ガムの賞味期限はいつまで？おいしい状態で保存するコツ

ガムの賞味期限

ガムベースに甘味料や香料を加え、混ぜ合わせて作るガム。パッケージを見てみると、賞味期限が書かれているものもあれば、どこにも書かれていない商品もあります。一体、ふたつの違いは何なのでしょうか？

ガムには賞味期限がない

パッケージに賞味期限が記載されていない理由…それはずばり、「ガムには賞味期限がないため」。

ガムに使われているガムベースや甘味料・香料は、劣化しにくく安定している素材。加えて水分量が少ないこともあって、カビや細菌なども繁殖しにくいのです。

また包装の密閉性が高いことによって、常温保存でも湿気やカビ・細菌などによる品質の変化が起こりにくくなっています。

このような特徴を持つために、ガムには賞味期限がなく、また商品に明記する必要もありません。

キシリトールガムは例外

原則としてガムには賞味期限がありません。ただ、有効性・安全性が科学的に証明された「特定保健用食品」であるキシリトールガムには、賞味期限が明記されています。なぜなら、特定保健用食品として認められるためには、賞味期限を含む以下の項目を記載するよう定められているからです。

・商品名
・許可証票または承認証票
・許可等を受けた表示の内容
・栄養成分量と熱量
・原材料の名称
・特定保健用食品であること
・内容量
・摂取するときの注意点
・1日当たりの摂取目安量
・1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分の栄養所要量に対する割合
・摂取や調理もしくは保存方法に特に注意が必要な場合はその注意事項
・許可等を受けたのが製造者以外のときには、許可等を受けた者の営業所在地と氏名。法人であれば名称
・品質保持期限や賞味期限・保存方法・製造所所在地・製造者の氏名

賞味期限は「食品衛生法に基づく表示指導要領」に基づいて記載する必要があることから、特定保健用食品のキシリトールガムにも明記されているのです。

開封後のガムは劣化に注意

ガムには賞味期限がありませんが、それはあくまでも密閉性の高い未開封状態でのこと。開封すると密閉状態ではなくなってしまうので、湿気やカビ・細菌などの影響を受けて劣化が進みやすくなるでしょう。

中には劣化の影響を受けないよう、開封後は数日以内に食べきることを推奨しているメーカーもあります。

開封したガムのおいしさをキープするには、どのような保存状態が適しているのでしょうか？ おすすめの保存方法を紹介します。

高温多湿を避けて保存する

開封したガムを保存するときには、高温多湿を避けましょう。高温多湿の場所で保存していると、ガムが柔らかくなってしまう可能性があるためです。

開封したらジッパー付きの保存袋や密閉容器に入れ、涼しいところで保存しておくとよいでしょう。

直射日光の当たらない場所で保存する

直射日光の当たらない場所で保存することも、ガムをおいしく保つポイントです。直射日光の当たる場所で保存していると、食感や風味が損なわれるおそれがあります。

保存袋や密閉容器に入れて保存する場合には、光が入らないよう遮光性のあるものを選ぶとよいでしょう。直射日光の当たらない棚や引き出しなどに入れておくのも有効です。

冷蔵庫での保存はNG

高温多湿や直射日光を避けるために、冷蔵庫で保存しようと考えることもあるかもしれません。しかし冷蔵庫で保存すると、結露が発生してガムの劣化につながる場合があります。

品質の劣化が少ないガムは「常温で保存すること」以外に注意点がなく、保存方法について特に記載する必要のない食品の一つです。つまり、保存は常温で行うのが基本といえます。

ただ、常温には明確な定義がありません。厚生労働省では「外気温を超えない温度」、JIS規格では「20度±15度（5～35度）」とされています。

食品メーカーではこれを参考にして、各社で常温の定義を設けているそうです。たとえばグリコの場合、常温保存品は15～30度での保存を想定して作っているとのことなので、それにならって保存しましょう。

まとめ

ガムのパッケージには、賞味期限が記載されていないものもあります。理由は、ガムが劣化しにくい材料で作られており、賞味期限を表示する必要がないためです。

ただし、パッケージを開封した後は劣化が進みやすくなります。おいしい状態で保存するなら、高温多湿や直射日光を避けるのがポイントです。保存袋や密閉容器も活用するとよいでしょう。

高温多湿や直射日光を避けられるからと冷蔵庫で保存すると、内部に結露が発生して劣化の原因となるので要注意。保存方法に気をつけながら、おいしくガムを楽しんでください。

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