Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

WORK ことわざ

2025.12.19

「鳶が鷹を生む」とは? 併せて知っておきたい類義語や対義語も解説

生活しているとふとした場面で「知らないことわざ」に出会うことがあります。そのことわざの意味を知らないと、その文章の真意を汲み取ることは難しくなるでしょう。今回は頻出のことわざ「鳶が鷹を生む」の意味や使い方を解説します。基礎知識を身に付けて、ことわざを生活の中で使えるようになりましょう。

Tags:

「鳶が鷹を生む」の基礎知識

そもそも「鳶が鷹を生む」という言葉を知らず、「読み方がわからない」という人もいるでしょう。「鳶が鷹を生む」の基礎知識を紹介します。

空を飛んでいる鷹の写真
(c)AdobeStock

「普通の親から優れた子どもが生まれる」という意味

「鳶が鷹を生む」とは「とびがたかをうむ」または「とんびがたかをうむ」と読むことわざです。意味は「ごく平凡な親から優秀な子どもが生まれること」を指します。

鳶が鷹を生む
平凡な親がすぐれた子を生むことのたとえ。とんびがたかをうむ。鳶が孔雀を生む。
引用:小学館 デジタル大辞泉

このことわざに登場する「鳶」と「鷹」は、どちらもタカ目タカ科の鳥です。鳶と鷹の大きな違いはその体の大きさです。一般に鷹の方が鳶よりも体格ががっしりしているため、凡庸な親を鳶に、才能ある子どもを鷹にたとえたとも考えられています。

「鳶が鷹を生む」を使った例文

「鳶が鷹を生む」を用いた例文を紹介します。

【例文】
・鳶が鷹を生むとはいうけれど、自分の娘がこんなに聡明な子に育つとは思ってもみなかったよ
・(息子を評して)私も夫もテストで100点なんて取ったことないのに、こんなにいい成績を取れるなんて、鳶が鷹を生むとはまさにこのことね

「鳶が鷹を生む」を使うときの注意点

「鳶が鷹を生む」という言葉は、使い方によっては相手を傷つける可能性があるため注意が必要です。具体的には、身内の子どもをほめるシーン以外には使わないようにしましょう。

「鳶が鷹を生む」は優秀な子どもを際立たせるために、その親を一度平凡なものの象徴である「鳶」にたとえることわざです。そんなつもりはなくても、このことわざを使うと相手の親を下げることになってしまうため、たとえ相手の子どもを優秀だとほめる目的だったとしても、身内でもない第三者の親子を鳶と鷹にたとえるのは失礼と考えられます。

「鳶が鷹を生む」という言葉は、自分や身内に限って使うのが賢明な使い方です。「常識がないな」と思われるようなことがないよう、注意が大切といえるでしょう。

「鳶が鷹を生む」と併せて知りたいことわざ

「鳶が鷹を生む」には類義語や対義語に当たることわざがいくつかあります。「鳶が鷹を生む」と併せてこれらの言葉を知っておくと、さらにボキャブラリーを増やすことが可能です。「鳶が鷹を生む」と一緒に覚えておきたいことわざを紹介します。

子供を褒める
(c) Adobe Stock
「鳶が鷹を生む」と併せて知りたいことわざ
  1. 「鳶が鷹を生む」の類義語
  2. 「鳶が鷹を生む」の対義語

「鳶が鷹を生む」の類義語

「鳶が鷹を生む」と同じ意味を持つことわざとして挙げられるのが「竹の子の親勝り」です。「竹の子の親勝り」は「たけのこのおやまさり」と読みます。

「竹の子の親勝り」とは「成長著しい子どもがたちまち親をしのぐ存在になること」や、「子どもが親よりも優秀であること」を、竹と竹の子にたとえたことわざです。竹の子は成長が早く、あっという間に親の竹と同じくらいの背丈になってしまうことから、このことわざが生まれたとされています。

「鳶が鷹を生む」と同じような意味を持つことわざはその他にも「鳶が孔雀を生む(とびがくじゃくをうむ)」などがあります。

「鳶が鷹を生む」の対義語

「鳶が鷹を生む」と反対の意味を持つことわざの1つが「瓜の蔓に茄子はならぬ」です。「瓜の蔓に茄子はならぬ」は「うりのつるになすびはならぬ」と読み「平凡な親から優れた子どもは生まれない」という意味を持ちます。

「瓜」はウリ科の植物の総称で「茄子」はナス科の植物「なす」を指す言葉です。両者の共通点は形が似ていることですが、昔は瓜よりも茄子の方が貴重な存在だったといわれています。

瓜と茄子は別の植物であるため、瓜の蔓に茄子がなることはありません。このことから「血は争えないこと」を示す表現として、「瓜の蔓に茄子はならぬ」との言葉が生まれたともいわれています。

「鳶が鷹を生む」と反対の意味を持つことわざはその他にも「蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)」などがあります。

まとめ

  • 「鳶が鷹を生む」の意味は「平凡な親から優れた子が生まれること」
  • 「鳶が鷹を生む」の類義語は「竹の子の親勝り」や「鳶が孔雀を生む」
  • 「鳶が鷹を生む」の対義語は「瓜の蔓に茄子はならぬ」や「蛙の子は蛙」

「鳶が鷹を生む」は、「凡庸な親から才能豊かな子どもが生まれる」という意味を持つことわざです。親を一度下げてその子どもを持ち上げる性質を持つ言葉であることから、自分や身内の子どもをほめるとき以外に使うのは適切ではないといえます。意味と使い方を頭に入れて、正しくこのことわざを使えるようになりましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

TEXT

Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
WEB Domani

▼あわせて読みたい

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!