人生には必ず“次の機会”があるから、しがみつかなくて大丈夫
「うちの母って、ちょっと変わっているんですよ。沖縄の人らしいというか、底抜けにポジティブで。母がいたから今の私があると思うんですけど、彼女は子どもに絶対“ダメ”という言葉を使わない人なんです。
私が大学1年のときに、それはもうひどい成績をとったことがあったんです。うちは医師の家系なので、母は私のことを内心、絶対医者にしたかったと思うんですよ。なのにあんな成績をとって絶対に怒られると思ったら、母から電話がかかってきて開口一番、「新ちゃん、あなた天才かもしれない」と。“ええっ? 1000人中の97位じゃないよ。私、学年ビリで進級するんだよ”と言ったら「いや、だって、そんな超優秀だったわけじゃない中、下に3人もいるなんて奇跡よ〜」ってめちゃくちゃポジティブなんです(笑)。不思議なもので、子どもってそんなふうに言われると“あ、じゃあがんばろうかな”という気になるんですよね。
若いころの私がいつも失恋して実家に帰省したときにも「次に必ず新しいのが来るから追っかけない。ちゃんと始発が来るから、男とバスは追っかけるな」というのが母の口ぐせで。それは仕事における局面でも同じでした。
「失ったからといって落ち込まない。次の機会が必ず来る。むしろ次のほうがいいかもしれないんだから、あんまりしがみついて追いかけたりしないようにね」と。そうなんです。人生にはきっと次がある。先ゆきがなかなかみえないしんどい時期でも、そう信じて明るくポジティブにやっていけたらいいなと願っています」(友利さん)
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医師(内科・皮膚科)
友利 新
ともり・あらた/1978年、沖縄県宮古島生まれ。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。35歳で再婚、36歳で長男、38歳で長女、41歳で次女を出産。現在は都内2か所のクリニックで勤務、テレビや雑誌などで美や健康に対する啓蒙活動を展開するほか、子どものスキンケアブランド「メディスキンベビー・キッズ」を開発。最新刊は『やめる美容』(友利新/光文社)。YouTubeチャンネル「友利新/医師「内科・皮膚科」」も絶賛更新中。インスタグラムのライブ配信も好評。
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構成/文
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。