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LIFESTYLE インタビュー

2020.06.10

「3人どの子も ”ママを独占できる特別な時間”をもてるようにしているんです」医師・友利 新さんの場合【女の時間割】

 

女には3つの顔、3つの時間割がある。内科・皮膚科の医師として働きながら3人の子を育てる、友利 新さんの「女」「母」「妻」の時間についてうかがいました。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

医師(内科・皮膚科)・42歳
友利 新さん

「女」時間

クリニックで診察する日の白衣の下の私服は白。ほぼノーメーク、ノーアクセ、ノーネイルをマイルールにしています

「患者さんに安心して診察を受けていただけるように、明るく健康的な印象を大切にしています。白衣の中に着る私服は必ず白。メークよりも健やかな肌づくりを。髪は結わえてまとめて、アクセサリーやネイルもつけません」

「妻」時間

月に1度は、夫の仕事の取引先との会食に同席をしています。ワンピースにしっかりメークで妻としてのサポートに勤しみます

「夫は、ふだん家事や育児をかなりサポートしてくれます。私も妻として、彼の仕事の取引先との会食で場を盛り上げたり、華を添える役目を心得ます。ご挨拶の際も夫の後に続いて〝妻です〟と、あえて名前は名乗りません」

「母」時間

公園に遊びにいくときは、子ども全員連れて行くときとひとりひとりのときがあります。3人どの子も〝ママを独占できる特別な時間〟をもてるようにしているんです

「3人兄妹はにぎやかですが、〝自分だけのママの時間〟は減りますよね。寂しい思いをさせないように、家族で出かけた帰り道に長男とだけ、長女とだけ、公園に少し立ち寄ってみるなど、〝特別な時間〟もつくるようにしています」

医学や健康についての正しい知識を伝えていきたい

健康であることの大切さをだれもがかみしめているこの時代。内科医・皮膚科医としてメディアでも活躍中の友利 新さんが、3人目の産休から仕事復帰して約3か月。平日は6時間、休日は7時間の睡眠時間を確保しながら、多忙な毎日をふたつのスケジュールアプリを駆使して綿密に管理している。「仕事と家族の予定を入力するアプリは所属事務所のマネージャーさんと共有。子どもたちの予定は別のアプリにまとめて、夫とシッターさんと私でシェア。共有すべき人とシェアすることで、予定かぶりを防げています」
 
5歳の長男、3歳の長女、0歳の次女と、働きながら3人の子どもたちを産み育てる日々の切り盛りの工夫は、食事や洋服にも。
「いろんな料理を日替わりでつくるのって、絶対無理じゃないですか。だから思いきってレパートリーは10品くらいと決めています。月曜日はサーモン、週中はお肉かお魚、土曜の夜は必ずカレーと決めておけば、買い物もしやすいですよね。洋服も、基本は公私ともにワンピース。白や紺など色数も抑えれば、〝今日何着よう?〟と迷う時間もなくなります。〝なければ悩まない〟ので、子どもの服の数もミニマムです。とはいえ、どうしても子どもの物は増えてくるので、夫と私の所有物は最小限に、シンプルに暮らしています」

平日は内科と皮膚科のふたつのクリニックに勤務医として出勤し、合間をぬって講演やテレビ出演もこなすフレキシブルな勤務体系。
「クリニックでの仕事がいちばんの主軸なのですが、情報に振り回されやすい時代だけに、医師として科学的な裏付けのある正しい知識をお伝えすることも自分の使命だと考えているんです。ときどき自分の時間にインスタライブでみなさんからの質問にお答えしたり、YouTubeチャンネルを開設して、女医の視点からの美容アドバイスを展開しています。〝肌のためにやめたほうがよいことは、日焼けと摩擦と乾燥です〟というような、正しい基本を、正しく伝えていきたいですね」

今の自分があるのは母のポジティブな声がけのおかげ

そんな彼女が医師を目ざすきっかけとなったのは、中学時代の子宮内膜症の治療経験。「薬の副作用で20キロ太ってニキビ顔になってしまった私に、スキンケアの話を説いてくださった皮膚科の先生がいらしたんです。そのとき初めて、〝そうか。人を健康にするだけでなく、きれいにするのもお医者さんの仕事なんだ〟と知って、〝私も医者になりたい!〟と思ったのが原点になっています」医師になるまでの道のりは困難の連続だった。しかし、超がつくほどポジティブな母の存在が大切な局面で彼女の背中を押し続けた。「医大時代も、研修医時代も、つらいことの連続。母がいつも〝お母さんは新ちゃんの応援団だから!〟とほめたり励ましたりしてくれたおかげで、頑張れたところがありました。
 
30代で離婚を経験したときにも、母は私の決断をふわりと受け止めてくれました。子宮内膜症の影響の不安もありつつ、今の夫と家族をもとうと思えたのは、 〝母からもらったバトンを渡したい、つなぎたい〟という気持ちも影響したように思います。実は、長女は3歳にして早くもお医者さんになりたいようなのです。いざ彼女が具体的な相談をしてきたら、私も母のように〝いいじゃん、いいじゃん〟と応援したいと思います。強い意志がなければ到達できない険しい道ですが、私にとっては、生まれ変わってもまたなりたいほど、好きで大切な仕事なので」

Domani2020年6/7月号『女の時間割』より
撮影/真板由起(NOSTY)スタイリスト/亀 恭子 ヘア&メーク/鈴木京子 構成/谷畑まゆみ

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友利 新さん

1978年、沖縄県宮古島生まれ。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。35歳で再婚、36歳で長男、38歳で長女、41歳で次女を出産。現在は都内2か所のクリニックで勤務、テレビや雑誌などで美や健康に対する啓蒙活動を展開するほか、子どものスキンケアブランド「メディスキンベビー・キッズ」を開発。最新刊は『やめる美容』(友利新/光文社)。先日、「ワコール ファミリーウェア2020春」のアンバサダーに就任。

テキスト

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。

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