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2024.03.12

【責任転嫁】の意味・語源とは?する人の特徴や心理と対処法を解説

仕事の付き合いでは、自分とは考え方が違うさまざまな人と出会います。そんな中で、責任転嫁する人に悩まされた経験がある人もいるのではないでしょうか?その心理や対処法、自分が同じことをしないための注意点を紹介します。

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まずは責任転嫁の意味や語源をチェック

責任転嫁する人の特徴などを見ていく前に、言葉の意味や語源を知っておきましょう。

開いて置かれた辞書

(C)Shutterstock.com

責任や失敗を人になすりつけること

「責任転嫁(せきにんてんか)」とは、自分の罪・責任・失敗をほかの人になすりつけることを指します。本来自分が責められるべき行動について、人のせいにしてしまうのが責任転嫁です。具体的には、自分が忘れてしまったことを「別の人が言わなかったせいだ」と主張するケースや、自分が間違えたのに人のせいにするといった例が挙げられるでしょう。このように責任転嫁をする人が職場にいると、大きなトラブルに発展することもあるかもしれません。

ちなみに、「責任転換(せきにんてんかん)」という言葉が同じような意味で使用されていることがありますが、これは誤用です。責任転換という言葉は正式にはありません

【責任転嫁:せきにんてんか】
自分が負うべき責めを他の者に負わせること。責任を他になすりつけること。
(小学館 デジタル大辞泉)

「転嫁」の語源とは

責任転嫁に使用されている「転嫁」という言葉に、なぜ「嫁」という文字が入っているのか、不思議に思う人もいるかもしれません。「転嫁」とは、もともと二度目の嫁入り・再婚を意味する言葉です。これが転じて、「人にものを移す」ことを意味するようになったそうです。現在では、転嫁という単語だけでも、「罪や責任を他人に押し付ける」という意味があります。

【転嫁:てんか】
(1)自分の罪・責任などを他になすりつけること。「失敗の責任を―する」
(2)心理学で、ある対象に対する感情が、関係のある他のものにも及んでいくこと。
(小学館 デジタル大辞泉)

【質問】職場に「責任転嫁」する人はいますか?

みなさんの職場に責任転嫁する人はいますか?女性100人にリサーチしてみました。

【質問】職場に「責任転嫁」する人はますか?

・いる…23.3%
・いない…76.7%

※アンケートは30〜45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名。

職場に責任転嫁する人が「いる」と答えた人は23.3%でした。その人のことを責任転嫁する人だと思ってしまったきっかけは何だったのでしょうか。体験談をご紹介します。

「責任転嫁」の体験談

・こちらが確認をとっているにも関わらず、聞く耳持たずで、結果トラブルになり、自分のせいにされた(30代・三重県)
・自分が指示した内容でトラブルがあっても、そんなこと言っていない、お前が勝手にやったんだろうと言われる(30代・岡山県)
・ログなど履歴が残っているのに、私やってません!と言い張る人。次に更新した人のせいにしたが、明らかに時系列がおかしい…(30代・神奈川県)
・顧客からの注意に対して『それ私がやるんですか?私が悪いんですか?』とくってかかる(40代・愛知県)

責任転嫁する人の特徴は?

人間は間違いをするもので、失敗をしない人はいません。しかし、通常は自分がしたことは自分で責任を取るものです。では、失敗の責任を取らず、責任転嫁する人にはどんな特徴があるのでしょうか?

怒る女性

(C)AdobeStock

プライドが高い

責任転嫁をする人に見られる特徴のひとつが、プライドが高いことです。プライドが高い人は、自分のミスを素直に認められない傾向があります。これは、ミスを認めることは自分が周囲よりも劣っていると認めることと同義だと考えるケースがあるためです。

ミスを認めることで結果的にプライドが傷ついてしまうため、自分は絶対に失敗していない・悪くないと思い込み、責任を逃れようとします。プライドを持つのは大切なことですが、実力に見合わない高すぎるプライドは、このような弊害を生みかねません。

自分に甘い

責任転嫁をする人は自分に甘いというのも、よく見られる特徴です。自分に甘い人はミスを認めず、言い訳をして責任を逃れようとします。子どものころから周囲に甘やかされて育ってきた人は、自分に甘い傾向が見られるかもしれません。これまで何らかの失敗をしても、親や兄弟など周囲の人が代わりに謝ってくれたり、解決してくれたりした場合、自分の言動に責任を取るという経験をしてこなかった可能性があります。

このタイプの人は、自分が責任を取らなければならないという感覚がなく、無自覚に周りに責任を押し付けているケースも珍しくありません。自分がやらなくても、誰かが解決してくれるだろうという甘えからくる行動ともいえます。

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面倒なことを避けようとする

面倒なことに関わりたくないという考えから、責任転嫁をする人もいます。ミスをした場合、その度合いなどにもよりますが、少なからず叱られたり責められたりします。また、ミスのリカバリーをするために、大変な作業が待ち受けているかもしれません。面倒を嫌うタイプの人は、人から責められることやミスの対応に追われるような事態を避けたいがために、責任転嫁をしてしまうのです。

普段から人に注意されることを嫌う・人の意見を聞かないなど、都合の悪いことから逃げる傾向が見られる人もいます。「自分以外の人が苦労していても自分さえ楽ができればいい」という、自分勝手な考えを持っている人も責任転嫁しやすいタイプです。

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どんな心理がある?

自分できっちり責任を取り、責任転嫁をしたことがない人からすれば、なぜそんな行動をとるのか理解できないかもしれません。どのような心理から、責任転嫁をしてしまうのでしょうか?

責任転嫁

(C)Shutterstock.com

周囲からの評価を下げたくない

自分がミスをしたという自覚があるケースでは、「周囲からの評価を下げたくない」という心理が働く場合があります。周囲にミスを知られることで、自分の評価が下がるのを避けたいという気持ちになるのです。プライドが高い人や見栄っ張りなタイプは、自分がミスをしたことを知られたくない気持ちが強いため、こういった心理に陥りやすくなります。完璧主義で、自分の仕事にはささいな汚点すらつけたくないという思いから、責任転嫁という行動に出てしまうのかもしれません。

また、その逆で自信がない人なども、失敗を周囲に知られて評価が下がることを恐れて、責任転嫁をしてしまうことがあります。

傷つくのが怖い

ミスをすれば、多かれ少なかれ何らかの責めを受けることになります。人から責められて「傷つくのが怖い」と考えるのも、責任転嫁してしまうときに起こり得る心理です。人から叱られたり注意されたりするのは誰でも嫌なものですが、それを極端に嫌う人はこういった心理になる可能性があります。過去に同じようなミスをしてひどく叱られた経験がある人ならさらに、「同じような思いはしたくない」と感じるかもしれません。

また、打たれ弱い性格だと自覚している場合、一度叱られると、なかなか立ち直れなくなるという恐れが出てきます。その結果、傷つくことを避けるための防衛本能が働き、ほかの人を責めることで自分を守ろうとするのです。

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