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接続詞「また」には複数の意味がある
「また」は並列・付け加える・選択肢を示すといった、複数の意味を持つ接続詞です。適切に「また」を言い換えられるよう、まずは3種類の意味を確認しましょう。
あわせて、自分の文章で使った「また」がどの意味にあたるか判断するときの参考になるよう、3種類の意味で「また」を用いた例文も紹介します。
並列の「また」
複数の物事を並べるときの接続詞として用いるのが、並列の「また」です。「Aも、またBも~」というように用います。例文も見ていきましょう。

付け加える「また」
「また」は前に述べた内容に、さらに別の事柄を付け加えるときにも用いられます。「Aであり、またBでもある」「Aであるだけでなく、またBでもある」というように用いる接続詞です。
どれかを選ぶときの「また」
複数あげた物事の中から、どれを選んでもよいという場合にも、接続詞の「また」を使用可能です。「Aでもよいし、またBでもよい」というように使います。例文は以下の通りです。
辞書での意味をチェック
また【又/×亦/▽復】
[副]
1 前にあったことがもう一度繰り返されるさま。ふたたび。「あした―来ます」「いつか―お話を聞かせてください」「―失敗した」
2 ほかのものと同じ状態にあるさま。ひとしく。同じく。「息子も―父親と同様、学者だ」
3 そのものと別であるさま。「忙しいから―にしてくれ」「―の機会」
4 さらに別の事柄がつけ加わるさま。その上に。「秋は―収穫の季節でもある」
5 驚きや疑問の気持ちを表す。まったく。それにしても。「―えらい失敗をしたものだ」「―なんときれいな花だ」
[接]
1 事柄を並列・列挙するときに用いる。ならびに。「彼は、英語もドイツ語も、―フランス語も話せる」
2 さらに別の事柄をつけ加えるときに用いる。その上。「おもしろいだけでなく、―役に立つ」「医者であり、―文学者でもある」
3 並列・列挙した事柄のうち、どれを選択してもいいときに用いる。あるいは。または。「行ってもいいし、―行かなくてもいい」
[接頭]名詞に付いて、間接である意を表す。「―聞き」「―貸し」
引用:小学館 デジタル大辞泉
「また」を言い換える表現
「また」には複数の意味があり使いやすい接続詞ですが、多用すると読みにくくなる可能性も。すっきりとして読みやすい文章にするには「また」を言い換える表現を押さえておくと便利でしょう。
適切に言い換えることで「また」の意味が明確になり、相手に意図が伝わりやすくなることも期待できます。
ここでは「また」の言い換えを行うときの参考になるよう、三つの意味ごとに言い換える表現と例文を見ていきましょう。

並列を表す接続詞
複数の物事を並べるときに用いる「また」は「および」「ならびに」「かつ」「同様に」などで言い換えられます。それぞれの例文は以下の通りです。
付け加えるときに使う接続詞
「また」を既出の物事に付け加えるときに使う場合「その上で」「さらに」「加えて」などと言い換えられます。例文を見ていきましょう。
どれかを選ぶときに使う接続詞
物事のうちどれを選んでもよいというときに使う「また」は、「もしくは」「あるいは」「ないしは」などに言い換え可能です。例文を紹介します。
まとめ
接続詞の「また」は、物事を並べたり、付け加えたり、どれを選んでもよいことを示したりするときに使用可能です。複数の意味があるため、文章の中で繰り返し使ってしまうこともあるでしょう。
スムーズに読みやすい文章を作成したい、どの意味で「また」を使ったのか明確にしたい、というときには、他の言葉へ言い換えるのも一つの方法です。
並列の「また」であれば「および」「ならびに」「かつ」「同様に」、付け加える「また」であれば「その上で」「さらに」「加えて」、どれでも選べるときの「また」であれば「もしくは」「あるいは」「ないしは」などに言い換えられます。
例文を参考にしながら「また」を言い換え、読みやすく伝わりやすい文章を作成してみてください。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
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