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2020.01.08

タカラヅカ時代のこと、退団して変わったこと。元月組・美弥るりかさんの今の気持ちに迫ります!

華やかで人気を集めた89期生のひとりである美弥さん。タカラヅカ時代のお話も興味深いです。

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悩み苦しんだ下級生時代を経て、組替えを経験できたことはとても大きかったと思います

堂々とした月組のスター時代からは想像がつかないほど、自分の殻を破れずに悩んでいた星組下級生時代。組替えで覚悟を決め、それをきっかけにして生まれ変わるほどの進化を遂げたと言う美弥さん。自分をさらけ出すことで、いろんなことがうまく回っていく。このインタビューでも、ご自身のオープンな感情を多くの言葉でつないでくださり、印象深いお話をうかがうことができました。

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美弥るりか 美弥ちゃん

美弥さんがいらした89期といえば多くのスターを生んだ期として有名です。同期の絆は計り知れないものがあると思いますが、何かエピソードはございますか?

美弥さん(以下敬称略):今、現役は3人ですね。だいもん(雪組トップスターの望海風斗さん)、かちゃ(専科の男役の凪七瑠海さん)、沙月愛奈ちゃん(雪組の娘役)。2019年に立て続けに卒業しましたので。かいちゃん(元星組男役の七海ひろきさん)、私、純矢ちとせ(元宙組娘役)、みりおちゃん(元花組トップスターの明日海りおさん)と。同期の舞台を観られるのが本当に少なくなってしまうから、一回一回の観劇をすごく大切にしなきゃいけないなと思います。

自分もタカラヅカにいたからこそわかるのですが、トップとして長年、組を引っ張り続けているだいもんと、(2019年11月に退団した)みりおちゃんは、大きな責任を背負って舞台に立ち続けていて素晴らしいと思います。同期の舞台を観て、本当にカッコいいなと思っています。同期をここまで誇りに思える、そんな出会いが人生の中で得られたことはタカラヅカに入らないと経験できなかったでしょうし。珍しいと言われるくらい同期の仲がよくて、頻繁にOGで集まったりしています。

退団時期が近い人との情報交換が多いんですよ。かいちゃんと純矢ちとせちゃんがまさにそれで、「舞台が決まったよ」とか、「今度こんな雑誌に出るよ」と聞くと、その活躍がうれしくて。お互いに励まし合いながら進んでいます。

美弥るりか 美弥ちゃん

美弥さんは在団中に星組から月組に組替えされていらっしゃいますが、その経験を踏まえた上で人間関係を円滑に進められるためのコツがありましたら教えていただけますか?

美弥:星組の下級生の頃はどちらかというと人との関わりに逃げていたというか、なるべく避けて過ごしてきたんです。でもだんだん責任が生まれ、自分の下に新しい人が入ってきて彼女たちを育てつつ、上級生からは学ばせていただくことも多くて…、というちょうど狭間の時期が大変でした。7年目くらいのときですね。私が周りから言われることは、とにかく気を使いすぎるということ。でも気を遣わないとうまくいかない部分が私には多すぎて、10年目くらいまでそのことでとっても悩んでいました。気を遣いすぎる自分も嫌だけど、でもうまくやりたい。芸事に関しても星組の上級生にスターさんが多く、今の状況から抜け出すことはなかなか難しいということも感じていて。

どのようにしてそのような状況から抜け出したのですか?

美弥:そんなときの月組への組替えだったので、これは生まれ変わるチャンスだと思ったんですよね。異動した先では自分のことをよく知っている人はいないわけだから、どんなドジをしても、それが美弥るりかだと思うわけで。それならいっそとことんさらけ出そうと、生まれ変わるつもりで組替えしました。そこで自分をオープンにして、下級生に対してカッコつけなくなりました。それまでは、「自分が上級生なんだからちゃんとしなきゃダメだ」と自分をがんじがらめにしていたと思うんです。もちろん気を遣うところは使って人間として最低限のマナーは守りつつ気持ちを自由にしていくことで、素敵な出会いがあり居心地のいい場所を見つけることができたんですよね。「私、こんなにできるんです」じゃなくて「私はこんなところがダメなんです」と気持ちを開くと、相手も「実は私も…」となり、そこから会話がうまくいったりすると思うんです。

美弥るりか 美弥ちゃん

そして2019年6月に宝塚歌劇団を退団され、そこから約半年が経ちましたがタカラヅカ時代と今とで変わったことはありますか?

美弥: 退団後は少し身体を休めようかなと思っていたのですが、ありがたいことにライブをしませんかと声をかけていただき、すぐに再始動しました。気持ちを切り替える時間は、なかったかもしれません。劇団に在団中の子たちが送ってくれるお稽古場の写真を見て、私もまだ劇団に在籍していて、長い間公演を休んでいるような感覚になったりも(笑)。

そんな生活の中でも、今までにはなかった、「はじめまして」とお会いする人と話す機会が増えてきました。在団中はみんな知っている人の中で過ごしてきたため、それが新鮮で刺激的で。それで少しずつ、「あぁ、もう自分はタカラヅカの人ではないのだな」と思えるようになりました。カレンダーの撮影でサンディエゴに行ったのも、いいきっかけになったように思います。日本から離れて今までの生活が遠くなり、いろんな人たちと触れ合って、「世界は広かったんだ」と。そこから、自分の感性を信じていろんなことに挑戦してみたいと前向きになれたんですよね。新しい場に自分からどんどん足を踏み入れていかないと世界は変わらないということを今、思い始めています。

あと、今まで太陽に浴びていなかったことは大問題だなということ(笑)。在団中は、日が出ている時間はずっと建物の中で、劇場にはほとんど窓がないので外の景色を見ていなかったんですよね。でも最近、日中に空を見上げたり素敵な景色を見に行ったりして、やっぱり人間、そういうことをしなきゃだなと。太陽を浴びるとこんなに元気になるんだと思いましたね。気持ちも前向きになれるし。そして、いろいろな方とお話したり自分が多くの経験をすることで、いい顔をつくっていきたいです。歳を重ねると、内面が顔に出るじゃないですか。顔が人生を物語っちゃうから。恥ずかしくない生き方をして、人生を豊かに、気持ちよく歩いて行きたいですね。

美弥るりか 美弥ちゃん


ご自身が体験されたこと、そのときの気持ち。いいことばかりではない経験を、それこそカッコつけることなくカジュアルに話してくださった美弥さん。この気取らなさが人を惹きつけて離さない魅力のひとつなのだと思いました。

次回は美弥さんの愛用品についてお話をうかがいます。お楽しみに!

撮影/山内聡美 文/淡路裕子

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モデル/アーティスト/女優

美弥るりか

みやるりか・9月12日生まれ、茨城県出身。2003年に89期として宝塚歌劇団に入団、男役として月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール・ドン・ファン』で初舞台を踏み、その後星組に配属。2010年『ハプスブルクの宝剣』で新人公演初主演。2012年に月組へ組替えし、2014年の『THE KINGDOM』で東上公演ダブル主演。2017年『瑠璃色の刻』で東上公演単独初主演。2019年『アンナ・カレーニナ』でバウホール公演初主演。同年『夢現無双/クルンテープ』にて宝塚歌劇団を退団。退団後は舞台に限らず、音楽やファッションなど様々なフィールドで活動の幅を広げている。
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