【目次】
・ランタンスタンドって?
・ランタンスタンドの魅力とは
・ランタンスタンドの選び方
・1本脚のおすすめランタンスタンド
・3本脚のおすすめランタンスタンド
・ランタンスタンドの自作方法
ランタンスタンドって?
ランタンスタンドは、キャンプ場の夜を快適に過ごすために欠かせない便利なアイテムです。アウトドア用品売り場で買えるほか、自分で作ることもできます。はじめにランタンスタンドの特徴を見ていきましょう。
ランタンを吊って自立させるスタンド
ランタンスタンドは、テントサイトの好きな場所にランタンを吊るしたままにしておけるアイテムです。ランタンスタンドを使うと家の天井の照明器具と同じように、ランタンを高い位置に固定できます。
テーブルや地面の上に置くよりもテントの周りがぐっと明るくなり、暗いキャンプ場でも快適に過ごせます。市販のランタンスタンドは、ランタンの高さを細かく調整できるものや、他の用途にも使えるように工夫されたものなど、バラエティも豊富です。基本はランタンを吊るすだけのシンプルなアイテムなので、オリジナルのランタンスタンドを自作して楽しむ人もたくさんいます。
夜のキャンプに活躍
都会と違って自然の中で過ごすキャンプでは、日が暮れると周囲は真っ暗になってしまいます。ランタンの放つ柔らかな光の中、夕食の準備や家族だんらんを楽しむのもキャンプの醍醐味です。
しかしほとんどのランタンは火を使うため、常に火事やヤケドの危険がつきまといます。特にファミリーキャンプでは、子どもの手が届かないようにしなければならず、ランタンの置き場所には細心の注意が必要です。好きな位置に安全にランタンを固定できるランタンスタンドは、夜のアウトドアレジャーに必須のアイテムといえます。
ランタンスタンドの魅力とは
ランタンスタンドには、テントサイトを明るく照らす以外にもさまざまな使い道があります。キャンプでランタンスタンドを使用するメリットを見ていきましょう。
虫対策として
ランタンスタンドは、夜の虫対策としても使えます。暗いキャンプ場でランタンを使っていれば、どうしても虫が集まってきます。特に夏場は、ランタンをテーブルの周辺に置いたりテントのフックに吊るしたりすると、周囲を虫が飛び交ってゆっくり食事もできません。
そのようなときは、ランタンをスタンドに吊るしてテントやテーブルから離れた場所に置くのがおすすめです。ランタンが虫をおびき寄せてくれるので、夏の夜も快適に過ごせます。
周囲を明るく照らす
ランタンスタンドの最大の魅力は、周囲を「安全に明るく」照らせることです。ランタンをテーブルや地面の上などに置くと、ランタンの周りだけが明るくて、少し離れると真っ暗になってしまいます。何かをするときは毎回ランタンの近くまで行かなければならず、非常に不便です。アウトドア用の狭いテーブルの上では、ランタン自体が邪魔になることもあります。
スタンドを使ってランタンを高い位置に吊るしてあげれば、テントサイト全体を明るく照らすことが可能です。テーブルを広々と使えるうえに、足元も明るくなります。子どもが触ってヤケドしたり、ぶつかって落としたりする心配もなくなります。
ランタン以外の使い道も
ランタンスタンドの出番は夜だけではありません。外が明るい時間帯はランタンを外して、食材を入れた袋や洗った食器を入れたネット、洗濯物などを吊るしておけます。スタンドを飾り付ければ、個性的なテントサイトを演出することも可能です。ランタンを吊るす以外の使い道もたくさんあり、キャンプをより一層楽しめます。
ランタンスタンドの選び方
ランタンスタンドは多くのアウトドア用品メーカーが製造・販売しており、特徴もさまざまです。ランタンスタンド選びのポイントを紹介します。
安全面で選ぶ
ランタンスタンドを選ぶ際に最も重視したいのが「安全面」です。灯油やガソリンを燃やすタイプのランタンの場合、倒れるとテントや椅子に引火して火事になる危険があります。
また、大きくて重いランタンが人に当たれば、ケガをしてしまいます。このためランタンスタンドは、倒れないように地面にしっかりと固定できることが必須条件です。ポールの太さやフックの強度によっては、手持ちのランタンの重さに耐えられないこともあります。使用中にポールがしなったり、フックが壊れたりすると危険ですから、耐荷重もしっかりとチェックしておきましょう。
サイズで選ぶ
ランタンスタンドに限らず、アウトドア用品を選ぶときはサイズや重さも気になります。ファミリーキャンプの場合は荷物も多くなりがちですから、できるだけ軽くてコンパクトに収納できるものがおすすめです。ペグがセットになっているものは、片付けるときに紛失しやすいため、まとめて入れられる収納袋が付いていると便利です。
どのくらいの高さにランタンを吊るせるのかも、必ず確かめておきましょう。背が高い人や、できるだけ広い範囲を照らしたい人は、伸長幅が長いタイプを選んでおくと安心です。逆に低いテーブルを使う人やテントの中で使いたい人には、短めのスタンドをおすすめします。
脚のタイプで選ぶ
ランタンスタンドには、1本脚タイプと3本脚タイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、キャンプ場の状況や一緒に行くメンバーに適したタイプを選びましょう。
1本脚タイプは、傾斜した地面や狭い場所で使うときに向いています。地面に挿すだけのシンプルさで、手軽に使えるのも魅力です。3本脚タイプのように地面に脚を広げないので、つまずく心配もありません。ただし地面にしっかりと挿し込まないと、使用中に倒れてくる危険があります。地面が固いキャンプ場では、安定した設置ができないこともあるため注意が必要です。また一度地面に挿し込んだら、場所を動かしにくいのもデメリットです。
地面が平らで広めのキャンプ場なら、脚を広げて置くだけの3本脚タイプがおすすめです。地面に挿し込まないため、場所を自由に動かせます。脚にペグを打ち込めば安定感が増し、風の強い日や子どもが走り回って倒す可能性のある場合でも安心して使えます。その代わり1本脚タイプに比べてかさばることと、広げた脚につまずきやすいことがデメリットです。
1本脚のおすすめランタンスタンド
省スペースで持ち運びが楽な1本脚タイプから、おすすめのランタンスタンドを三つ紹介します。
すっきりとした スノーピーク パイルドライバー
すっきりとしたデザインが魅力の、スチール製ランタンスタンドです。本体を支えながら一番上の棒を上下にスライドさせるだけで、簡単に地面に打ち込めます。先端が頑丈な鋼でできており、固い地面にも楽に設置できます。ハンマー不要で、荷物が少なくて済むのも魅力です。最大240cmまで伸ばすことができる一方、収納時の長さは110cmと短く、車のトランクにも楽に積めます。別売のランタンハンガーを取り付ければ、物干しや荷物置き場としても活躍しそうです。
商品名:スノーピーク パイルドライバー
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持ち運びやすい FLYFLYGO ランタンスタンド
持ち運びに便利なアルミ製のランタンスタンドです。340gと軽量で、収納時には長さ34cmと非常にコンパクトになります。ランタンフックが2個付いていて、ランタンと同時に他のアイテムを吊るすことも可能です。ただしポールが細めでしなりやすいため、重量のある灯油やガソリンのランタンには適していません。軽いLEDランタンを使う人におすすめの商品です。 商品名:FLYFLYGO ランタンスタンド
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耐久性に優れた ユージャック ハンマーランタンスタンド
サビに強い、ステンレス製のランタンスタンドです。スノーピークと同様、ハンマーを使わずに地面に打ち込めます。先端の保護キャップを打ち込み時のグリップとして使えるため、手が滑らずに快適に作業できます。ポールに打ち込みの目安となるマーカーを付けるなど、細かい部分にも配慮されており、初心者でも安心です。持ち運びに便利な収納ケースも付いています。
商品名:ユージャック ハンマーランタンスタンド
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3本脚のおすすめランタンスタンド
3本脚タイプは設置が簡単で、好きな場所に移動できるのが魅力です。3本脚タイプのおすすめ商品を三つ紹介します。
簡単に設置できる コールマン ランタンスタンド
コールマンのランタンスタンドは、平らに開いて地面にぴったりと張り付く脚が特徴です。脚が斜めになっているタイプに比べてつまずきにくく、テーブルや椅子の近くに置いても脚が邪魔になりません。高さは109~226cmの間で、10段階で調整可能です。脚が平らになるので、低くすれば狭いテントの中にも置けます。また、太くて頑丈なハンガーが付属されており、重いランタンでも問題なく吊るせます。風の強い日などは、付属のペグを打ち込めば地面にしっかりと固定可能です。商品名:コールマン ランタンスタンド
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ボタン一つで高さ調整 ロゴス ランタンスタンド
背の高いタイプをお探しの人にぴったりのランタンスタンドは、最高で250cmまで伸び、31段階と細かい高さ調整が可能です。独自構造のフックでランタンが落下しにくく、高い位置から周囲を照らせます。「パワーストックランタン」専用の固定ネジや、高さの調整が簡単な「ロックピン方式」を採用しているのもポイントです。スタンドの最上部に付属の青いボールを取り付け、タープの天井を押し上げれば、天井に雨がたまってたわむのを防止できます。
商品名:ロゴス ランタンスタンド
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軽量 オガワ コンパクトランタンスタンド
軽くてコンパクトな3本脚タイプをお探しの人には、オガワのコンパクトランタンスタンドがおすすめです。重さが800gしかなく、収納時は幅5cm、長さ45cmと非常にスリムになります。ランタンを吊るす高さは116cmと86cmの2段階で、低めのテントの中でも使いやすいサイズです。ポールがアルミ製でしなりやすいため、重いランタンよりもLEDランタンに向いています。
商品名:オガワ コンパクトランタンスタンド
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ランタンスタンドの自作方法
気に入ったランタンスタンドが見つからないときや、あまりお金をかけたくないときは、自作するのもおすすめです。自宅で作って持参するのはもちろん、作り方を覚えておけば現地で材料を調達して作ることもできます。
ただし自作のランタンスタンドは地面に固定するのが難しいため、風の強い日や傾斜のある場所では使えません。また、背が高すぎるスタンドも安定感に欠けます。高さは1m程度にして、子どもからも目を離さないように十分注意してくださいね。初心者でも簡単にできる、ランタンスタンドの自作方法を紹介します。
丸棒で作るシンプルなランタンスタンド
シンプルで持ち運びしやすい、丸棒で作るランタンスタンドです。まずはホームセンターなどで、下記の材料を準備しましょう。
【用意するもの】
・丸い木の棒:3本
・小さなねじ込みフック:6個
・大きなねじ込みフック:1個
・ミックスコード
・コードストッパー
1:棒の先端の真ん中部分に、それぞれ小さなねじ込みフックを取り付けます。3本のうち、1本の棒の先端から1cmの位置に大きなねじ込みフックを付けます。
2:反対側の先端から15cmほどの位置に残りの小さなフックを取り付けます。
3:先端のフックにミックスコードを通して棒同士を連結しましょう。大きなフックに木がぶつからないようにするのがポイントです。
4:下のフックにもミックスコードを通し、最後に両端をコードストッパーで固定します。ミックスコードで正三角形を作るように、脚を広げて完成です。
先端付近に取り付けた大きなフックに、ランタンを吊るして使います。使用前に自宅で実際に吊るしてみて、落ちたり倒れたりしないことを確かめてからキャンプ場に持って行きましょう。
流木を使えばぐっとおしゃれに
川や海の近くのキャンプ場なら、流木でランタンスタンドを作るのも素敵です。流木で作るランタンスタンドは、自然の風景に溶け込んでとてもおしゃれです。材料費がほとんどかからないうえに、行き帰りの荷物も少なくて済みます。子どもと一緒にちょうど良い流木を探し回ったり、形の不ぞろいな木を工夫してスタンドに組み立てたりと、アウトドアならではのワイルドな楽しみ方ができるのもポイントです。
まずは同じくらいの長さの流木を3本調達します。このうち2本の上部をロープや針金で縛り、下部を広げたら、間に3本目の木を入れてさらに縛ります。
3本の木がきれいな三角形に開き、地面にしっかり着いていれば大丈夫です。木を縛っているロープや針金に、S字フックを引っ掛けてランタンを吊るします。使い終わったら解体して、流木を元の場所に戻しておきましょう。
写真/Shutterstock.com イラスト/ayumi kuriyama
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