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そもそも自己顕示欲とは?
「自己顕示」=自分の存在を必要以上に他人に目立つようにすること。「-欲」(小学館刊・デジタル大辞泉より)
よく似たように捉えられがちな言葉に「承認欲求」がありますが、こちらは〝他人から肯定的な評価を受けたい、否定的な評価をされたくない、自分を価値のある存在だと思いたい、という欲求〟 という意味で自分を認めて欲しいということ。「自己顕示欲」は自分のことをアピールすることであるのに対し、意味合いも使い方も異なります。
ではどうして自己顕示欲が強くなってしまうのでしょうか。
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臨床心理士が解説。「自己顕示欲が強い人」の心の中はどうなっている?
自己顕示欲が強くなってしまうのには、どんな心のメカニズムがあるのでしょうか。臨床心理士・吉田美智子さんにお話を伺いました。
「自分を必要以上にアピールしてしまう〝自己顕示欲の強い人〟。どうしてこういった行動に走るのかというと、それは自己肯定感と関係があります。私たちは、生まれたばかりの幼少期に、大切にお世話をされることを通じて自己肯定感を獲得します。自己肯定感とは『どんな自分であっても、自分は人から大切にしてもらえる』と言う信頼感と安心感です。これがきちんともてていると、自分が成功するか失敗するか、他人がどう評価するかに係らず自分のことを大切な存在だと感じていられます」(吉田さん)
しかし、どんな理由であれ、自己肯定感を充分に持てない場合、自分の価値を感じるのが難しく、周囲の評価や反応に敏感になることも。その結果、時折、他者の注目や評価を求める行動をとることも。これは、その人が自分の価値を確かめ、安心したいというシンプルな気持ちから来るものかもしれません。
【質問】周りの自己顕示欲が強い人に困った経験はありますか?
※アンケートは30〜45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
自己顕示欲が強い人の特徴
自自己顕示欲が強い人とは、どのような特性を持っているのでしょうか? 彼らの一般的な特徴を探ると、以下のような点が挙げられます。
自分の話が多い
みんなで会話しているのに話を横取りする、話を聞いてるフリして結局自分の話をしているなど、とにかく会話の中心が全て自分になるようにしている人が多いよう。