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2024.05.05

【虎の巻】という言葉、どんなシーンで使うのが正解?

 

「虎の巻」とは講義の種本などの3つの意味を持つ言葉です。今回は、「虎の巻」の詳しい意味やなぜ「虎」という動物で表現されるようになったのかの由来、使い方、例文をご紹介します。類語も解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「虎の巻」の基礎知識

「虎の巻」の読み方は「とらのまき」です。3つの意味を持つ言葉で、インパクトが強く宣伝文句などとしてビジネスシーンでもよく使われているため、聞き馴染みがある人も多いでしょう。

はじめに、「虎の巻」という表現の詳しい意味や、なぜ虎という言葉が使われるようになったのかの語源・由来、よく使うシーン、使い方・例文などについてご紹介します。それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

虎の巻

3つの意味を持つ言葉

【虎の巻(とら‐の‐まき)】
《中国、周時代の兵法書「六韜(りくとう)」の虎韜(ことう)の巻による語》
1.兵法の秘伝書。
2.芸道などの秘事・秘伝を記した書。
3.講義などの種本。また、教科書にある、問題の解答などが書いてある参考書。あんちょこ。とらかん。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「虎の巻」には上記辞書の意味から分かる通り、3つの意味があります。1つ目が兵法の秘伝書、2つ目が芸道などの秘事や秘伝を記した書です。そして3つ目が講義などのよりどころとする書物、もしくは教科書を解説した参考書という意味があり、現代で「虎の巻」が使われるときにはほぼ3つ目の使い方であるといえるでしょう。

このほか、辞書によっては奥義・秘訣や、飯の種となるものというように、さらに多くの意味が掲載されていることもあります。地域などによっては、「虎(とら)」と略すことや「虎巻(とらかん)」というケースがあります。

なぜ虎?「虎の巻」の語源・由来

兵法だけではなく日常生活やビジネスシーンでも使われるようになった「虎の巻」ですが、なぜ「虎」という動物を使った表現になったのか、気になる方も多いようです。

「虎の巻」の語源は、古代中国の王朝である周代の政治家である、太公望と呼ばれた呂尚(りょ しょう)の著とされる兵法書『六韜(りくとう)』だといわれています。『六韜』には、「文韜」・「武韜」・「竜韜」・「虎韜」・「豹韜」・「犬韜」の6巻60編がありました。

その『六韜』のなかで、兵法の奥義が書かれた兵法書の名前が『虎韜(ことう)の巻』です。いざというときに頼れる内容をまとめてあった『虎韜の巻』という書物の名前が省略されて、「虎の巻」と使われるようになったとされています。

高校入試や免許の参考書などでよく使う

「虎の巻」という言葉は、高校入試の参考書や免許の参考書などでよく使われています。参考書自体の名前を『高校入試 虎の巻』とすることもあるなど、「虎の巻」という表現は試験の際などに身近に使われる言葉となっているようです。

なお、インターネットが普及したことによって誰でも簡単に情報発信できるようになりました。その分、「虎の巻」と表した情報の存在も多くなりましたが、有益な情報を手に入れやすくなった一方で、個々の情報の有益性を自分で判断する必要ができたようです。

「虎の巻」の使い方・例文

「虎の巻」の例文を見て、使い方を理解していきましょう。

「虎の巻」を使うときは、秘伝の書や、頼りになる書物、参考書などの意味で使われます。それを踏まえて、以下の例文をご紹介します。

・先人達が残した【虎の巻】を読んで、技術の秘訣を探っていこう。
・先輩が取引先にうまく営業できるようになる【虎の巻】を教えてくれた。
彼は【虎の巻】で読んだことを上手に使いこなしている。

「虎の巻」の類語をチェック!

ひとつの言葉だけではなく関連する言葉もあわせて覚えて、言葉の表現力をあげましょう。「虎の巻」と言い換えられる類語は、以下のとおりです。

【虎の巻の類語】
「参考書」「攻略本」「奥義書」「副教材」「指導書」「赤本」「ワークブック」「ガイドブック」

また、「あんちょこ」の意味や、「参考書」「虎の巻」「あんちょこ」との違いもご紹介します。「虎の巻」の類語や関連語について、一緒にチェックしていきましょう。

虎の巻

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