Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE雑学

2022.02.06

【一挙手一投足】には2つの意味がある!似ている一挙一動との使い分けについても解説

「一挙手一投足」は、ニュースや小説、テレビなど広く利用されている比較的馴染みのある表現です。しかし、2つの意味を正しく理解できている方は少ないかもしれません。「一挙手一投足」の意味や使い方のポイント、類似表現との違いを分かりやすく解説します。

Tags:

「一挙手一投足」の2つの意味

使用頻度の高い「一挙手一投足」という言葉、正しい読み方は……「いっきょしゅいっとうそく」でした!

一挙手一投足

「一挙手一投足」には、次の2つの意味があります。

・こまかな動作や行動
・ちょっとした努力

デジタル大辞泉での意味も併せて確認しておきましょう。

【一挙手一投足】いっきょしゅいっとうそく
(韓愈「応科目時与人書」から。一度手を挙げ、一度足を踏み出す意)
1. こまかな一つ一つの動作や行動。「―に気を配る」
2. ちょっとした努力。わずかな骨折り。「―の労を費やす」

両方の意味を正しく理解することで、言葉への理解度がアップします。「一挙手一投足」に含まれている意味2つを詳しくご紹介します。

1.こまかな動作や行動

1つ目の意味は、こまかな1つ1つの動作や行動を指します。こまかな動作なので、走ったり泳いだりするような大きな動きは含まれません。

人間の身体のなかで、顔を例に挙げてみましょう。

顔全体を上げる動作と、眉を上げる動作では、圧倒的に後者のほうが小さい動作だといえます。「一挙手一投足」は、眉やまぶたをちょっと動かすようなこまかい動作を指して使われます。

2.ちょっとした努力

「一挙手一投足」の意味としては、2番目の「少しの努力、わずかな労力」という意味を知らなかったという方もいるでしょう。言葉の由来の章でもご紹介しますが、かつては少しの努力・労力という意味で使われていました。

こまかな1つ1つの努力とは、つまり日々の中で少しずつ積み上げていくトレーニングや練習を指しています。ものすごく大変ではないけれど、ちょっとした努力というのがポイントです。

「一挙手一投足」の由来は中国唐時代の書物

「一挙手一投足」という言葉は、中国唐代中期に活躍した韓愈(かんゆ)がまとめ上げた『応科目時与人書(かもくにおうずるとき ひとにあたうるのしょ)』に登場しています。

一挙手一投足

もともと「一挙手一投足」は、ちょっとした努力・労力という意味で主に使われていました。韓愈の書のなかでも「それはほんの一挙手一投足のわずかな労力に過ぎません。」という一節において、ちょっとした労力という意味で用いられています。

かつての使われ方が変化していき、現代では「一挙手一投足」が、こまかな動作や行動を示して使われることが多くなりました

「一挙手一投足」の類似表現

「一挙手一投足」と似た意味を持つ表現は主に次の5つです。

・「一挙一動(いっきょいちどう)」:1つ1つの振る舞い
・「挙動(きょどう)」:動作、立ち振る舞い
・「挙措(きょそ)」:立ち居振る舞い
・「一言一句」:1つ1つの言葉、わずかの言葉
・「振る舞い」:振る舞うこと、挙動

一挙手一投足

特に「一挙手一投足」が動作を表す言葉であるのに対して、「一言一句」はその人が話す言葉にフォーカスが当たっています。1つ1つの言葉とわずかな言葉という意味を2つ持っている点でも、「一挙手一投足」と共通点があるといえるでしょう。

間違いやすい「一挙一動」との違いは動作の大きさ

「一挙手一投足」の類語のなかでも、混同されやすいのが「一挙一動」です。はっきりと違いを説明できるようにしておきましょう。

まずは「一挙一動」の意味を辞典で確認します。

【一挙一動】いっきょいちどう
一つ一つの挙動。ちょっとした振る舞い。一挙手一投足。

言い換え表現として、「一挙手一投足」が挙げられるほど似ている言葉ですが、「一挙一動」は大きめの肉体的な動作を表します。例えば、驚いて振り返る動作、友人に気付いて手を振る動作などです。

動作の大小で、「一挙手一投足」と「一挙一動」を使い分けましょう。

「一挙一動」を使った例文

「一挙一動」の例文を確認すれば、使い方のイメージを持てるはずです。主に人や自分の動作に注目したり、気を配ったりといったシーンで用いられます。

【例文】
出会ってすぐ彼女の【一挙一動】から目が離せなくなった。
・モデルの仕事を始めて、人に見られる場所での【一挙一動】にとても気を遣うようになった。
・失礼が無いよう【一挙一動】に注意しながら、会社見学をさせてもらいました。

「一挙手一投足」を使った言い回しと例文

「一挙手一投足」は、こまかい動作と少しの努力・労力という2つの意味を持っている言葉です。両方の意味で使えるようにしておくと、間違う心配もありません。

新しい表現を使う際には、フレーズで覚える方法も有効です。「一挙手一投足」を使った頻出フレーズを3つご紹介します。

また、「一挙手一投足」を自然に使いこなせるヒントになる例文も確認しておきましょう。

一挙手一投足

よく使われる3つの表現

「一挙手一投足」を使った、日常生活でも使用頻度の高いフレーズは次の3つです。

・「一挙手一投足」に気を配る(こまかい1つ1つの動作に気を付ける)
・「一挙手一投足」が気に触る(こまかい動作すら気に食わない)
・「一挙手一投足」の労(少しの努力、労力)

言い回しとして覚えておくと、使い方を間違える心配がなくなります。いざという時に使えるチャンスが巡ってくる可能性もあるため、おさらいしておきましょう。

「一挙手一投足」を使った例文

ご紹介した3つのフレーズも登場する、「一挙手一投足」を使った例文をご紹介します。

【例文】
両家顔合わせの席では、緊張して【一挙手一投足】に気を配っていた。
・会議に遅れて来た彼女の【一挙手一投足】が気に触り、全く集中できなかった。
・憧れの人に出会えるとしたら、【一挙手一投足】を目に焼き付けておくつもりだ。
・【一挙手一投足】の労を惜しまず、着実に成果を出していきたい。

「一挙手一投足」と類似表現の使い分けをマスターしよう!

一挙手一投足」とは、1つ1つのこまかい動作と少しの努力という2つの意味を持っています。現在は前者の意味で使われることが多いですが、かつては後者の意味で主に使われていました。

一挙手一投足

「一挙手一投足」の類似表現のなかでも、違いを理解しにくい表現として「一挙一動」が挙げられます。「一挙一動」は「一挙手一投足」よりも、大きな動作を表現する際に使うのが特徴です。

つまり、「一挙手一投足」は眉やまぶたといった小さな動きを表すのに対し、「一挙一動」は貧乏ゆすりや手を振る動作を表します

似ている言葉でも、しっかりと違いを認識することで正しい使い方ができるようになります。「一挙手一投足」を適切な場面で使って、表現の幅を広げてみましょう。

こちらの記事もおすすめ!

痩せるにはどうしたらいい?40代のダイエットを成功させる秘訣は食事と運動の組み合わせ
【泣いて馬謖(ばしょく)を斬る】とはどういう意味?

写真・イラスト/(C) shutterstock.com

(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら

Read Moreおすすめの関連記事