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2021.12.19

「杞憂」←なんと読む?正しい意味や使い方を解説 【大人の漢字クイズ】

「杞憂でしたね…」「杞憂に終わった」など、「杞憂」という言葉を耳にすることはありますが、詳しい意味は知っていますか? 今回は「杞憂」の読み方から意味、使い方、類語、「杞憂」への対処法をまとめて解説していきます。

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「杞憂」の意味や読み⽅とは?

ではまず、「杞憂」の意味と読み方をマスターしましょう。

■読み⽅と意味

「杞憂」は「きゆう」と読みます。辞書による意味は下記のとおり。

《中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から》心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。杞人の憂え。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

特に、まだ起きてもいない漠然とした未来のことについて、必要のない心配をすること。心配したものの、実際には何も起こらなかったときに、「杞憂に終わる」「杞憂に過ぎない」といいます。

■由来

「杞憂」の由来は、中国の古典『列子』にあるお話。『列子』は、中国の春秋戦国時代の人・列禦寇(れつぎょこう)の著書とされる道家の文献です。このお話は、紀元前、中国の周の時代が舞台。「杞」の国に、「天が落ちてきたり地が崩れるのではないか」と、いつも心配ばかりしている男がいて、夜も眠れないほどだったとか。

けれども、その男の心配事が解決するお話。杞憂の「杞」は西周時代の非常に小さい国、杞の国のことで、「憂」は案ずる、心配することを表しています。この「杞の人が余計な心配をし、いつも天を心配していた」という話から「杞人憂天」という四字熟語が生まれ、略されて「杞憂」になったのが語源です。

使い⽅を例⽂でチェック

「杞憂」は無用な心配に対して「安心・安堵」した時、心配するのをやめるように「説得」する時、心配事が実現しないでほしいと「希望」する時、「提案」したり「意見」するときにも使います。それぞれの使い方を例文とともに見てみましょう。

杞憂

1:杞憂に終わる

例文:彼女の心配事は杞憂に終わったので、安心した。

心配していたが結局は何も起こらなくて安心した時に「杞憂に終わる」「杞憂に過ぎなかった」などの使い方をします。 「安心・安堵」のニュアンスを込めて使われます。「杞憂だった」「杞憂でした」「杞憂でよかった」など。

2:杞憂かもしれませんが

例文:杞憂かもしれませんが、その案件は、一度上司に相談なさってはいかがでしょう。

「杞憂」はビジネスシーンでも登場します。定型句として「杞憂かもしれませんが」として、「余計なお世話で申し訳ありませんが」の思いを込めて使います。取引先や上司など目上の人に何かを「提案」したり、「意見」するときに「杞憂でしたら」と言い換えて「杞憂でしたらご放念ください」などと使ってもいいですね。「私が言ったことが無用の心配だったら、お忘れください」と、気になることを控えめに伝えることができますよ。

3:杞憂民

例文:最近、杞憂民のコメントが多すぎて、配信を見るのが辛い。

最近のネット用語で「杞憂民」という言葉を聞いたことがありますか? 読み方は「きゆうみん」。Vtuberから始まった言葉で、「杞憂」が語源です。配信者の活動に対して「視聴者やアンチ派に叩かれる」ことを過剰に心配する視聴者のこと。「こういう活動は叩かれるのでは?」とか「この内容では再生数が伸びないのでは?」など、いちいち「無用の心配」を配信者に押しつけると、結果的に迷惑行為に。気をつけましょう。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「杞憂」の類語や言い換え表現を知っていますか? どのようなものがあるか、見てみましょう。

杞憂

1:取り越し苦労

「取り越し苦労」は「とりこしぐろう」と読みます。「取り越し苦労」の意味は「どうなるかわからないことをあれこれ心配すること」。将来のことをあれやこれやと考えて、つまらない心配をすることです。「取り越し苦労」と「杞憂」は「する必要のない心配をする」意味で同じ。

2:懸念

「懸念」は「けねん」と読みます。「懸念」の意味は「気にかかって不安に思うこと」です。気になってしまって、心から離れないことや、先行きが気にかかって不安に思うこと。「〜の懸念がある」というように、気になることがはっきりしない場合に使ってもOK。

3:老婆心ながら

「老婆心」は「ろうばしん」と読みます。「杞憂かもしれませんが」という時に、「老婆心ながら」と言い換えると同じ意味に。文字通りに「年をとった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと」から転じて、「必要以上に世話をやこうとすること」で、自分の気持ちを、へりくだっていう時に使います。相手に対して、失礼にあたらないよう、控えめに注意を促すときに使うことが多いですね。

「杞憂」しすぎる性格をやめるためには?

「杞憂」の意味を知ると、「杞憂しすぎてしまう人の気持ちがわかる… 」と思う人もいるかもしれません。「無用の心配」をしすぎてしまう性格でいると、正直、疲れませんか? 「杞憂」しすぎる性格をやめるには、どうすればいいのでしょう? 改善策として、例えば、次のような方法を試してみるのはいかが? 少しはラクになるかも! 

杞憂

1:紙に書き出す

「無用の心配」を、客観的にみる習慣をつけてみましょう。方法は、紙にできるだけ具体的に書き出すこと。書く内容は次の「5W1Hで始まる問い」で書くのがおすすめ!

1. WHAT(何):私の不安、恐れ、心配は何?
2. WHY(なぜ):私は、そのことが、なぜ心配? 
3. WHEN(いつ):その心配な出来事は、いつ起きる?
4. WHERE(どこ):その心配な出来事は、どこで起きる?
5. HOW(どのような):どのような方法で、私は、その心配な出来事が起きることを防ぐことができる?

重要なのは、一つ一つ具体的に考えて、その答えを書くこと。すると、具体的に「心配する必要があること」なのか、「無用な心配」なのかがはっきりします。もし、起きるはずもない無用な心配で「杞憂」であることがわかったら、「大丈夫。私は、もうそのことを心配する必要は何もない。ラッキー! よかった」と、自分に声をかけて、そこで一旦、心配することは、思い切って終了!

2:時間を区切って考えることにする

どうしても、「無用な心配」が気になってしまう時は、タイマーを用意してみて。15分〜30分、しっかり時間をとって、心配なことをひたすら集中して考え続けます。そして時間が来たら、思い切って終了! 考えがまとまらない時は、「翌日、考える」ことに。今は考えることを「止める練習」をします。意外と一晩寝ると、気にならなくなったり、考えがまとまりやすくなることも。ダラダラと考えすぎない習慣が身につきますよ。

3:「変えられること」と「変えられないこと」を分けてみる

「杞憂」なことを考え続けてしまう時は、その心配事を「自分が変えられることか?」「自分では変えられないことか?」に分けてみます。メモに書いてもいいかも。自分が何をしても「変えられないこと」は「無用な心配」です。心配しても、変わらないことを考え続けるのは「時間の無駄。人生の無駄」ととらえて、その心配事を手放す訓練をします。何度も繰り返していくと、習慣になりますよ!

杞憂

最後に

「杞憂」の意味から、対処方法まで、取り上げてみました。 つい考えすぎてしまって、無用な心配ばかりをしてしまうことは、誰しもあること。ものごとを慎重に考えて、対応することはとても大切ですが、心配しすぎて、身動きが取れなくなる時は「杞憂」という言葉を思い出してくださいね。「無用な心配」に自分がとらわれすぎてしまわないように!

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