Q:小さなことで気持ちが浮き沈み。コントロール方法はありますか?
答える人/田中茉里栄(心療内科医)
A:日記をつけて自分を客観視してみましょう
たとえ小さな事でも、嫌なことが重なると気持ちが落ち込んでしまいますよね。自分がどういったことで傷ついてしまうのかを把握しておくことは大切です。そうすれば同じようなことがあったときに、「前と同じだから大丈夫、大丈夫」と言い聞かせることができます。
また、楽しかったことやうれしかったこと、嫌だったことや悲しかったことを書き出してみるのもいいと思いますよ。私は毎日日記をつけて、楽しかったこと、嫌だったことをひとつずつ書いています。今は調子がいいのか、悪いのかと振り返る材料にもなりますし、気分が落ち込んだ時に読み返して「そうだった、こんな楽しいこともあったな、そんなに落ち込むことはないじゃないか」と客観的に考えることができます。気分が落ち込んでいるときには、嫌なことばかり考えてしまい、なかなか楽しかったことを思い出すことが難しいので、日記をつける事で思い出す手助けになるものです。前向きな気持ちになるひとつの方法として、ぜひ試してみてください。
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心療内科医
田中茉里栄(たなか まりえ)
日本精神神経学会正会員、日本医師会認定産業医
2016年信州大学医学部卒。都内大学病院勤務を経て、現在ゆうメンタルクリニック非常勤医師として0歳児を育てつつ勤務している。
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