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LIFESTYLE ことわざ

2023.07.16

「鬼に金棒」とは強いものの強さがさらに増すこと!由来や使い方、類語をご紹介

 

竜に翼を得たる如し(りゅうにつばさをえたるごとし)

「竜に翼を得たる如し」は「龍に翼を得たる如し」または「龍に翼を得たるごとし」と表記されることもあります。竜はアジアでよく知られている想像上の生き物で、巨大な身体はウロコで覆われています。そんな竜の力のシンボルとして挙げられるのはやはり翼でしょう。

人間とは比べ物にならない力を持った竜が翼を得て、さらに力が増す様子を指した言葉で、「鬼に金棒」の言い換え表現としても使えます。

虎に翼

中国で戦国時代に活躍した思想家韓非が記した『韓非子』に登場するのが「虎に翼」です。元々は「為虎傅翼(虎のために翼を付ける)」という文章でした。中国において虎は、威厳や権力の象徴として扱われています。力を持っている虎に空を自由に飛べる翼を与えることから、強者がさらなる力を得ることを指して使われます。

ただし、「鬼に金棒」とは違いネガティブな意味で使われることが多い点には注意しましょう。

駆け馬に鞭

「駆け馬に鞭」は、勢いがあるものに対してさらに力を加えて勢いを増すことを意味します。足の速い馬に鞭を打ってよりスピードを出す様子から誕生した言葉です。駆け馬とは、速く走れる馬を指すため、元々勢いがある状態をさらに勢いづける意味で使われます。

ただし、「駆け馬に鞭」には他の類似表現とは違って、自分が主体となって勢いがあるものに力を加えるというニュアンスが含まれます。

「鬼に金棒」の対義語は「餓鬼に苧殻」

「鬼に金棒」の対義語としては、「餓鬼に苧殻」が挙げられます。難易度が少し高めですが、「がきにおがら」と読みます。

「餓鬼」は仏教由来の言葉で、六道の中でも餓鬼道に落ちた亡者を意味します。常に渇きと飢えに苦しんでやせ細っているため、あまり力のある存在とはいえません。「苧殻」は、皮をはいだ麻の茎を指します。力のない餓鬼が苧殻を振り回しても何の脅威にもならないことから「全くもって頼りにならないこと」という意味で使われます。

徘徊するゾンビたち

「鬼に金棒」の使い方と例文

「鬼に金棒」と聞くと、一見恐ろしそうなイメージを持つかもしれませんが、実はポジティブな意味で使われるということを覚えておきましょう。「鬼に金棒」における強さは、身体的な強さだけを表すのではありません。知識や能力などを指しても使えるため、ビジネスシーンでも活用できる言葉です。

例文もチェックして使用シーンをイメージしてみましょう。

力のある男性のイメージ 背後に筋肉ムキムキの腕が見える

優秀さを称える際に使える

「鬼に金棒」は、誰かの秀でた一面を褒める際に利用できます。称える対象は人だけではなく、組織やものを指しても使えるため、さまざまなシーンで応用できるはずです。例えば、優秀な同僚や敵なしのスポーツチーム、最新設備を搭載した車や機械を形容することもできます。ポジティブな意味で利用できるといいですね。

「鬼に金棒」を使った例文

下記にご紹介する例文を参考に「鬼に金棒」を使いこなして、表現の幅を広げてみましょう。

例文

・毎月成績上位の営業チームに有能な営業マンが仲間入りした。鬼に金棒とはこのことだ。
・弁護士をしながら外国語をマスターしてしまった彼には、鬼に金棒という言葉が相応しい。
・目を付けている燃費が抜群の車種に、最新の安全装置が搭載されることになった。これはまさに鬼に金棒だ。

 

まとめ

「鬼に金棒」は、強い者がさらに力を得ることを意味する言葉で、強さの象徴であった鬼の姿に由来しています。「弁慶に薙刀」を始めとする類似表現も多くあるため、それぞれの違いに注意しながら使い分けることで、表現力をアップさせられるでしょう。「鬼に金棒」は悪い意味ではないのもポイントです。プライベートやビジネスシーンで、人や組織を褒める際に利用してみましょう。

3人の鬼のイラスト 左から緑鬼、赤鬼、青鬼 両サイドは金棒を持っている

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

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