【目次】
インフルエンザウイルス対策、さてどうする?
いよいよ寒さも本格的になってきましたね。この時期になると毎年心配なのがインフルエンザ。仕事や家事で忙しいアラフォー世代は、なんとしても阻止したいところですよね。これからイベントも増える季節、インフルエンザで寝込むなんてことになったら悲劇です……(実際、編集部に年末、クリスマス→誕生日→大晦日→元旦とインフルエンザになった人がいました!)。
とはいえいつ襲ってくるのかわからないのがインフルエンザウイルス、せめて何か対策したいところ。実は、そんなインフルエンザウイルス予防に最適な飲み物があるとのことを「日東紅茶」で有名な三井農林株式会社よりキャッチ!早速ご紹介します。
インフルエンザウイルス対策に効く飲み物とは?
お茶がウイルスに効くというのはなんとなく聞いたことのある人も多いのでは?そのなかでも特にインフルエンザウイルスに効果的なのが、紅茶とのこと!次のような実験により、その効用が明らかになりました。
熱湯150mlに市販のティーバッグの茶葉2gを入れ、1分間抽出した紅茶を使用。試験液と約100万個の新型インフルエンザウイルスを混ぜ、30秒間反応させた後、その感染性を動物細胞を使って確認。その結果、なんと99.96%ものウイルス感染が減少するという結果に!
さらに、インフルエンザウイルス対策によいとされている飲み物や食品成分について、インフルエンザウイルスを無力化 (細胞への感染を阻止)する能力を比較してみました。その結果、紅茶はほかの飲み物と比べても特に感染を阻止する能力が高いことが明らかに。一方、「インフルエンザウイルス対策になるんじゃない?」とよく飲まれている生姜湯や乳酸菌飲料、ビタミンC飲料は、今回の調査では、紅茶よりも無力化する能力が低いという結果が。
続いて、ポリフェノールを豊富に含む飲み物の、インフルエンザウイルスを無力化させるのに必要な時間を比較してみました。するとなんと、紅茶はわずか15秒ほどでインフルエンザウイルスを無力化できるという結果が!これはほかの飲み物よりもずっと短く、紅茶のウイルス感染阻止能力の高さが明らかになりました。
紅茶すごすぎる!身近な飲み物でインフルエンザウイルス対策ができるというのはうれしいですよね。それではなぜ紅茶がこれだけインフルエンザウイルスに効果があるのでしょうか?
なぜ紅茶がインフルエンザウイルス対策に効果的なの?
インフルエンザウイルスは表面に「スパイク」と呼ばれる突起物を持っており、これを使って呼吸器粘膜の細胞に侵入することで人の体に感染するそう。そして、紅茶ポリフェノールはこの「スパイク」に付着し、ウイルスが細胞に吸着する能力を奪います。この付着力が強いため、紅茶はウイルスに特に効果的なよう。
つまり紅茶はインフルエンザウイルスを直接無力化してしまったと言っても過言ではないようです。たとえば乳酸菌などは、続けて摂取することで体内の免疫力を上げインフルエンザを予防するという仕組みなので、メカニズムが大きく違うようです。
紅茶は飲めば飲むほどインフルエンザウイルス対策に効果的!?
とはいえ、ここまではあくまで実験の上での話。続いて実際に紅茶を飲むことがインフルエンザウイルス対策になるのか、紅茶の飲用習慣とインフルエンザの発病率についてアンケート調査を行いました。
ワクチンを接種しなかった人369名を対象に、冬季の紅茶の飲用頻度とインフルエンザの発病率の関係を調査。その結果、ほとんど紅茶を飲まない人と毎日飲む人の発病率には9.7%もの差が。紅茶の飲用頻度が高い人ほどインフルエンザの発病率が低くなるという傾向が明らかになりました。
さらに、日常的に行っていたインフルエンザ対策方法と発病率の関係についてもアンケート調査を実施。するとなんと紅茶を飲むことの有効率の高さはワクチン摂取に次ぐという結果に!紅茶の飲用はほかの対策に比べ、効果が高い傾向があることがわかりました。
カフェインレスでも薄くてもOK!
インフルエンザウイルス対策になるならぜひ飲みたいけど、カフェインが気になる……そんな人もいるはず。実は、カフェインレスの紅茶でもその効果は変わらないんだとか。これなら紅茶好きな子どもにも対策として取り入れられますよね。
また、使い終わった紅茶のティーバッグを捨てるときに、まだ色が出るのにもったいないなぁと思ったことはありませんか?とはいえ、もう1杯飲むには香りが薄くあまりおいしくないんですよね。そんなもったいない気がするけど使い道もないティーバッグや茶殻は、「紅茶うがい」に使うのがおすすめ!
実は、紅茶の赤橙色は紅茶ポリフェノールの色で、使い終わったティーバッグや茶殻にも紅茶ポリフェノールはたくさん残っています。そして通常飲用濃度の10分の1のポリフェノール濃度でも、十分にインフルエンザウイルスを無力化する力が残っているとのこと。「紅茶うがい」はインフルエンザウイルスの感染率を低減させる効果があるので、残ったティーバッグや茶殻を捨てる前に「紅茶うがい」に活用してみては?
インフルエンザウイルス対策に紅茶を飲むときのポイント
ここで、インフルエンザウイルス対策として紅茶を飲むときのちょっとしたポイントをご紹介。
紅茶はアイスよりホットで
冷たい紅茶よりも、温かい紅茶の方がインフルエンザウイルス対策には効果的。冬の季節は心も体も温まるホットがおすすめです。
こまめに飲んでウイルスの感染力を抑制
インフルエンザは、インフルエンザ患者の口腔内のウイルスが飛沫として空気中にまき散らされ、広がっていきます。そのため口腔内のウイルスの感染力を奪うことが大切。少量でもいいので、紅茶をこまめに飲むことが感染拡大を防ぐポイントです。
レモン&砂糖はOK、ミルクティーはNG
レモンや砂糖を入れても、インフルエンザウイルス対策の効果は持続します。一方ミルクを入れてしまうと、ウイルスにはたらく紅茶ポリフェノールがミルクタンパクに取り込まれてしまい、機能しなくなってしまうんだとか。ミルクティー好きの人も、インフルエンザウイルス対策として飲むときはストレートティー or レモンティー or 砂糖入りで飲みましょう。
いろいろなアレンジを楽しんで
紅茶は種類も豊富で、手軽にアレンジできるのがうれしいですよね。気分や体調に合わせていろいろな飲み方ができるので、毎日楽しく続けられそう♡
手軽に飲める紅茶にこんな効果があったなんて、ぜひインフルエンザウイルス対策として取り入れたいですよね。とても身近な飲み物なので、すでに毎日飲んでいた!なんていう人もいるかも。今年はぜひ紅茶でインフルエンザウイルス対策を♡
【アンケート調査概要】
実施日:2018年6月18日(月)〜29日(金)
調査対象:三井農林株式会社に所属する社員 442名 (男性…158名 女性…284名)
調査対象期間:2017年11月〜2018年3月末
調査形式:飲み物の飲用習慣とインフルエンザ発病に関するアンケート調査(WEB調査)
情報提供:三井農林株式会社