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髪の毛のダメージができる3つの原因
パサつきや広がり、枝毛など髪のダメージが気になるという方は、日々の習慣が髪にダメージを与えているのかもしれません。さらさらの美髪を手に入れるには、まずはダメージの原因を知ることが大切です。髪の毛が傷む原因となりやすい習慣を紹介します。
濡れたまま放置する
洗髪後、濡れたままの髪を放置すると髪が傷みやすくなります。髪が濡れているときは、髪の表皮である「キューティクル」が開いた状態です。髪内部のタンパク質や水分が逃げやすく、そのまま長時間放置すると髪の毛が空洞化しやすくなります。さらに濡れた髪は、外部からのダメージや摩擦にも敏感です。傷みが進行しやすく、「つやつやの髪」を目指す人にとって好ましい状態ではありません。お風呂上がりはドライヤーを使い、なるべく早く髪の水分を取り除くことが大切です。
カラーやパーマを何度も繰り返す
頻繁にヘアカラーやパーマを繰り返している人も、髪の毛が傷みやすくなります。そもそもヘアカラーやパーマは、髪の内部に薬剤を浸透させることで、色を付けたりウェーブを出したりしています。施術の際は、髪の表面にあるキューティクルを薬剤で無理やり広げなければなりません。髪が傷みやすくなるのは当然といえます。一度開いてしまったキューティクルをまたきれいな状態に戻すのは、ほぼ不可能です。ヘアカラーやパーマをするときは、常に髪にダメージを与えていると考えましょう。
ヘアアイロンやコテでスタイリングする
ヘアアイロンやコテの使用も、つやのある髪を目指すなら控えたいところ。継続的な使用により、髪がまとまりにくくなったり手触りが悪くなったりする恐れがあります。キューティクルの下にあるタンパク質層「コルテックス」は、160℃以上の熱が当たると繊維構造が変性するといわれます。さらに高温で髪を引っ張ることで、キューティクルも剥がれ落ちやすくなります。
一般にヘアアイロンやコテは、100~200℃で使うものがほとんどです。使用したい場合は「温度を160℃より下にする」「短時間で終わらせる」ことが大切です。また、濡れた状態で髪に熱を加えることは深刻なダメージにつながります。スタイリングは必ず髪が乾いた状態で行いましょう。
髪の毛をサラサラにする方法【1】シャンプーで頭皮をキレイに
“ 頭皮の汚れ”を洗い流す、正しいシャンプーのやり方
髪がベタつくからと2度洗いをしたり、夜と朝、2 回シャンプーをされる方もいますが、洗う回数が多いことが必ずしも頭皮や髪のためになるとは限りません。むしろ頭皮に必要な皮脂まで取りすぎてしまう場合もあるので要注意。ラ・カスタ オフィシャルヘッドセラピスト 細川ひろ子さんに伺いました。
1.シャンプー前のブラッシング&予洗いで洗浄力UP
シャンプー前にブラッシングで汚れを浮き上がらせ、お湯で8割程度の汚れを落とすイメージで予洗いしてからシャンプーをすれば、1回でもしっかり汚れを落とすことができます。シャンプーをつける前に頭皮までしっかり洗っておくことがポイント。シャンプーの泡立ちがよくなり、すっきり洗い上げることができます。
2.ぬるま湯で十分すぎるほど洗い流す
熱いお湯で勢いよく洗い流すと、頭皮が乾燥しやすくなるので、洗顔するときと同じように、ぬるめのお湯で優しく洗い流してください。頭皮や髪に負担をかけずに皮脂や汚れをしっかり落とせるお湯の温度は37度程度。暑い季節は最後に冷水をかけると、髪のキューティクルが整い、頭皮も引き締まりますよ。「シャンプーはしっかりすすぐけれど、コンディショナーやトリートメントはあまり流さない」という方もいますが、どちらもぬめりがなくなるまで、念入りにすすぎましょう。
おすすめシャンプー
コーセーコスメポート|SS ビオリス ヴィーガニー ボタニカル シャンプー(スムース)
▲(左)480ml ¥1,078
100%天然由来のオーガニックシアバター配合の、アミノ酸系洗浄成分のシャンプー。仕上がりはサラサラ&なめらか。パサつきがちな毛先もまとまる髪へ。
「指通りが良くてびっくり! 泡立ちとまとまり感にも感激しました」(ライターI)
ジョンマスターオーガニック|C&Gシャンプー
▲236ml ¥2,420
ヤシ油由来のアミノ酸系洗浄成分に、泡立ちや泡持ちをサポートしてくれる自然由来成分を配合したシャンプー。シャンプー時のきしみやダメージを軽減させながら、頭皮と髪をなめらかに洗い上げる。さらにマカデミア種子油とブロッコリー種子油が髪と地肌にうるおいを与え、指通りなめらかな柔らかでエアリーな仕上がりに。
ハホニコ|レブリ シャンプー
▲295ml ¥3,080
タウリン系洗浄剤をベースとし、4種の界面活性剤をバランスよく配合したシャンプー。皮脂・汚れをしっかり除去しつつ、クリーミーな泡立ちで髪全体を包み、シルクのような質感の髪へと洗い上げます。カラーやパーマ、縮毛矯正などでアルカリ性へ傾いた髪を本来の酸性に戻し、キューティクルを引き締めサラツヤ髪に。
髪の毛をサラサラにする方法【2】トリートメントを効果的に使ってケア
コンディショナーやトリートメントの使い方
トリートメントに限らず、シャンプーやコンディショナーも、製品に記載されている使用方法を守ることが大切。なぜなら、髪が吸収できる有効成分の量には限界があるため、たくさんつけたからといって効果が上がるわけではないからです。髪のダメージが気になるなら、トリートメントの量を増やすのではなく、ホットタオルやシャワーキャップで髪を包んで、有効成分をより浸透しやすくしたり、時間をおくことのほうが大切。製品によって浸透する時間は異なりますが、髪がやわらかくなっているかを、ひとつの目安にしてみてください。
【リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスク】の使いわけ
リンスとコンディショナーは、髪の表面を油分でコーティングし、手触りをよくしてくれます。そのため、髪の水分の蒸発を抑えることはできますが、髪の内部にまでは成分が浸透しません。髪を油分でカバーする点はリンスもコンディショナーも同じですが、コンディショナーのほうがより髪の表面のコンディションを整える効果が高いとされています。一方、トリートメントやヘアマスクは、髪の内部にまで補修成分が浸透するので、髪のダメージを補修することができます。ですから、リンスやコンディショナーをベースに、スペシャルケアとして、週に1回ほどトリートメントをするのがおすすめです。