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2024.05.05

【虎の巻】という言葉、どんなシーンで使うのが正解?

「虎の巻」と言い換えが可能な類語

「虎の巻」と言い換えが可能な類語の例とそれぞれの意味は以下のとおりです。

「虎の巻」の類語
  1. 参考書
  2. 指導書
  3. ガイドブック

参考書

調査や研究、教授、学習などをおこなう際に参考とする書物のこと。

指導書

教科書に沿って教師が指導をおこなう際に参考とする図書のこと。

ガイドブック

手引書。または、旅行などの案内が書かれた図書のこと。

言い換えの際には、自分が伝えたい内容と同じような意味の言葉を選ぶようにしましょう。

「虎の巻」の別名?「あんちょこ」の意味

「あんちょこ」という言葉は、「虎の巻」と同じ意味として言い換える際などに使われています。「あんちょこ」は「安直」の「あんちょく」という音から変化し使われるようになったといわれる言葉です。

「あんちょこ」とは教科書に解説を加えたもので、教科書にある問題の解答や英文・古文・漢文の訳が書かれた解説書のことを指します。つまり、教科書の内容を予習するためにいちいち調べる必要がないように作られた、手軽に使える「参考書」のことです。

「参考書」と「虎の巻」や「あんちょこ」との違い

「参考書」「虎の巻」「あんちょこ」はほとんど同じような意味の言葉として使われることが多いですが、少し違いがあります。それぞれの言葉の違いもチェックしていきましょう。

参考書」「虎の巻」「あんちょこ」はどれも、学習内容をわかりやすく解説した本を指す言葉です。そのうち、「虎の巻」や「あんちょこ」は教科書を解説した手軽な本を指して使う言葉で、俗語だといわれます。「参考書」は「信頼性の高い事実を知るために参照する本」を指すため、意味が少し異なるのです。

「虎」という字を使った慣用句

「虎」という字を使った慣用句は「虎の巻」以外にも数多くあります。虎の字を使った慣用句の例は、以下のとおりです。

虎の巻

・虎の子
・虎視眈眈
・前門の虎、後門の狼
・虎の威を借る狐
・張り子の虎
・竜虎相搏つ
・虎に翼
・虎の尾を踏む

これらのうち、例えば「虎視眈眈(こしたんたん)」は虎が鋭い目つきで獲物を狙うさまが転じて、じっと機会をねらっているさまを意味します。

まとめ

「虎の巻」とは、兵法の秘伝書や、芸道などの秘事や秘伝を記した書物、教科書を解説した参考書などの意味がある言葉です。現代では、「虎の巻」は教科書を解説した参考書という使い方が多くなっているといわれます。

使用するときは、「仕事がうまくいくように、先輩が虎の巻を教えてくれた。」というように使います。ほかの言葉に言い換える場合には、「あんちょこ」「参考書」「攻略本」「奥義書」などの類語を使って表現しましょう。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

 

本文中の写真・イラスト/(C) Shutterstock.com
メイン・アイキャッチ画像/(C)AdobeStock

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