長く使っていないものは処分を
部屋の片づけや断捨離をするとき、「1年以上使っていない物は捨てる」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。未使用の物や使いかけの物を捨てるのは、抵抗があるかもしれません。しかし、1年以上使わなかったということは、今後も使う可能性は低いということです。1年では短すぎると感じる人は、2~3年に猶予を伸ばすこともアリです。自分に無理のない期限を決めて、思い切って捨ててしまった方が部屋がすっきりします。
例えば洋服なら、普段着ない物はどんなにきれいでも処分の対象とします。また本も、「いつか読むつもり」で数年経過しているなら、処分を検討した方がよさそうです。物には「使うべきタイミング」というものがあります。これを逃したものは、再びメインで活躍するチャンスは少ないと捉えて処分に踏み切りましょう。
【ミニマリストとは?】必要なものだけを有効に使うコツとメリット
部屋をスムーズに片付けるコツ
片付けをするにはそれなりに時間がかかります。片付けをダラダラと長引かせないよう、さっさと終わらせてしまいましょう。そのためには、コツを押さえた片付けを実施することが大切です。片付けをスムーズに進めるためのコツを紹介します。
収納グッズをむやみに購入しない
片付け前に収納グッズを購入すると、「これでスッキリ収納できる」と思いがちです。しかし、何に使うかまだ分からないときに先に用意をすると、サイズが合わなかったりと不要な物が残りやすくなるため、片付け前に収納グッズを購入するのは避けましょう。収納グッズを購入するなら、整理整頓に慣れていない人は特に不要な物がなくなって収納のイメージができてからがベストです。
また、必要以上に収納家具やグッズを購入してしまうと、それ自体が「不要な物」になる恐れがあります。部屋をすっきり片付けるコツは、必要なものだけを置くこと。収納家具やグッズが部屋のスペースを圧迫している場合は、それも処分の対象としましょう。
収納力が格段アップ!デッドスペースを作らない【無印良品】の名品収納グッズ
小さなスペースから始めて
片付けを始めるときは、キッチンや洗面台の下のような小さなスペースから始めましょう。片付をスタートした時点では、「きれいに片付けよう」というモチベーションがみなぎっているかもしれません。しかし、やる気に任せてあれもこれもと手を広げたり、手のかかる場所から始めると、いつまでたっても終わりが見えない状況に疲れ、途中でやめてしまうかもしれません。片付けは、気の長い作業です。モチベーションを保つには、その都度「きれいになった」と感じられるようにするのがポイント。ビフォーアフターの変化に楽しめると片付け作業も進むはずです。
おしゃれなキッチンの作り方!5つのポイントで見違える!収納方法や実例も交えてご紹介
ジャンル別に仕分けをする
片付けのときは、まず物を「要・不要」に分けるところから始めます。しかし、よりスムーズな片付けを目指すなら「物のジャンルをざっくり分ける」ことも併せて行いましょう。例えば、物を分類するときは、「衣類」「文房具類」「筆記具」「調理器具」などでそれぞれひとまとめにします。こうして同じジャンルの物を1カ所にまとめておけば、後で置き場所を決めやすくなります。
よく使うものは定位置を決める
それぞれの物に「定位置」を決めれば、取り出しや片付けがスムーズになります。ただし、やみくもに収納すると使いたい時にどこに何があるか手間取ってしまいます。使用頻度の高いものは、取り出しやすい場所に優先的に収納しましょう。例えば、よく使う食器類はしゃがんだり背伸びしたりせずに出し入れできる位置に収納します。腰から目線の高さは「収納のゴールデンゾーン」といわれており、この高さを意識するのがおすすめです。一方、あまり使わない食器や調理器具は高いところや低いところに。出番の多いものほど散らかりやすくなるので、少ない動作で出し入れできるところに収納し、手間なく片付けられるようにしておきましょう。
食器棚の収納例!4つのルールで抜群に使いやすくなる!おしゃれで便利なアイデアまとめ
片付け代行業者やアドバイザーに頼むという手も
忙しい日々の中で、なかなか片付けに時間をかけられないということも多いはずです。片付かない部屋にストレスを抱えて過ごすくらいなら、思い切って片付け代行業者や整理アドバイザーを探してみてはいかがでしょうか。片付けのプロに依頼すれば、片付けがスムーズに終わるのはもちろん、収納のコツや家庭にあった収納アドバイスがもらえます。プロならではの動線を考えた収納なども提案してくれるので、依頼後は「散らかりにくい部屋」となっているはずです。ただし、業者やプロの中には詐欺まがいの人も紛れていることがあります。片付けを依頼するときは、口コミや資格などをきちんとチェックして信頼できる人にお願いしましょう。
収納アイデア実例集!こんなやり方あったんだ!プロ直伝の目からウロコのスッキリ収納術
部屋が片付くおすすめの収納術
さまざまある物の中でも、特に散らかりやすいのが本や小物、衣類ではないでしょうか。部屋を片付いた印象にするには、こうした散らかりやすい物をきれいに収納することがマストです。本や小物、衣類を収納するときにおすすめの収納術を見ていきましょう。
本や小物を収納する場合
まず、数が多く増えやすい本は見せる収納がおすすめです。壁全体を使った壁面収納棚があれば壁一枚分のスペースを活用できる上、出し入れがスムーズになります。壁面収納本棚をすっきり見せるコツは、「種類」「高さ」「色」の順で本を並べることです。本棚に統一感が出て、見た目がすっきりします。また、小物類は以下のアイテムを活用するときれいにまとまります。
・カラーボックス
・バスケット
・ファイルボックス
・スチールラックなど
・仕切り
いずれも100円ショップなどで購入できるため、数をそろえるのは難しくありません。引き出しや棚のサイズに合うものを選び、小物入れに使います。ただし、隠す収納に使う場合は、中が見えないとどこに何があるのか分からなくなってしまうので、ラベリングをして中に何が入っているか分かるようにしておきましょう。
【おしゃれな収納ボックス】選び方のポイントは?|無印良品・ニトリ・イケアなどおすすめを厳選
洋服を収納する場合
洋服を収納する際は、どこに何があるかを分かりやすくしておくことがポイントです。引き出しに洋服を収納するときも畳み方を工夫して「立てて見えやすくする」ことを心がけましょう。また、洋服の中にはしわがつきやすい素材のものもあります。着たときのしわが目立ちやすいような洋服などは軽く畳んで重なりで圧力をかけないようにするか、ハンガー跡がつきにくいものにつるして収納するのがおすすめです。
さらに、ベルトやスカーフ、靴下などといったこまごましたものは、種類別にボックスで分けるとスッキリ収納できます。クローゼットの上や下に同じ種類のボックスを並べ、そこにばらつきやすい物を入れましょう。フタ付きのものなら中が見えないので、クローゼット全体がよりキレイに見えます。
収納ボックスは【イケア】で探そう!おすすめ5選とおしゃれな空間を作るコツ
あわせて読みたい
▶収納力が格段アップ!デッドスペースを作らない【無印良品】の名品収納グッズ
▶それ、やったらダメな衣類収納かも…。正しい保管方法って?