「同じ穴のムジナ」は、基本的には、悪事をもくろむ者に対して使われます。
Summary
- 「同じ穴のムジナ」とは、違うように見えても同類であることのたとえを悪い意味で使う言葉
- 語源は、ムジナと呼ばれた動物のアナグマやタヌキなどが同じ穴に住むという習性に由来する
- 類語表現には、「五十歩百歩」や「どんぐりの背比べ」「目くそ鼻くそを笑う」などがある
Contents
「同じ穴のムジナ」の意味とは?
「同じ穴のムジナ」の言葉の由来や、「ムジナ」の意味についてチェックしていきましょう。

違うように見えても同類であることのたとえ
「同じ穴のムジナ」の意味を辞書で確認してみましょう。
一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴の狸(たぬき)(狐(きつね))。一つ穴のむじな。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「同じ穴のムジナ」は、表面的には違うように見えても、実際には同じ仲間であることを表すことわざだとわかりました。ビジネスや日常生活でも、似たような行動をしている者同士が、実は同類であることを示す場面に活用できますよ。
ムジナは漢字で「狢」と書き、古くからアナグマやタヌキなどの異名として使われていました。そのため、ほぼ同じ意味の言葉として「同じ穴の狸(たぬき)」「同じ穴の狐(きつね)」などの慣用句があります。
タヌキやキツネは、人を化かす動物として知られていることから、動物たちが悪事をたくらんでいる様子を表すという説も。

ムジナと呼ばれた動物たちが由来
「同じ穴のムジナ」は、アナグマやタヌキなどが同じ穴に住むと考えられていたことに由来します。これらの動物は、外見や生態が似ているために混同されることが多く、時には同じ穴を共有して住むこともあるとされていました。

このことから転じて、表面的には違って見えるものでも、実際には同じ類のものであることを意味するようになったようです。
【実際のエピソード】「同じ穴のムジナ」に関する体験談
「同じ穴のムジナ」の体験談には、どのようなものがあるのでしょうか? ビジネスシーンにおいて、「同じ穴のムジナ」に関して何か気づきや学びを得たエピソードを紹介していきます。
【episode1】同じ穴のムジナで本質的な共通点を指摘する
Nさん(管理職、39)
若手時代、競合A社とB社が激しく顧客を奪い合っている状況を見て、私は「A社は価格勝負、B社は品質重視で戦略が全く違いますね」と上司に報告しました。すると上司は静かに「表面上はそう見えるが、両社とも顧客との約束を守らないという点では同じ穴のムジナだ。どちらも信用に値しない」と指摘。この言葉は衝撃でした。単なる競争の構図ではなく、企業としての根本的な倫理観や悪質な商習慣が共通していることを見抜く、上司の鋭い洞察力に感服したのです。同じ穴のムジナは、本質的な欠陥を指摘する時にこそ有効な言葉だと理解しました。
【episode2】同じ穴のムジナを「差別化できない」という意味で誤用
Bさん(一般社員、25)
以前会議で、ある競合他社について議論していた時のこと。私は「A社とB社は、どちらも提案内容が似たり寄ったりで、結局のところ同じ穴のムジナです」と発言しました。すると、その場は沈黙。会議後、部長から「競合を批判するのに同じ穴のムジナという言葉を使うのは、プロとして稚拙だ」と注意を受けました。この言葉は、悪事や悪い性質を共有していることを指します。「似ている」という意味で使うと、根拠もなく相手を悪人扱いすることになり、自社の品位を下げるのだ、と気づきました。この場合は単に「差別化ができていない」と言うべきだったと反省した出来事です。
「同じ穴のムジナ」の使い方
「同じ穴のムジナ」は、ネガティブな意味で使われる場合がほとんどです。相手に誤解を与えないよう、配慮して使いましょう。
基本的に悪い意味で使われる
「同じ穴のムジナ」は、多くは悪事をする人に対して使われることが一般的です。前向きに頑張っているグループの仲間たちに対して、「同じ穴のムジナだね」というのは誤りなので気をつけましょう。
特にビジネスシーンでは、相手を傷つけないように慎重に使う必要があります。ジョークや軽い会話の中でも、誤解を招かないよう注意してくださいね。
【例文】
・彼らは表面的には異なるように見えるが、実は「同じ穴のムジナ」だと感じた。
・このまま関与し続ければ、私も「同じ穴のムジナ」と思われかねない。



