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LIFESTYLE 夫婦

2019.05.19

29歳でストーカー夫と離婚後、40歳で最幸の再婚。そして出産へ! 〜ゆり子さんの場合vol.3

 

優しいイケメンと結婚したつもりが、彼の正体は冬彦さん並みのストーカーだった!ー人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー!幸せになることをあきらめない、ゆり子さんが経験した離婚の話、完結編。

29歳で独身に戻り、恋愛を謳歌しまくり!

重度の束縛夫から命からがら(?)逃げ出して離婚にこぎつけたゆり子さん。20代で結婚して束縛されまくっていたのに自由になった開放感からか、東京でひとり暮らしを始めてからは「友達に、もう私にあなたの恋バナはしないでね」と釘を刺されるくらいにハジけて遊びまくるようになります。

だけどそんなひとときの開放感から覚めると、やっぱりさみしくなるものなんですよね〜。

ゆり子さん(以下、ゆ):29歳で離婚して東京に出てきて、すご〜く楽しくて、最初のうちは男性遍歴を謳歌してたんです。だけど30代も半ばになってくると、今度はそんな生活がむなしくなってきて…。

―そう。人間ってつくづくないものねだりな生き物なのです。

ゆり子さんは「このまま一生、私は誰にも愛されないのかな。たったひとりの誰かに愛されれば、それでいいのに」という想いを抱くように。

そんなときに仕事で出会ったのが音楽業界で働く、2歳年下のBさん。遊びまくった時期があったからこそ、彼の誠実で堅実なところが輝いて見えたのだそう。―人間、どんな経験にも無駄はないってことですね(と、自分に言い聞かせる)!

「今の夫は最高です♡」とゆり子さんがノロける、夫は一体どんな人なのか!?

同棲していた彼と40歳で入籍、妊娠が判明!

九州出身のゆり子さんに似て濃い顔のBさんに会ったとき、「この人、ずっと前から知っていたかも」という親近感を覚えたとか。さらに、今までは背が高い男性が好みだったのに、162cmという彼の身長も、ゆり子さんが彼に惹かれる障害にはならなかったのであります。

ゆ:音楽業界のクリエイティブ職で収入不安定な彼は結婚も言い出さなかったし、私もバツイチで再婚願望はなかったんです。知り合って1年くらいで同棲スタートして、6年くらい一緒に暮らしてたんですが、私が40歳になるころに両親が再婚して欲しい素ぶりを見せてきたので、「じゃあ結婚しようか」って、籍を入れることになりました。

40歳での再婚だったため不妊治療を覚悟していたところ、なんと再婚したらすぐに妊娠が発覚。

さかい(以下、さ):わ〜、すごい。ご縁ですねぇ。

ゆ:はい。でも、それまで6年間出来なかったから子どもは出来ないものだと思っていたので、うれしいというよりも40歳で出産する不安の方が大きかったです。

さ:出産してみて、実際どうでしたか?

ゆ:若いうちの方が親が現役だからいっぱい孫にお金をかけてくれるなどのメリットはあるけれど、アラフォーだとこちらも人生経験を積んでキャパが広がっているので、小さなことでは動じなくなるんですよね。そういう意味では、大人になってから産むのも悪くないしおすすめです。

さ:子どもが出来たことで旦那さんとの関係で変わったことってありますか?

ゆ:うちの場合は息子だということもあるのかもしれないけれど、子どもが生まれるとどうしても夫は2番目になっちゃいますよね。うちの夫は料理上手だし、私も彼も在宅ワークなので私が忙しいときは子どもにご飯を作って、送り迎えして全部やってくれるんです。だけど息子に対しては、私が思っていたことと違うことをすると、「何してくれてんねん!」と思っちゃうことも(笑)。妻が夫に冷たくなるのって、ある意味、子どもを守るための母性本能なのかもしれません。

さ:再婚願望がなかったのに、Bさんとなら再婚してもいいなと思った決め手は何だったんでしょう?

ゆ:おとなしく見えるけどメンタルが強いし、何かあったときはすぐに行動してくれるから、私に対しての気持ちが大きいんだなと感じられるところかな。人間的にもおおらかで、尊敬できるし。結局、人間的に尊敬できる相手と結婚するのが、いちばん幸せなんじゃないかしら。

「例えはなんですが、今の夫に関してはほんと、いい買い物したな〜」って思いますね、とゆり子さん。

ゆ:一緒に子供を育てるパートナーとして考えたら、「子供の前でこうあって欲しい」という人間性であることが重要なのかも。

結婚相手に必要なたったひとつの条件とは

ちなみに、条件にこだわりすぎて結婚がよくわからなくなっている婚活女子にぜひとも伝えておきたいのですが、Bさんはアーティストのため、学歴は中卒。ゆり子さんも結婚のとき、一瞬だけその事実を親に伝えるのに躊躇したそうですが、お父様に話したら、「お前は運転免許を持っているのか?」と聞かれ「ハイ」と答えると、「じゃあお前の最終学歴は教習所だな。それくらい、学歴なんてどうでもいいことだ」と一蹴されたのだとか。

婚活だとどうしても男性を「条件」というフィルターを通してチェックしがちだけど、「幸せな結婚生活」を長く続けたいのなら、重視すべきはお相手の人間性。それはいろんな人やカップルを取材していて、本当に感じていること。

「手放しでもすごく合う」って人よりも、長い結婚生活、何があっても「この人のためなら歩み寄れるな」と思える、尊敬できる相手を選ぶとうまくいくのかもしれないなと、最近思い始めています。

最後に再婚して5年目だというゆり子さんに、「結婚っていいものだと思いますか?」と聞いてみました。

ゆ:いいものだと思いますよ。自分と違う考えにぶつかったとき、真剣に話し合ったり、今までの自分のテリトリーやジャンルを越えて足を踏み入れたりしてまで相手に寄り添おうと努力できるのって、結婚相手だけだと思うんです。それによって、自分がちょっとずつ成長できている気がする。

ーそれとね、彼の仕事が決まったときとか、自分のことじゃないのに嬉しいことを自分のことのように喜べる他人って、すごく貴重だなって。それと人間って、自分よりも他人のためのことの方ががんばれたりするじゃないですか。ずっと自分のことだけやってるよりも、その方が満たされる。そういうのが、結婚生活の素敵なところなんじゃないかしら。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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