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2024.05.07

【一挙手一投足】には2つの意味がある! 似ている一挙一動との使い分けについても解説

 

「一挙手一投足」は、ニュースや小説、テレビなどで広く利用されていることから、比較的馴染みのある表現かと思います。しかし、2つの意味を正しく理解できている方は少ないかもしれません。当記事では「一挙手一投足」の意味や使い方のポイント、類似表現との違いを分かりやすく解説します。

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「一挙手一投足」の2つの意味

まず、改めておさらいしておきましょう。様々な場面で目にする「一挙手一投足」という言葉の正しい読み方は「いっきょしゅいっとうそく」です!

「一挙手一投足」には、次の2つの意味があります。

・こまかな動作や行動
・ちょっとした努力

【一挙手一投足】いっきょしゅいっとうそく
(韓愈「応科目時与人書」から。一度手を挙げ、一度足を踏み出す意)
1. こまかな一つ一つの動作や行動。「―に気を配る」
2. ちょっとした努力。わずかな骨折り。「―の労を費やす」
引用:小学館 デジタル大辞泉

2つの意味を正しく知ることで、言葉の理解度がアップします。

「一挙手一投足」の意味

  1. こまかな動作や行動
  2. ちょっとした努力

各々思考を巡らせる男女6人のイラスト

(C) shutterstock.com

こまかな動作や行動

1つ目の意味は、こまかな1つ1つの動作や行動を指します。〝こまかな〟動作なので、走ったり泳いだりするような大きな動きは含まれません。

人間の身体のなかで、顔を例に挙げてみましょう。

顔全体を上げる動作と、眉を上げる動作では、圧倒的に後者のほうが小さい動きだといえます。「一挙手一投足」は、眉やまぶたをちょっと動かすような、こまかい動作を指して使われます。

ちょっとした努力

2つ目の意味「少しの努力、わずかな労力」知らなかったと驚く方も少なからずいらっしゃるでしょう。言葉の由来の章でもご紹介しますが、かつては少しの努力・労力という意味で使われていたのです。

ちょっとした努力とは、つまり日々の中で少しずつ積み上げていくトレーニングや練習を指しています。〝ものすごく大変ではない〟努力というのがポイントです。

「一挙手一投足」の由来は中国唐時代の書物と言われている

「一挙手一投足」は、中国唐代中期に活躍した韓愈(かんゆ)がまとめ上げた『応科目時与人書(かもくにおうずるとき ひとにあたうるのしょ)』に登場しています。

先述の通り、もともと「一挙手一投足」は“ちょっとした努力・労力”という意味で使われていました。韓愈の書のなかでも「それはほんの一挙手一投足のわずかな労力に過ぎません。」の一節に、ちょっとした労力という意で用いられています。

かつての使い方は時代を経て変化し、現代において「一挙手一投足」は、こまかな動作や行動を示す際に使われることが多くなりました。

街に立たずむチャイナドレスを着た女性の後ろ姿

(C) shutterstock.com

「一挙手一投足」の類似表現とは

「一挙手一投足」と似た意味を持つ表現は主に次の5つです。

・「一挙一動(いっきょいちどう)」:1つ1つの振る舞い
・「挙動(きょどう)」:動作、立ち振る舞い
・「挙措(きょそ)」:立ち居振る舞い
・「一言一句」:1つ1つの言葉、わずかの言葉
・「振る舞い」:振る舞うこと、挙動

特に「一挙手一投足」が〝動作〟を表すのに対して、「一言一句」はその人が話す〝言葉〟にフォーカスしています。1つ1つの言葉・わずかな言葉という2つの意味を持っている点でも、「一挙手一投足」と共通点があるといえるでしょう。

ランウェイを歩く女性モデル5人のイラスト

(C) shutterstock.com

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