承認欲求が強い
「見て、私がやりました!」や「手間かけて作りました!」といったアピールが多く、自分の成果を称賛してほしいという気持ちがとても強いです。
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自己中心的
「注目を浴びたい、 世の中の皆が自分自身を気にかけてくれていると思っている」「自分勝手、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなる」などという自己中心的な行動も特徴のひとつのようです。
自己顕示欲が強い人が嫌と思ったときに、その相手と付き合わずにいられたらいいのかもしれませんが、仕事やママ友の付き合いなどそうはいかない場合も。そんなときはどう対処するのがいいかを吉田さんに伺いました。
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自己顕示欲の強い人が欲しい「○○○」な言葉
「自己顕示欲が強く感じる人は、自分の存在を確認するために、周りの人たちからの肯定や称賛を求めることがあります。しかし、他人からの承認はいつも手に入るわけではありません。そのため、時々自分を不安に感じることもあるでしょう。情緒が不安定になったり、他者との関係作りに迷うことも。そうした人たちとの関わりには、気を使うことが求められますが、適度な距離を保ちつつ心の中で温かく見守ってあげると良いでしょう。
実は、そういった人たちが最も求めているのは「褒め言葉」よりも「存在の認識」です。『いてくれてありがとう』というシンプルな言葉が彼らの心に響きます。たとえ少し勇気がいる言葉でも、試してみてはいかがでしょうか?」(吉田さん)。
【体験談】自己顕示欲が強い人と付き合うときの対処法
次に、自己顕示欲が強く感じる方との関わり方についてみてみましょう。
関わらない
「できるだけ距離を取るのがおすすめ。もし接触が避けられない場合は、簡単な挨拶で対応し、その後は控えめにコミュニケーションします」 (40代・大阪府)
「相手が聞いていないように感じた場合、無理をせず自然に会話を進め、次回からは関わりを慎重に選ぶように心がけます」(30代・京都府)
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褒める
「ちょっと手間ですが、『すごいですね』と声をかけるよう心がけています。そうすることで、雰囲気も良くなるので」 (30代・愛媛県)
「相手の気持ちを尊重しながら、ポジティブな言葉をかけるようにしています。『○○さん、さすがです』というフレーズは特に効果的かと思います」(40代・北海道)
話を聞く
「話を1度はしっかりと聞いています。その後は穏やかに対応しています」(40代・兵庫県)
「穏和な関係を保つために、聞き手としての役割を果たします」(30代・東京都)
肯定する
「理解しやすいように肯定的に接します。異なる意見を言うと気を悪くすることもあるので」(30代・滋賀県)
「穏やかな反応を心掛けます。主に『はい』『そうですね』で応えています」(30代・群馬県)
自己顕示欲の強い人に少し戸惑うこともあるかもしれません。それは自然な気持ちです。大切なのは、自分を大切にしながら、温かい心で接することです。そうすれば、心地よい関係を築く手助けになるでしょう。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock,com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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