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2024.09.08

【英気を養う】ってどういう意味?「鋭気」とはどう違う?

「英気を養う」とは、気力や体力を蓄えコンディションを整えることを意味する言葉です。忘年会の挨拶などでよく使われるため、聞き覚えのある人も多いでしょう。「鋭気」と間違えやすいですが、厳密には英気の方を使います。このコラムでは「英気を養う」の意味や使い方について解説します。

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「英気を養う」とは気力や体力を蓄えること

「英気を養う」とは、いきいきと働こうとする気力や元気、体力を蓄えることをあらわす表現です。仕事などで力を発揮できるように、リフレッシュしたり休養をとったりして体力や気力のコンディションを整えるということです。

会社の忘年会の挨拶などで、「今日は存分に楽しんで、英気を養おう!」などと使うことがあるため、聞き覚えのある人も多いでしょう。しかし、いざ漢字で書こうと思うと、意外と書けない言葉の一つといえるかもしれません。

英気を養う

(c) shutterstock.com

「英気」とは元気に活動しようとする気力のこと

【英気:えいき】
(1)いきいきと働こうとする気力。元気。「−を養う」
(2)すぐれた気性、才気。
(小学館 デジタル大辞泉 より)

「英気を養う」の「英気」には、すぐれた気力、才気という意味もありますが、ここでの意味は「いきいきと働こうとする気力、元気」の方です。そして「養う」の意味は、ここでは蓄える、次第につくりあげるなどです。

そのため「英気を養う」は、元気に働くための気力や体力を蓄えたりコンディションを整えるといった意味の表現となります。

「鋭気」を使うときは「鋭気を挫く(えいきをくじく)」が正解

「英気」という言葉と同じ音で「鋭気」と誤用する人がいますが、養う対象は「英気」の方です。

鋭気」は鋭い気性、気勢という意味であり、これは目標に対する強い意気込み、モチベーションと言い換えることができるでしょう。

【鋭気:えいき】
鋭い気性、気勢。「鋭気を挫く」
(小学館 デジタル大辞泉 より)

「鋭気」は気力のことであるため、「鋭気を養う」という表現が日本語として成り立たないというわけではありません。実際に小説などでは、慣用句としてこちらの表現を用いることもあります。しかし、厳密には「英気を養う」と書くのが正しいことを覚えておきましょう。

「鋭気」の方は「やる気を削ぐ、気力を失わせる」という意味で、「鋭気を挫く」と使うのが正解です。

【例文付き】「英気を養う」の使い方

よく使われるのは、会社の飲み会などにおける「今日は英気を養おう!」という乾杯の挨拶でしょう。

自分に対しては休養を取る理由づけとして、他人に対しては休養やリフレッシュを勧める際に使うことが多い言葉です。日常生活においてはどのように使うのか、具体的な例文をご紹介しますので参考にしてみてください。

お茶を飲む女性

(c)Adobe Stock

【例文】
・今週は我ながらよく頑張った。来週もハードになりそうだから、今週末は家でのんびり過ごして【英気を養う】ことにしよう
・私の場合、好きな音楽を聞くことがもっとも【英気を養える】方法だ
・連休は仕事のことは忘れて、十分に【英気を養って】くださいね

「英気を養う」の類語・対義語

「英気を養う」という言葉には、いくつかの類語や対義語があります。英気を養うことを言い換えられる表現として、類語の「リフレッシュする」「休養する」などがあります。日常会話として使う場合、これらの方が馴染むかもしれません。

英気を養う

(c) shutterstock.com

反対の意味である対義語は「やる気を削ぐ」「精気を奪う」などです。ここからは類語と対義語について、意味や使い方などを解説していきます。

類語は「リフレッシュする」「休養する」など

リフレッシュする」とは元気を回復させること、いきいきとよみがえらせるという意味で使う言葉です。会社によっては従業員の心身の疲労回復を目的とした休暇である「リフレッシュ休暇」を設定しているところもあるでしょう。

「週末は海にドライブに行ってたくさんリフレッシュした!」というように使います。

「休養する」には、仕事などを休んで気力や体力を養うという意味があります。「英気を養う」ために、必ず仕事を休むというわけではないため、若干のニュアンスの違いはありますが、言い換え表現として使うことができるでしょう。

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