自分に自信があり無自覚
先に紹介した二つは、自分がミスをした自覚があるときに起こる心理ですが、無自覚な場合もあります。自分の能力に根拠のない自信を持ち「自分がミスするわけがない」と、無意識にほかの人のせいにしてしまうのです。
また、最初は認めていても、言い訳をする中で無意識に責任転嫁してしまうケースもあります。このような場合、本人に自覚がないだけに指摘しても効果がないことが多く、周囲は苦労することになります。
責任転嫁されたらどうする?対処法とは
身近に責任転嫁する人がいると、イライラしてしまいます。また、自分は何も悪くないのに責任転嫁されてしまった場合、イライラなどという感情論だけではおさまりません。最終的に自分が責任を取って対処しなければならないなど、実質的な被害にあう可能性もあります。では、責任転嫁されてしまった時には、どう対処すればよいのでしょうか?
証拠を残しておく
責任転嫁された時によく起こるのが、言った・言わないなど水掛け論になってしまうことです。このような食い違いが起こると、普段周囲からの評価が高い人や口が達者な人に軍配が上がってしまいます。
相手が上記のようなタイプなら、最終的に自分の責任にされてしまうかもしれません。このような事態にならないよう、日常的にやり取りを記録に残しておくクセをつけましょう。口頭で決まったことは証拠が残らないため、必ずメールで内容をまとめて送るなどの対策をとることがポイントです。メールを送る際には、関係者をCCに入れたり、打ち合わせには第三者に立ち会ってもらったりすることで、客観的な証拠として認められやすくなります。
上司や同僚に相談する
周囲に相談するのも効果的な対処法のひとつですが、相談する相手はしっかり見極めることが重要です。信頼できる上司や同僚であれば、相談にのってくれるはずです。
相談する際には、可能な限りほかにも同様の被害にあった人を集めておくのが有効です。同じ立場の人がたくさんいれば、それだけ訴えが効果的になります。情報共有しておくことで対策もできるため、被害にあう事態を減らせるかもしれません。もし、上司が責任転嫁するタイプの場合には、さらにその上の上司に相談してみましょう。
適度に相手との距離を置くことも大事
責任転嫁をする相手とは、可能な限り距離をおきましょう。近くにいることで、責任を押し付けられてしまう可能性が高くなります。一度でも責任転嫁された経験がある場合には、強い態度で拒絶する意思を示すことも重要です。
しかし、仕事上で同じチームなどの場合、距離を置くのは簡単ではないかもしれません。その際は、なるべく関わらない配置にしてもらえるよう、信頼できる上司などに相談しましょう。どうしても距離を置きづらい環境のときには、必ず第三者を交えるなど、責任転嫁されない自己防衛をしておくことが大切です。
自分が責任転嫁しないために注意したいこと
自分はそんなことはしないと思っていても、状況によっては責任転嫁をする側になってしまうかもしれません。では、そうならないためには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?