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LIFESTYLE雑学

2022.05.13

【蛇足】とはどういう意味? 由来は蛇の絵の競争から



「蛇足」とは付け加える必要のないものを指す言葉です。今回は、「蛇足」の詳しい意味や言葉の由来となった故事、書き下し文、使い方、例文をご紹介します。言い換えができる類語や対義語も解説しているため、正しく言葉を理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「蛇足」の基礎知識

蛇足」の読み方は「だそく」です。この言葉は、「じゃそく」と呼ばれる場合もあります。余計なことをしてしまうさまに対して使われる言葉で、故事成語のひとつだといわれています。

蛇足

はじめに、「蛇足」という表現の詳しい意味や由来・語源、「蛇足」の書き下し文とその意味、使い方・例文などについて、詳しくチェックしていきましょう。

「蛇足」とは付け加える必要のないもののこと

【蛇足(だ‐そく)】
《昔、中国の楚(そ)の国で、蛇の絵をはやく描く競争をした時、最初に描き上げた者がつい足まで描いてしまったために負けたという「戦国策」斉策上の故事から》付け加える必要のないもの。無用の長物。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「蛇足」とは、あってもなんの役にも立たないもの、付け加えても利益にならない無駄なもののことを指す言葉です。不要なものという意味のほか、余計な行為や行動に対して使う場合もあります。

「蛇の足」というそのままの意味もありますが、この場合には「じゃそく」と読むケースが多いようです。また、謙遜の意味を表現するために使う場合もあります。

「蛇足」の由来は戦国策の故事から

「蛇足」とは故事成語のひとつです。「蛇足」の由来は周末の激動期を書いた『戦国策-斉策』の中の故事からきています。『戦国策』とは周から秦に至るまでの250年間の戦国時代に起こった歴史を国別にまとめた書物で、「蛇足」の由来となった話は以下のとおりです。

昔、楚(そ)の国の神官が使用人たちにお酒を与えたものの、全員で分けるにはお酒の量が少ないということがありました。そのときに、誰がお酒を飲むかを決めようとして、蛇の絵をはやく描く競争をおこないます

素早く蛇を描き終えた人が「自分は蛇の足を描けるくらい余裕だ」といってしまい、余計なものを描き足してしまったせいで、お酒は2番目に早く描けた人のものになってしまったという話でした。

「蛇足」の書き下し文とその意味

「蛇足」の書き下し文とその意味についてもチェックしていきましょう。

書き下し文:蛇は固より足無し(へびはもとよりあしなし)。子安んぞ能く之が足を為さん(しいずくんぞよくこれがあしをなさん)。

現代語訳:蛇はもともと足が無い。お前にどうしてこれ(蛇)の足が描けるのか

つまり、足が描かれた蛇は蛇ではないと伝えています。

「蛇足」とは「画蛇添足」を略した言葉

「蛇足」という言葉は「画蛇添足」を略した言葉だといわれています。「画蛇添足」の読み方は「がだてんそく」です。「画蛇添足」の意味は無用で不必要なものをつけ足すことや、無用なものをつけ足したせいでしくじってしまうことを指します。

「画蛇添足」を訓読する場合には、「蛇画足添(へびをえがきてあしをそう)」と読みましょう。

「蛇足」の使い方や例文

「蛇足」の使い方を例文でチェックしながら確認していきましょう。先述のとおり、「蛇足」という言葉は余計なことをしてしまうことを表現する場合と、蛇足ながら」と一言付け足して使って謙遜していることを表している場合があります。「蛇足」の例文は以下のとおりです。

・【蛇足】であるのはわかっているが、ついつい余計なことをしてしまって、相手を怒らせてしまった。
【蛇足】ながら、先日お渡しした資料もまとめてご確認いただければ判断しやすいかと存じます。

「蛇足」と言い換えができる類語と対義語

「蛇足」との言い換えが可能な類語と、反対の意味を持つ対義語は以下のとおりです。

【蛇足の類語】
「無用の長物」、「夏炉冬扇」

【蛇足の対義語】
「画竜点睛」、「有終の美」

蛇足

類語や対義語についてもあわせて理解していくことで、正しく使える言葉を増やせます。それぞれの言葉とその意味をチェックして、ボキャブラリーを増やしましょう。

「蛇足」と言い換えられる類語

「蛇足」との言い換えが可能な類語は以下のとおりです。意味と読み方をチェックしましょう。

【無用の長物(むようのちょうぶつ)】
あっても役に立たないどころか、かえって邪魔になってしまうもののたとえ。

【夏炉冬扇(かろとうせん)】
時期はずれでまったく役に立たない物事のたとえ。

夏炉冬扇」とは夏の囲炉裏や冬の扇のことを指します。本来は役に立つもののはずであるが、時季外れになってしまったことで現在は役に立たないものになってしまったという意味です。時季外れという意味を含ませずにあっても役に立たないものとして使うのは誤用になるため、注意しましょう。

なお、「夏炉冬扇」は以前「恋人からの愛を失った女性」や「君主からの寵愛を失った者」という意味で使われるケースもあったようですが、現在ではこの使われ方はほとんどされなくなりました。

このほか、「為蛇画足(いだがそく)」、「為蛇添足(いだてんそく)」、「 妄画蛇足(もうがだそく)」も類語にあたります。

「蛇足」の対義語

「蛇足」と反対の意味を持つ対義語の意味と読み方は、以下のとおりです。

【画竜点睛(がりょうてんせい)】
物事を完成させるために必要な、最後に加える仕上げのこと。

【有終の美(ゆうしゅうのび)】
最後までやりとおし、立派な成果をあげること。

「画竜点睛」は画竜の部分を「がりゅう」と読んでしまうケースがありますが、これは間違った読み方です。「がりょうてんせい」と読むように気を付けましょう。「竜」を「りゅう」と読むのは主に中国南方系の発音である「呉音」ですが、「りょう」と読むのは主に中国北方系の発音である「漢音」です。

「蛇足」とは最後に余計なことをしてしまったという意味を持つため、最後までやりとおして立派な成果をあげることなどの意味があるこれらの言葉は、「蛇足」の対義語にあたるといえます。

まとめ

「蛇足」とは、あっても役に立たないもの、付け加えても利益にならない無駄なものを指す言葉です。「蛇足」とは「画蛇添足」を略した言葉で、『戦国策』からできた故事成語だといわれています。また、自分がおこなうことに対して謙遜の意味を表現するために、「蛇足ながら」と一言付け足して使う場合もあります。

蛇足

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語、対義語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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