割る飲料の量やウォッカ自体の度数によって変動します。
カロリーは、1杯(150ml)あたり約100~150キロカロリーになるでしょう。甘みのないビールなどと比べると、カロリーは高めです。
ただ、甘みのあるカクテルのカロリーは100〜150キロカロリーのものが多いため、その中ではモスコミュールも平均的なカロリーだといえます。
モスコミュールの一般的なレシピと作り方

モスコミュールは家庭でも簡単に作れるカクテルです。作るために必要なものや、一般的な作り方を紹介します。
カクテル作りに必要なもの
カクテル作りには専門的な道具が用いられますが、家庭でカクテルを作る場合はキッチンにあるアイテムで代用できます。
モスコミュールを作る場合には、以下のような道具があると役立つでしょう。
【必要な道具】
・ガラスや銅製のグラス
・計量カップ(あれば計量スプーンも)
・マドラー(なければスプーンやフォークでOK)
・ハンドジューサー(ライムを使う場合にあると便利)
モスコミュールは銅製のマグカップに注ぐのが本場のスタイルだとされていますが、なければガラス製のグラスでも構いません。
ウォッカやジンジャーエール、ライムの量を確認するための計量カップも準備しておきましょう。また、カクテルを混ぜるマドラーや、ライムを絞るときに使う道具もあると便利です。
基本的な作り方
作り方は非常に簡単。マグカップやグラスに材料を注いで混ぜるだけです。
【基本的な材料】
・ウォッカ 45~50ml
・ジンジャーエール 90~100ml
・ライム果汁(またはライムジュース) 15~20ml
・ライム 1片
・氷(適量)
【作り方】
1.グラスに氷を多めに詰める
2.ウォッカとライム果汁(orライムジュース)を注ぐ
3.冷えたジンジャーエールを注ぐ
4.軽くマドラーでかき混ぜ、ライムを飾る
簡単にできますが、よりおいしく飲むために氷を多めに使ったり、ジンジャーエールを冷やしておくことをおすすめします。
モスコミュール以外のウォッカベースカクテル

モスコミュール以外にも、ウォッカをベースとしたカクテルがあります。購入したウォッカをさまざまな形で楽しむために、ほかのカクテルについての基本情報も押さえておきましょう。
コスモポリタン
コスモポリタンは、ウォッカにクランベリー果汁やライム、オレンジリキュールを混ぜて作るカクテルです。いつ生まれたカクテルなのかは諸説ありますが、アメリカで1970~1980年代に作られたといわれています。
【基本的な材料】
・ウォッカ 30ml
・オレンジリキュール 10~15ml
・クランベリー果汁(またはクランベリージュース) 10~15ml
・ライム果汁(またはライムジュース) 10ml
リキュールを使っており、氷で薄めることもないため、モスコミュールに比べるとアルコール度数は高めです。材料を冷やしてしっかり混ぜ、グラスに注いで楽しみましょう。
ソルティドッグ
ソルティドッグは、ウォッカにグレープフルーツと塩を混ぜたカクテルです。モスコミュールと同じく、さっぱりとした甘口に仕上がります。
【基本的な材料】
・ウォッカ 30~45ml
・グレープフルーツジュース 60~100ml
・レモン 1片
・塩(適量)
ウォッカとグレープフルーツジュースの配合は、アルコール度数や甘さの好みで変更しても問題はありません。グラスの縁に塩を付けない場合は「ブルドッグ」という別のカクテルになります。
バラライカ
バラライカは、ウォッカとオレンジリキュール、レモン果汁を組み合わせたカクテルです。モスコミュールよりアルコール度数は高く、さっぱりした味わいです。
【基本的な材料】
・ウォッカ 30ml
・オレンジリキュール 15ml
・レモン果汁 15ml
シンプルな配合で、柑橘系の爽やかな口当たりが特徴。材料を混ぜ合わせ、グラスに注ぎ入れましょう。
まとめ
モスコミュールは1940年代のアメリカで誕生したカクテル
名前の意味は「モスクワのラバ」で、パンチのあるカクテルであることを表現している
似たカクテルには、コスモポリタン・ソルティドッグ・バラライカなどがある
モスコミュールは簡単に作れる人気のカクテルです。家庭でも、材料をそろえればすぐに楽しめるでしょう。ライムの爽やかさとウォッカのアルコールの強さが組み合わさり、飲みやすさとパンチのある味わいが楽しめます。ウォッカを使ってほかのカクテルも作れるため、自宅でカクテルをたくさん楽しんでみてください。
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Domani編集部
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