ビンテージとは何？古着やアンティークとの違いもチェック

ビンテージとは

ビンテージは、もともとワイン用のブドウの収穫年を表す言葉です。収穫年によってブドウの生育状態には違いがあり、味わいや香りに個性が出るため表記されます。

ワイン用のブドウでは古いもののことを指すのでなく、どの年のブドウが使われているかを示すための表記です。特に当たり年のワインのことを、ビンテージ（またはビッグビンテージ・グレートビンテージ）と呼ぶこともあります。

ファッション・インテリア・食器などの分野で使われる、〝古く価値の高い年代物〟を指すビンテージという言葉は、上記の意味が転じたものです。

ビンテージアイテムに明確な定義や基準はありませんが、多くの場合では製造されてから30～99年経過した価値あるものを指します。

ビンテージの良さ

価値の高い年代物であるビンテージには、どのような魅力があるのでしょうか？ ここでは、ビンテージに備わっている3つの魅力について紹介します。

独特の風合いや質の高さ

ビンテージは製造されてから数十年経過しているアイテムです。日々の使用や手入れによって、新品にはない風合いが出ています。量産された商品であっても、使用環境や手入れの具合によって、一つひとつ異なる質感となっているのも魅力といえます。

加えて、数十年経っても使用に耐える質の高さも見逃せないポイントです。上質な素材や高い縫製技術で作られたアイテムは、使い方や手入れ次第で今後も長く使い続けられるでしょう。

他にはないテイスト

作られた当時のトレンドを反映しているのも、ビンテージの魅力。コーディネートに一つビンテージアイテムを取り入れれば、それだけで当時の雰囲気を感じられるテイストに仕上がります。

新しい既製品にはないデザインのため、ファッションで存分に自分らしさを表現できるのです。

ハイブランドのアイテムがお得

ハイブランドのアイテムは、近年価格が高騰している影響もあって、新品で購入しようとしても手が届かないこともあるでしょう。一方ビンテージであれば、プレミア価格がついているもの以外は多少お得な値段で購入できるかもしれません。

欲しいブランドのアイテムがあるなら、ビンテージで探すのも一つの方法です。

ビンテージと似た言葉の意味もチェック

ビンテージと同様に、古いものを表す言葉は他にもあります。ここでは古着・デッドストック・アンティークの意味を見ていきましょう。

古着

誰かが一度でも身に付けたアイテムを古着といいます。中古の衣類全般のことを指しますので、製造されてから年数が経っているからといって、必ずしも高価になるとは限りません。

ビンテージも誰かが一度身に付けたという意味では古着の一種です。しかし、価値の高い年代物であるという点で、古着とは異なります。

デッドストック

デッドストックとは、新品のまま長期間保管されていたアイテムのこと。古くなってはいるものの、着用した人は一人もいないことが古着とは違う点です。

長期間保存されていたため流行が過ぎたものもありますが、生産数が限られているといった理由で高額になっている掘り出し物が見つかるかもしれません。

アンティーク

アンティークはフランス語で古美術や骨とう品を意味する言葉です。ラテン語で「古い」という意味の「Antiquus（アンティクウス）」が語源とされています。

明確な法的定義はありませんが、一般的には製造から100年以上経過しているものを指します。

アンティークとビンテージは〝古くて価値のあるアイテム〟という点で共通しています。ただし、製造年の目安はアンティークが100年以上、ビンテージが30～99年経過しているものとされており、この点で両者は区別されるのです。

なお、ヨーロッパでは製造からの年月よりも、大量生産品ではないことや、デザインの歴史を引き継いでいることが重視されるため、製造から100年未満のアイテムでもアンティークに分類されることがあります。

まとめ

ビンテージとは価値ある年代物のことです。もともとはワイン用のブドウの収穫年を意味していましたが、ワインの当たり年を示すことから転じて、古くて良いものを表すようになりました。

新品の既製品にはない独特の風合いやテイストが魅力のビンテージでは、高価なハイブランド品をお得な価格で購入できる可能性もあります。

また、古着やデッドストック・アンティークも古いものを表す言葉です。古着は価値の有無によらず一度誰かが着用したもの、デッドストックは新品のまま保存されていたもの、アンティークは一般的に100年以上経過した価値あるものを指します。

ビンテージの語源や意味をしっかりと把握したなら、次は魅力を実感するため、ぜひファッションやインテリアなどに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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