雄大な母なる大地を目の前に 小麦や野菜…、大地の恵みをいただきます! bi.blé(ビブレ)
/2014年4月オープン
見渡す限りの大雪原!思わず童心に帰って駆け出したくなる

宿の目の前は、もともと校庭だった場所。無邪気な子供のころに戻って、雪合戦してみる!? 数年後には一面の小麦畑になる予定で、現在は土をつくっている最中。
味わい深いパンを引き立てる極上フレンチ
旭川空港から雄大な農村風景に圧倒されつつ走ること約20分。美瑛町の畑を見渡す丘に、町名産の小麦を生かしたパンが主役の絶品フレンチが評判のオーベルジュはあります。廃校になった小学校の敷地内に建つ、そっけないほどミニマルな建物は、日本建築界の巨匠、内藤 廣さんが設計したもの。温泉もない、スパもない。でも純粋においしい料理とパン、そして美瑛の美しい大地を求めて全国から高感度な人たちが泊まりに来る宿、それが「bi.blé」です。
客室は木の温かみとシンプルな家具が北欧をイメージさせるインテリア。大きな窓の外には畑や十勝岳連峰の大自然が広がります。手厚いもてなしとは違うけれど、肩の力を抜いて深呼吸したくなるような、居心地のよさがここにはあります。

左/客室には大きな窓があり美瑛の自然が望める。
右/緑を基調とした建築。
そしてハイライトは、やっぱり料理です。手がけているのは、札幌が世界に誇る三つ星フレンチ「レストラン・モリエール」のスタッフ。もちろん野菜も肉も美瑛産が中心です。
特に、採れたての野菜はしっかりと濃い味で、都会で食べるものとは大違い!さらに感動するのは、石窯を使って薪で焼いたパンと料理の相性。肉の脂と、ソースと、小麦の甘み…。
「このハーモニーを味わうために、はるばる来てよかった!」と思わず顔がほころぶほど。パンは麻袋に温めた小豆と一緒に入れてサーブされるので、ずっと温かいのもうれしいポイントです。

左/焼きたてのパンが並ぶパン売り場。
右/左から〝パン・ド・ロデヴ〟、レーズンやナッツが入った〝ロデヴ・フリュイ〟、美瑛産の小麦を使った〝パン・ド・美瑛〟はすべて通年販売。パンだけ買うことも可能で、お土産にもぴったり。
こだわりの詰まったオーベルジュなのに意外とリーズナブルなのは、プロの料理人を育てる「美瑛料理塾」が併設されていて、塾生たちが実習としてサービスや調理を担当しているから。彼たちの初々しい接客にも心洗われます。

左/トマトを使ったひと皿。
右上/アスパラを使った初夏のメニュー。
右下/プレートにはラタトゥイユやパテ、ピクルスなどが。

ビブレ
北海道上川郡美瑛町字北瑛第2北瑛小麦の丘(旧北瑛小学校) TEL:0166・92・8100 チェックイン15:00 チェックアウト11:00
宿泊は、11月~3月は金・土・日・祝日、4月~10月は水~日 1泊2食付き¥23,700~(税込み・サ別)客室5室
Domani12月号 別冊付録 今こそ行きたい!おいしい温泉宿&おこもりホテル18 より
撮影/篠原宏明 取材・文/森本恵子 構成/田中美保・酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
※宿泊料金は、特別な表記のない場合、1室2名利用時の1名料金(消費税・入湯税・ サービス料別)です。料金は変動する場合があります。 ※料理の内容は季節によって 変わる場合があります。
※掲載したデータは2017年10月18日現在のものです。