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LIFESTYLE雑学

2022.05.15

今さら聞けない!【鬼に金棒】の正しい意味は?

「鬼に金棒」とは、ただでさえ強いものがさらにパワーアップすることを意味します。人の持っている秀でた面や、優れたスキルを指してポジティブな意味で使われることもあります。「鬼に金棒」の意味や由来、類似表現、使い方を確認しておきましょう。

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「鬼に金棒」の意味と由来

「鬼に金棒」とは、元々強い人が力や道具などを得て、より強くなることを意味します。

鬼に金棒

強さの象徴とされている鬼に由来を持つ言葉で、これまでにアニメや小説、ビジネスシーンなどで耳にした方もいるはずです。しかし、実際に正しい意味を理解して使いこなせている方は少ないかもしれません。

「鬼に金棒」の詳しい意味と由来をご紹介します。

意味は強さが増すこと

ただでさえ強い人がさらに力を得ることを指すのが「鬼に金棒」です。デジタル大辞泉での解説も確認しておきましょう。

鬼(おに)に金棒(かなぼう)
《強い鬼にさらに武器を持たせる意から》
ただでさえ強いものに、一層の強さが加わること。鬼に鉄杖(てつじょう)。

「鬼に金棒」は「鬼に鉄杖(てつじょう)」と言い換えることも可能です。ここでいう強さとは、力の強さだけではなく財力や知力を始めとする幅広い能力を指す場合もあります。

詳しい使い方と例文は後ほどご紹介します。

由来は強さの象徴である鬼

言葉の由来は、かつて強いものの象徴として用いられていた空想上の生き物である鬼です。

牙や角を持ち、ただでさえ強力な鬼が武器となる金棒を持ったら、人間は太刀打ちできないでしょう。強いものの象徴として扱われていた鬼が、さらに力を得た様子から「鬼に金棒」という言葉が生まれました。

そこから転じて、現在ではもともと力や能力がある者がさらなる力を得ることを意味する様になりました。

元の状態でも強さがあることが前提となっている言葉であるため、弱い者が力を得て強くなった場合には適していない点には注意が必要です。

「鬼に金棒」4つの類義語

「鬼に金棒」と似たような状況を指して使える表現として、次の4つの言葉をご紹介します。

・「弁慶に薙刀」
・「竜に翼を得たる如し」
・「虎に翼」
・「駆け馬に鞭」

「鬼に金棒」の類義語には、同じように強いものがパワーアップする様子を描いた言葉が多いのが分かります。

それぞれの言葉の意味や、類似表現との微妙な違いも確認しておくとよいでしょう。

【類義語1】弁慶に薙刀(べんけいになぎなた)

1つ目の類似表現は「弁慶に薙刀」で、正しい読み方は「べんけいになぎなた」です。

弁慶とは、平安時代の末期に源義経の家来として活躍した、武蔵坊弁慶のことを指しています。

弁慶の強さは、強者の唯一の弱点を意味する「弁慶の泣き所」という言葉が生まれた位です。

弁慶(べんけい)の泣(な)き所(どころ)
[1] 《弁慶ほどの豪傑でも痛がって泣く急所の意》向こうずね。
[2] 強い者の、最も弱い所。ただ一つの弱点。

そんな弁慶が武器として所持していたのが、固い岩を切れるほどの切れ味をもっていた薙刀です。

つまり、「弁慶に薙刀」は強い者がさらに力を得ることを意味しています。

【類義語2】竜に翼を得たる如し(りゅうにつばさをえたるごとし)

「竜に翼を得たる如し」は「龍に翼を得たる如し」または「龍に翼を得たるごとし」と表記されることもあります。

竜はアジアでよく知られている想像上の生き物で、巨大な身体はウロコで覆われています。

そんな竜の力のシンボルとして挙げられるのはやはり翼でしょう。

人間とは比べ物にならない力を持った竜が翼を得て、さらに力が増す様子を指した言葉で、「鬼に金棒」の言い換え表現としても使えます。

【類義語3】虎に翼

中国で戦国時代に活躍した思想家韓非が記した『韓非子』に登場するのが「虎に翼」です。

元々は「為虎傅翼(虎のために翼を付ける)」という文章でした。

中国において虎は、威厳や権力の象徴として扱われています。力を持っている虎に空を自由に飛べる翼を与えることから、強者がさらなる力を得ることを指して使われます。

ただし、「鬼に金棒」とは違いネガティブな意味で使われることが多い点には注意しましょう。

【類義語4】駆け馬に鞭

「駆け馬に鞭」は、勢いがあるものに対してさらに力を加えて勢いを増すことを意味します。

足の速い馬に鞭を打ってよりスピードを出す様子から誕生した言葉です。駆け馬とは、速く走れる馬を指すため、元々勢いがある状態をさらに勢いづける意味で使われます。

ただし、「駆け馬に鞭」には他の類似表現とは違って、自分が主体となって力を加えるというニュアンスが含まれます。

「鬼に金棒」の対義語は「餓鬼に苧殻」

「鬼に金棒」の対義語としては、「餓鬼に苧殻」が挙げられます。読み方は難易度が少し高めですが……「がきにおがら」でした!

鬼に金棒

「餓鬼」は仏教由来の言葉で、六道の中でも餓鬼道に落ちた亡者を意味します。常に渇きと飢えに苦しんでやせ細っているため、あまり力のある存在とはいえません。

「苧殻」は、皮をはいだ麻の茎を指します。

力のない餓鬼が苧殻を振り回しても何の脅威にもならないことから「全くもって頼りにならないこと」という意味で使われます。

「鬼に金棒」の使い方と例文

「鬼に金棒」と聞くと、一見恐ろしそうなイメージを持つかもしれませんが、実はポジティブな意味で使われるということを覚えておきましょう。

鬼に金棒

「鬼に金棒」における強さは、身体的な強さだけを表すのではありません。知識や能力などを指しても使えるため、ビジネスシーンでも活用できる言葉です。

例文もチェックして使用シーンをイメージしてみましょう。

優秀さを称える際に使える

「鬼に金棒」は、誰かの秀でた一面を褒める際に利用できます。称える対象は人だけではなく、組織やものを指しても使えるため、さまざまなシーンで応用できるはずです。

例えば、優秀な同僚や敵なしのスポーツチーム、最新設備を搭載した車や機械を形容することもできます。

ポジティブな意味で利用できるといいですね。

「鬼に金棒」を使った例文

下記にご紹介する例文を参考に「鬼に金棒」を使いこなして、表現の幅を広げてみましょう。

【例文】
・毎月成績上位の営業チームに有能な営業マンが仲間入りした。【鬼に金棒】とはこのことだ。
・弁護士をしながら外国語をマスターしてしまった彼には、【鬼に金棒】という言葉が相応しい。
・目を付けている燃費が抜群の車種に、最新の安全装置が搭載されることになった。これはまさに【鬼に金棒】だ。

まとめ

「鬼に金棒」は、強い者がさらに力を得ることを意味する言葉で、強さの象徴であった鬼の姿に由来しています。

鬼に金棒

「弁慶に薙刀」を始めとする類似表現も多くあるため、それぞれの違いに注意しながら使い分けることで、表現力をアップさせられるでしょう。

「鬼に金棒」は悪い意味ではないのもポイントです。プライベートやビジネスシーンで、人や組織を褒める際に利用してみましょう。

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写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

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