こんにちは、editor_kaoです。

奇をてらっているわけではないけれど、どこか印象的な着こなしがしたい。私が、常日頃から憧れているスタイルです。そうしたら!先日街中で見かけた、まさに!な女性に出会いました。
打ち合わせに向かう途中、素敵な女性の後ろ姿が……
その日私が降り立ったのは、都営新宿線のある駅。下町情緒の雰囲気が残りつつ、立派なオフィスビルも建ち並ぶ面白いエリアで、初めて訪れる場所でした。駅から打ち合わせ先まで向かう途中、おいしそうなパン屋さんがあるなとか、24時間営業のスーパーがあってうらやましいな、なんて思いながら歩いていたら、私の横を過ぎる女性のことが、ふと目に入ったんです。
後ろ姿しか見ることができなかったので、顔立ちや年齢はわかりませんでしたが、ゆるっとパーマがかかったセミロングヘアに、ブルーのボーダーカットソーにグレーのパンツ。肩には黒いリュックを背負っていて、足元はスニーカーだったでしょうか。私の手持ちのワードローブと似通うところがあって、つい目を奪われてしまいました。そうそう、好き好き、こんなコーディネート。今度私も、同じ組み合わせを試してみよう。
なんて考えていたのですが、ふと彼女の手元を見た瞬間に、きゅーーーん!その女性の人差し指には、毛足の長い猫の顔をあしらった、ゴールドの大ぶりなリングがあしらわれていたのです。かつてヨーロッパの貴族がしていたかのようなヴィンテージ感のあるデザインで、か、か、か、かわいいーーー!
基本はベーシック、だけどどこかインパクトがあって
ボーダーカットソーにグレーのパンツ、黒いリュックとスニーカー。ここまでの組み合わせは、それほど難しくありませんし、むしろベーシック。ですが、ちょっと離れた場所からでもわかるくらい大きな人差し指の猫リングが、その人のアイデンティティを表しているようで(ブランドが知りたくて、ちゃっかりネット検索もしてみたのですが判明せず)。きっと彼女は、毎日どんな着こなしをしていても、あのリングを身につけているのだろうなと、勝手に妄想していました。ちなみに私は、特に猫好きというわけではありませんし、動物モチーフもそれほど手にすることはないのですが、あの外しが効いた組み合わせに、とにかくグッときてしまって。ああいう女性に、私もなりたいよー!

「どこにでもいそう」な着こなしはしたくないから
ベーシックな着こなしをしていると、それほど周囲と差がつくわけではない(そしてつけたいわけでもない)けれど、「どこにでもいそう」な人にもなりたくないもの。これが本当に難しいバランスで。それを回避するには、ベーシックアイテムそのものをいいブランドで選ぶとか、方法はいろいろありそうですが、しつこいけど、あの猫のリングをしていた女性のような、一撃でインパクトを与えるようなことができるといいのになと思います。だってむやみに高いブランドのものを着るよりも、そのほうがきっと、自分らしい着こなしになるから。
引き続き猫のリングのブランドは捜索しつつ、かといって単に真似っこするのではなく、「私にとっての猫のリングってなんだろう……」ということも、考えていきたいと思います。
【今日のひと手間】

意外なところで、新しいバッグを手に入れました。こちらZARA HOMEのものなんです。ZARAじゃなくてZARA HOME!今っぽいミニマルな佇まいと、合わせやすそうなベージュトーンがお気に入り。
確かにインテリア系のお店って、素敵なファッションアイテムがあることも多いので、いつでも目を光らせておかなくては!
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
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