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2023.03.30

「寝る子は育つ」は本当? 睡眠の重要性や睡眠習慣の改善について紹介

 

「寝る子は育つ」とは、よく寝る子は健康に育つという意味のことわざです。しかし、最近では成長期の子どもでも不眠症や睡眠不足が問題となっています。今回は、睡眠の重要性や睡眠習慣の改善法について紹介します。

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「寝る子は育つ」とは?

「寝る子は育つ」とは、よく寝る子は健康に育つという意味のことわざです。江戸時代までに生まれたことわざとしては記録されていないものの、明治時代以降は全国各地で記録されているため、古くから民間で使われてきた言い回しであると考えられます。

寝る子は育つ

子どもの成長とは、体が大きくなることだけでなく、知能の発達や心の成長なども挙げられます。栄養バランスのよい食事をとること、適度な運動をすることのほかに、睡眠もまた、成長を促す重要な要素です。

最近では、早く寝ない子どもを寝かしつけるための常套句として使われることの多い「寝る子は育つ」ですが、昔から睡眠の重要性が考えられていたからこそ生まれたことわざである、といえるでしょう。

睡眠のメリット

睡眠は、私たちが健康的に生きていくうえで欠かせないもの。ここでは、睡眠をしっかり取ることで得られるメリットについて紹介します。

布団で熟睡している人、夜空のイラスト

1:成長ホルモンが分泌される

成長ホルモンは、骨や筋肉を発達させるなど、子どもの発育に欠かせないものですが、細胞の修復や疲労回復にも作用するため、成長期を終えた大人にとっても重要な物質であるといえます。この成長ホルモンが盛んに分泌されるのは、睡眠中です。

睡眠は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」に分かれ、役割が異なる二つの睡眠が交互に訪れることで、体の成長を促進したり、細胞の修復を行ったりできるのです。

覚醒状態と4段階の睡眠状態をベースにした睡眠サイクルのイメージ図、レム睡眠とノンレム睡眠

そして、成長ホルモンが多く分泌されるのは、寝付いてから約90分後の、体も脳も休眠状態になっているノンレム睡眠時。つまり、最初のノンレム睡眠中に質の高い睡眠ができると、心身ともに健康的な状態になることが期待できるのです。

睡眠の研究を行う際は夜9時に就寝することが多いため、何となくその時間帯に成長ホルモンが多く分泌されているというイメージを持たれがち。しかし実際のところは、何時に就寝したとしても、最初のノンレム睡眠の時に多く分泌されます。

だからといって夜更かしをしてよいということではなく、規則正しい生活を普段から心がけることで、質の高い睡眠が得られるといえるでしょう。

2:免疫力の維持、向上

「早く寝ないと風邪をひきやすくなる」と言われることがありますが、睡眠時間が短くなるとウイルスに感染しやすくなるという実験結果が実際に存在します。十分な睡眠が取れていないと、免疫力の維持や向上が見込めず、結果として風邪をひきやすくなるのです。

特に、インフルエンザなどの感染症が流行する冬は、しっかりと睡眠を取って健康な状態につなげましょう。

子どもの睡眠問題

子どもの睡眠不足や睡眠障害が続くと、肥満や生活習慣病、うつ病などの発症率を高める危険性が生じるといわれています。また、成長期の子どもは特に、質の高い睡眠を取ることが重要ですが、最近では寝なければならない時間に眠れない・眠くても眠れないという、睡眠に関する問題を抱えた子どもが増加しているのです。

鉛筆を持ちながら机に突っ伏している子供

日本小児保健協会が行った、幼児期の睡眠習慣に関する調査によると、1歳児から6歳児までの全てにおいて夜10時以降に就寝する割合が増加しており、子どもの生活リズムが夜型傾向になりつつあることが明らかになりました。親が残業などで帰宅が遅いということも原因として挙げられると考えられています。

また、日本の小・中・高校生は、世界的に見ても最も夜更かしをしているということで知られています。夜型の生活を送る子どもが増加している一方で、学校の登校時間は特に変化していないため、睡眠時間だけが少ない状態となり、授業や日々の勉強に集中できないという問題が多発しているのです。

そして、子どもの睡眠不足は脳の成長に影響を及ぼすとする研究結果も。脳の働きが低下することで、イライラしやすくなったり、注意力・判断力が鈍ってしまったりすると考えられています。

テレビやゲーム、勉強など、子どもの夜更かしや睡眠不足の原因は様々ですが、十分な睡眠を取れるように適切な指導が必要であると言えるでしょう。

睡眠習慣の改善法は?

眠りが浅い、なかなか寝付けないという睡眠障害を抱えている方も多いのではないでしょうか? ここでは、睡眠習慣を改善するヒントについて紹介します。

窓際で手を組み伸びをしている人の後ろ姿

1:早起き・早寝を心がける

規則正しい生活といえば、「早寝・早起き」と言われることが多いですが、「早起き・早寝」を心がけることが大切です。まずは1週間、頑張って早起きをして、カーテンを開けたり外に出たりして日光に当たるのがおすすめ。

早起きから始めることで、朝食と日光を効果的に使って、体内時計を正常に戻すことが期待できます。ただし、週末の夜更かしや寝坊は、正常に戻りつつある体内時計を狂わせてしまう原因となってしまうので、くれぐれも注意しましょう。

2:入浴と夕食の時間を入れ替える

夕食を済ませた後に、入浴をするという方も多いのではないでしょうか? この生活リズムが間違っているというわけではないのですが、入浴は一時的に心身を興奮させるため、しばらくの間は眠気が軽くなります。そのため、寝付きが悪いという方は、入浴と夕食の時間を入れ替えることで、入浴直後の興奮が冷めて、入眠しやすくなると考えられるでしょう。

しかし、寝る直前に食事をとってしまうと、体が消化を優先して眠りが浅くなる可能性があるため、質の高い睡眠を取るためにも、食事は寝る3時間前までに済ませておくのがおすすめです。

最後に

今回は、「寝る子は育つ」の意味や、質の高い睡眠を取るメリット、睡眠習慣の改善法について紹介しました。

生活リズムが乱れやすい現代では、大人だけでなく子どもも不眠症や睡眠不足に悩まされているということが分かります。不規則な生活を続けたり、睡眠をしっかり取らなかったりすることで引き起こされる体への悪影響は計り知れません。

そのため、寝る前にスマホを見たり、夜食を食べたりなど、質の高い睡眠を阻害するような習慣は控えるようにしましょう。

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