網戸掃除の裏ワザ｜家にあるもので簡単＆効率よくきれいに！【専門家監修】

網戸の汚れ、気にはなるけれど、つい後回しにしていませんか？ ホコリや花粉、油汚れなどが付着したままでは、見た目だけでなく空気の通りも悪くなってしまいます。

この記事では、忙しい人でも短時間でできる裏ワザや、身近な道具で効率よく掃除する方法を詳しく紹介します。素材を傷めず、家にあるもので始められる工夫が満載です。今すぐ試せる網戸掃除のアイデアを見つけてください。

網戸掃除の裏ワザとは？｜時短・簡単・安心で選べる工夫

掃除が面倒だと感じる網戸も、道具や方法を変えるだけで手間を減らせます。ここでは、驚くほど手軽にできる裏ワザや、家にあるもので代用できる工夫を紹介し、初心者でも失敗しにくい掃除法を伝えます。

家にあるものでできる！ 驚きの時短テクニック

わざわざ掃除グッズを買わなくても、家にあるもので網戸は十分きれいにできます。まずおすすめしたいのが、使い古したストッキング。掃除機のノズルにストッキングをかぶせて吸引すると、網戸のホコリを効率よく吸い取りながら、細かいゴミだけキャッチできます。水を使わず短時間で済ませたいときに便利です。

油分を含んだ汚れには、重曹を水に溶かしたスプレーが有効。中性洗剤よりも安心して使いやすく、消臭効果も期待できます。

「汚れが付きにくい網」や「防虫・防花粉タイプ」の網を選ぶことも選択肢の一つ。掃除の手間を根本的に減らす選択肢として有効です。

100均グッズで本格的な仕上がりを目指す

100円ショップには、網戸掃除に使える便利なアイテムが揃っています。中でも人気なのが「網戸専用ワイパー」や「モップ付きスティック」。網の目に沿ってなでるだけで、奥の汚れまで絡め取れる設計になっています。

メラミンスポンジも根強い支持がありますが、強くこすりすぎると網を傷めるおそれがあるため、力加減には注意が必要です。また、使い捨て手袋タイプのシートも、手の感覚を活かして細かい部分まできれいにできます。

道具の選び方で仕上がりが変わるので、自宅の網戸の素材や状態に合わせて、使いやすいものを選ぶと失敗しにくいでしょう。

ウタマロやクイックルの活用法と注意点

汚れがこびりついているときは、ウタマロクリーナーなどの中性洗剤を活用すると安心です。直接スプレーせず、布やスポンジに含ませてから拭くようにすると、洗剤の飛び散りを防げます。

クイックルワイパーの網戸用タイプも、手が届きにくい高い位置の掃除に便利ですが、乾拭きだけでは油汚れまでは落ちにくいことがあります。その場合は、軽く水で湿らせたあとに使うと汚れの取れ方が変わるかもしれません。

どちらも素材にやさしい仕様ですが、アルミ製やコーティングされた網戸には目立たない部分で試してから使うと安心ですよ。使い方を少し工夫するだけで、手早く、かつきれいな仕上がりが期待できるでしょう。

家にある道具や100均グッズで驚くほど手軽に掃除

網戸の内側・外側でやり方は違う？｜掃除をラクにする発想の転換

両面を一度に掃除しようとすると手間が倍増してしまいがちです。ここでは、内側・外側で手法を変える工夫や、掃除の順番、やり残しを防ぐコツなどを整理します。

内側は「乾拭き＋湿拭き」でホコリを逃がさない

室内側の網戸には、空気中のホコリや繊維くずが静かに積もっています。これらは乾いた状態でこすってしまうと、舞い上がって別の場所に付着してしまうことがあります。そこで最初に行いたいのが、柔らかいハンディモップやマイクロファイバークロスを使った乾拭きです。

全体を軽くなでるように動かすと、静電気の力でホコリが絡み取りやすくなります。乾拭きで大まかな汚れを取ったあと、水に浸して固く絞った布でやさしく拭き取ると、細かいチリまですっきり落とせるでしょう。

さらに効果を高めたいときは、柔軟剤を薄めた水を使って湿拭きする方法もおすすめ。静電気を抑えつつ、ホコリの再付着も防ぎやすくなるかもしれません。

外側は水や洗剤を使ってしっかり落とす

屋外に面する側の網戸は、排気ガスや雨風による油分・土埃などが蓄積しやすくなっています。こうした頑固な汚れには、湿らせたスポンジやブラシ、あるいは洗剤を使った拭き掃除が効果的です。

掃除の前にはホースやスプレーボトルで網戸を軽く湿らせておくと、汚れが浮き上がりやすくなります。市販の中性洗剤を薄めた液を布に含ませ、やさしく拭き取ると無理なくきれいになるでしょう。

作業後に水拭きで仕上げることで、洗剤残りも防げます。また、水滴の跡を防ぎたい場合は、乾いたタオルで全体を軽く押さえるようにして拭き上げておくと安心です。

掃除の順番と位置取りでラクになる

両面を一度に掃除しようとすると、どちらかをやり直す羽目になることもあります。そんなときは、まず室内側を乾拭きしてから、外側の水拭きや洗剤洗いに進む流れを意識してみてください。

また、網戸を掃除する際は、窓を外側に少し開けて作業スペースを確保することも大切です。片側ずつ体を動かしやすい位置を見つけて作業すると、腰や腕への負担も軽くなるでしょう。

低い位置から始めて上に向かって拭くより、上から下へと順番を決めて動くことで、やり残しを防げるというメリットもあります。ちょっとした動線の工夫が、作業全体をぐっとスムーズにしてくれるかもしれません。

内側は乾拭き＋湿拭き、外側は水洗いで効率よく

汚れをためないためにできること｜予防掃除でストレスを減らす

汚れてから慌てるのではなく、日常の工夫で掃除の負担は減らせます。ここでは、予防的な視点から、習慣にしやすいケアの方法を紹介します。

掃除頻度の目安と季節ごとの工夫

網戸は気がつくと汚れているものですが、汚れが目立つ前に手をかけておくことで、掃除の負担をぐっと軽くできます。目安としては、春と秋の年2回に加えて、花粉が飛びやすい時期や台風シーズンの前後に軽く拭き掃除を行うと、きれいな状態を保ちやすくなります。

なお、日差しの強い時間帯は乾きが早く、掃除しているそばから汚れがこびりつきやすくなります。曇りや夕方の涼しい時間帯に行うと効率よく作業できますよ。

春は花粉や黄砂がつきやすく、梅雨どきは湿気と一緒にカビやホコリがたまりやすい傾向があります。夏場は夕立や虫の死骸、秋には落ち葉の細かい破片が飛んでくることもあるでしょう。季節ごとの特徴を知っておくだけでも、掃除のタイミングをつかみやすくなりますよ。

なお、花粉や黄砂の多い地域にお住まいの場合は、「防花粉ネット」など機能性素材の導入も検討価値があります。

ホコリや花粉を付きにくくするアイデア

汚れがついてから落とすのではなく、そもそも付きにくくする工夫も取り入れてみましょう。効果的なのが、柔軟剤を使った静電気防止スプレーです。水で薄めた柔軟剤をスプレーボトルに入れ、掃除の仕上げに網戸へ軽く吹きかけることで、ホコリの再付着を抑えやすくなります。

また、静電気が発生しにくい布やモップを使うことも、日々のケアに役立ちます。市販の静電気防止シートを使って網戸をサッと拭いておくだけでも、細かなホコリがつきにくくなるでしょう。

外からの風が強い日や、砂ぼこりが舞いやすい地域では、窓の外に植物を置いたり、すだれをかけたりすることで、風よけの役目を果たすこともあります。小さな工夫が、気持ちのゆとりにつながるかもしれません。

最後に

網戸掃除は裏ワザに加えて、建材や網戸そのものの選び方で手間を減らすことが可能です。設備改善と日常ケアを組み合わせることで、より快適な住環境を維持できますよ。

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監修

堂本章弥（どうもと ふみや）

株式会社Atelier Box代表取締役。
リフォームやインテリアの提案を通して、お客様に豊かなライフスタイルを提供している。増改築相談員、インテリアデザイナー、空間ディスプレイデザイナー1級の資格を保有。趣味は建築物巡り。国内問わず毎年数回は旅行をし、旅先の建築物や町の雰囲気を満喫している。

構成・執筆／京都メディアライン