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WORK 雑学

2025.08.27

パスタとスパゲティの違いは?意味や主な種類を紹介

混同されがちな「パスタ」と「スパゲティ」ですが、実は言葉の意味に違いがあります。本記事でそれぞれの意味を確認しましょう。日本語では使い分けを意識することは少ないかもしれませんが、本来の意味を知ることで適切な言い回しができるようになるはずです。あわせてパスタの由来と歴史や、パスタの種類についても紹介します。

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パスタとスパゲティの違い

ペペロンチーノの写真
(c)Adobe Stock

日本では、イタリアの麺類のことを「パスタ」と呼んだり「スパゲティ」と呼んだりしますよね。どちらも同じものを指しているようにも思えますが、何か違いはあるのでしょうか? パスタの意味と、スパゲティの意味を解説します。

パスタはイタリア語で粉を練ったものを指す

「パスタ(pasta)」は、イタリア語で「粉を練ったもの」のこと。広義には粉を練ったもの全般を指す言葉ですが、中でも小麦粉で練った麺類をパスタと呼びます。

つまり、パスタは麺類全般を意味する言葉です。ペンネやマカロニなど、パスタにはさまざまな種類がありますが、それらすべての総称といえるでしょう。

当初、日本で食べられるようになったイタリアの麺類はスパゲティが中心でした。しかし、近年では前述のようにさまざまな種類の麺類が広まってきたことから、パスタという名称も一般的になったと考えられます。

スパゲティは麺類の一種

スパゲティは一般社団法人 日本パスタ協会によると「1.2mm以上の太さの棒状または2.5mm未満の太さの管状に成形したもの」と定義されています。そのため日本で一般的に広まっている、細長いイタリアの麺類が「スパゲティ」であるといえるでしょう。

ゆえに、形が違う麺類はスパゲティではなく、カッペリーニやリガトーニなど別の名前を持っています。似たような形でも太さ・長さによって名前が違うため、はっきりと名称がわからない場合は「パスタ」と呼ぶほうが間違いを避けられるでしょう。

スパゲティ以外のロングパスタ

フェットチーネパスタの写真
(c)Adobe Stock

スパゲティは日本で広く普及している麺類ですが、パスタにはさまざまな種類があります。スパゲティ以外のロングパスタにはどのようなものがあるのかチェックしましょう。

スパゲティ以外のロングパスタ
  1. フェットチーネ・タリアテッレ
  2. リングイネ

フェットチーネ・タリアテッレ

フェットチーネとタリアテッレは、どちらも幅5〜10mm、厚さ約1mmの平麺です。見た目はほとんど変わりませんが、日本ではフェットチーネのほうが広く普及しています。

フェットチーネには硬質小麦を使うことが多く、イタリア南部でよく食べられています。タリアテッレには軟質小麦が使われ、イタリア北部で食べられているそうです。

ソースとよく絡み、特にクリームソースと相性がよいとされています。

リングイネ

リングイネは、スパゲティに似た形のロングパスタです。スパゲティとの違いは断面の形で、リングイネは楕円形をしています。

断面が円形であるスパゲティと比べると、やや平べったい形といえるでしょう。

イタリア語で「小さい舌」を意味する言葉が名前の由来となっています。やや平たい形のためソースが絡みやすく、さまざまなパスタソースを楽しめます。

ショートパスタの種類

器に盛られた乾燥マカロニの写真
(c)Adobe Stock

パスタには、スパゲティを含むロングパスタ以外に、ショートパスタもあります。主なショートパスタの種類や特徴を見ていきましょう。

ショートパスタの種類
  1. マカロニ・ペンネ
  2. ファルファッレ

マカロニ・ペンネ

マカロニやペンネは、グラタン・サラダ・スープなどさまざまな料理に使えるショートパスタです。どちらも筒状になった短いパスタで、それぞれ形が違います。

マカロニは真っ直ぐまたはやや曲がった筒状のパスタで、ペンネは両端が斜めにカットされているのが特徴です。

どちらも筒状になっているためソースが絡みやすく、濃厚なソースとよく合うことから、グラタンやサラダなどに使われます。

ファルファッレ

ファルファッレは、イタリア語のfarfalla(蝶)を由来とするパスタです。結んだリボンのような形をしており、外側は波打つようなひだになっています。愛らしい印象があるだけでなく、分厚い中心部と外側で異なる食感も楽しめるでしょう。

クリームソースやチーズソースと絡めて食べる以外に、サラダに使われることも多いショートパスタです。普段と違う形のパスタを食べたいときや、おしゃれな料理を作りたいときにも向いています。

パスタの由来や歴史

パスタとサラダを盛りつけているエプロン姿の女性の写真
(c)Adobe Stock

パスタは、一体いつからどのように食べられているのでしょうか? 世界的な歴史や、日本に伝来した経緯について解説します。

古くからイタリアで作られている

パスタは古くからイタリアを中心に普及している食材です。起源は明確ではありませんが、古代ローマ時代にはすでに小麦粉を使ったパスタの起源となる料理が存在していたのだとか。

その後、中世にはイタリアで広まり、15世紀頃には今のロングパスタの原型となるものが普及したようです。

生産地については、当初シチリアが有名でしたが、製造の機械化などからナポリやジェノヴァに移っていったといわれています。

日本には江戸時代の終盤に伝来

日本には、江戸時代の終盤にパスタが伝わりました。最初のうちは外国人居留地で食べられていたため、日本人に広まったのは明治時代以降です。

一般家庭や大衆向けの飲食店に広まるようになったのは、昭和に入ってからといわれています。特に、機械化が進んだ1955年以降に大量生産が可能となり、急速に普及が進みました。

その後、昭和の終わりごろにイタリア料理ブームが起こった影響もあって、今ではさまざまなパスタが製造・輸入されるようになっています。

まとめ

  1. パスタとスパゲティは、同じようで実は違う意味の言葉

  2. パスタは主に麺類全般を指すイタリア語である

  3. スパゲティは数多く存在するパスタの中の一種を指す

パスタとスパゲティは、日本では似たような場面で使われるものの、実は異なる意味を持っています。この機会に使い分けを意識し、適切な言葉を使うことを心がけてみるのはいかがでしょうか。日本でもスパゲティ以外のさまざまなパスタが流通していますので、歴史や由来を知った上で、普段と違うパスタを味わってみるのもよいでしょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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