保活ならぬ「ラン活」という言葉、ご存知ですか?
その名の通り、ランドセルを選んで購入する活動のことなのですが、ただ買うだけと思いきや、時期を逃すとお目当てのメーカーを買いそびれたり、希望の色が完売していたり。2年前、長女の「ラン活」に私は完全に出遅れたのでした…。
ランドセル購入の最盛期は「5月」
Domaniサポーター、メルマガ会員にアンケートを行った結果によると60%近くが10~12ヶ月前スタート。年々早期化しているといえます。
▶︎先輩ママに聞くラン活事情 アンケート実施調査/2019年3月3日~3月18日(対象:Domaniサポーター、メルマガ会員)
ランドセルを決めるポイントは
やっぱりおしゃれさにもこだわりたいママ達からすると、見た目が大事!? 「デザイン」で決めたというママが多数。しかし、やっぱり6年間毎日使うもの。機能性を重視するという意見が続きました。同率で、「子どもが選んだ」という意見も。
国会でも話し合われている「ランドセルが重すぎる」問題
昨今、教科書のページ数が増えたり、道徳が必修化されたりして持ち物が増え、ランドセルの重さやそれによる子どもの肩こり・姿勢などへの影響が報道されていることから、国会でも度々、文部科学省の見解を問う質疑が行われています。
大正大学人間学部人間環境学科の白土健教授が、東京都内の小学生1~6年生91人のランドセルの重さを調査したところ、全学年平均は5.7㎏で、最も重い子は11㎏を超えていたそうです。
確かに、我が家の小学1年生のランドセルの中も、教科書やノート、ドリルや図書館で借りた本、筆箱などでぎっしり。これらに体操服や上履き、給食袋などを合わせると合計約5㎏ありました。20㎏そこそこの子どもが5㎏の荷物を背負って歩いていく。考えただけで辛そうです。「適正は体重の15%程度」との専門家の指摘もあることから、7歳の場合は、せいぜい3㎏程度に留めなければ、肩や首、腰や脊柱等への影響がないとはいえません。
文科省による「置き勉」のススメ
文部科学省は2018年9月6日、宿題など家庭学習で使わない教科書については教室に置いて帰る「置き勉」等の工夫を(一律に推奨するわけではないながらも)促し、子どもの発育状況や通学状況を鑑みたランドセル重量への配慮を求める通知を全国の教育委員会などに対し発出しています。学校によって取り組みに温度差はありますが、子ども達の体を心配した保護者の切なる声が、国を動かした例のひとつです。
「ラン活」に乗り遅れた我が家の結末
娘は結局、第一希望のピンク(気付いた時には完売)を諦め、第二希望のラベンダーに。人工皮革(1,160g)と牛革(1,490g)で悩みに悩んだ結果、牛皮に。同じ色の「サンドセル」に学校支給の防犯ブザーをぶら下げてご機嫌です。ちなみに「サンドセル」とは、2人の小学生の子育てを終えたママのアイデア商品で、子ども達が両手いっぱいの荷物を持ちながら傘をささなくていいようにと考えられたランドセルに取り付ける補助バッグのこと。
さぁ、今年は、次女の「ラン活」でリベンジです。
Domanist
伊藤孝恵
6歳・4歳女児の母・ 参議院議員。テレビ局、大手化粧品メーカー勤務を経て、人材総合サービス会社で宣伝を担当。2016年に初当選し、ママパパ議員連盟を立ち上げるなど精力的に活動中。過去に結婚させたカップルは17組。
IG:https://www.instagram.com/itotakae/