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2020.11.09

悲しみと美しさをまとったエドガーにまた逢える…! ミュージカル『ポーの一族』主演・明日海りおさんが抱くエドガーへの思い

少女マンガの傑作『ポーの一族』(萩尾望都作)は、2018年に宝塚歌劇団花組により舞台で上演されました。2021年、宝塚歌劇以外のカンパニーで再び舞台化されます。宝塚公演に続き、主人公のエドガーを演じる明日海りおさんに心境をうかがいました。

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“エドガー”として生きられる舞台。切なくて悲しく、愛おしい…繊細な心の感情をみずみずしく表現したい

『ポーの一族』の主人公であるエドガーは、妹のメリーベルを守るため、バンパネラ(吸血鬼)に。少年の姿のまま永遠の時を生きる運命を背負わされ、やり場のない悲しみや孤独、絶望を抱えながら、新たな仲間のアランと共に時間の旅を続けていく…。物語の核となるエドガーの繊細な心の動きをどう表現されるのか、純粋さと魔性さをどう醸し出していくのか。新たな“明日海エドガー”に逢えることが、奇跡のようです。

バンパネラとなり、妹も周りにいた一族の仲間(ポーツネル男爵夫妻)も失い、アランという仲間を得たものの永遠の時を彷徨わなければならなくなったエドガー。明日海さんの言葉で、エドガーの紹介をお願いします。

明日海さん(以下、敬称略):エドガーは幼い頃に妹と捨てられ、それ以来妹を守ろうと懸命に生きてきた本当に優しい子です。ところが自分の意思とは関係なくバンパネラになってしまう。大人になる前の多感な時期に普通の人間として生きることを奪われてしまったため、大きな葛藤と孤独を抱えていて、それでもそれを変に包み隠したりしないんです。思春期の男の子特有の反抗心とかやるせなさとかイラだちがあれば、何十年何百年と時を重ねて生きてきて、とうの昔に自分の人生は諦めたという絶望もあって。すべてのことを達観して見ていることがあるから神秘的。原作のマンガの絵からも感じていただけるとても美しい存在感を、舞台の上でも表現できるように目指したいです。

エドガーは血は通っていないけれど、生きていく上でたくさん傷つき、感情はどこまでもピュアでみずみずしくて誰も近寄れない孤高さがある。だからこそ、ご覧になる方はより胸が疼くんだと思います。

“男役・明日海りお”が演じたエドガー。そして今回は男役を卒業した“女優・明日海りお”が演じるエドガー。その違いは何か意識されていますか?

明日海:まだお稽古は始まっていないのですが、前回は「男役だからこうする」ということは考えていませんでした。むしろ男役の型とは逆行していて、男役としてはやらないようなしなやかな手の動きとか、みずみずしい感情、重力を感じさせない雰囲気作りを心がけていました。今回も「女優だから」と女優らしいエドガーにする必要はなくて、台本のエドガーに忠実に、共演者の方々とぴったりと合致するエドガー像を作っていけたらと考えています。


エドガーに対する思いをうかがう際、自分の心に問いかけるように言葉を選んで話してくれた明日海さん。誰にも理解されない境遇のエドガー。でも思わず心を寄り添わせたくなるようなエドガー。そんな彼を、とっても大切に思っていることが伝わってくるインタビューでした。

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少女マンガの傑作『ポーの一族』が再び舞台に! 明日海りおと千葉雄大の、新たなるアプローチによるミュージカルが2021年に東京と大阪で上演予定

【STORY】
イギリスの片田舎、森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、老ハンナに拾われて育てられる。老ハンナたちポーの一族は、永遠の時を生きる吸血鬼「バンパネラ」の一族であった。正体を見破った村人たちに取り囲まれた時、一族で最も濃い血をもつ大老ポーは、一族の危機を救うためエドガーを無理矢理仲間に加えてしまう。こうしてエドガーは、妹メリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として長い時を生きることとなる。時は流れ、4人は新興の港町のブラックプールに姿を現す。そこでエドガーは、トワイライト家の跡取りアランと出会い、運命の歯車が動き出す―。

ミュージカル・ゴシック 『ポーの一族』
日程・場所:
≪大阪公演≫2021年1月11日(月祝)~1月26日(火) 梅田芸術劇場 メインホール
≪東京公演≫2021年2月3日(水)~2月17日(水) 東京国際フォーラム ホールC

原作:萩尾望都『ポーの一族』(小学館「フラワーコミックス」刊)
脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
企画・制作・主催:梅田芸術劇場
協力:宝塚歌劇団

エドガー・ポーツネル:明日海りお
アラン・トワイライト:千葉雄大
フランク・ポーツネル男爵:小西遼生
ジャン・クリフォード:中村橋之助
シーラ・ポーツネル男爵夫人:夢咲ねね
メリーベル:綺咲愛里
大老ポー/オルコット大佐:福井晶一
老ハンナ/ブラヴァツキー:涼風真世
ジェイン:能條愛未
レイチェル:純矢ちとせ
石川新太 大井新生 加賀谷真聡 鍛冶直人 鯨井未呼斗 酒井航 高橋慈生 新原泰佑 西村清孝 松之木天辺 丸山泰右 武藤寛 吉田倭大 米澤賢人 伊宮理恵 桂川結衣 木村晶子 多岐川装子 田中なずな 笘篠ひとみ 七瀬りりこ 花岡麻里名 濵平奈津美 蛭薙ありさ 美麗 (男女五十音順)

【チケット取り扱い】
一般発売日:
≪大阪公演≫12月12日(土) 午前10:00〜
≪東京公演≫12月19日(土) 午前10:00〜
料金:
S席¥14,000 A席¥9,500 B席¥5,500 (全席指定・税込)
お問い合わせ:
梅田芸術劇場
≪大阪公演≫06-6377-3800 (10:00~18:00)
≪東京公演≫0570-077-039 (10:00~18:00)
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
【HP】https://www.umegei.com/poenoichizoku/
【Twitter】@poe_musical

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舞台原作コミックス『ポーの一族』最新作がついに登場。

眠り続けるアランを助けるため、エドガーはある貴族に助けを求める。あの「ランプトンは語る」に繋がる新シリーズ!
『ポーの一族 秘密の花園』第1巻、好評発売中!
著・萩尾望都/本体682円+税(小学館)

女優

明日海りお

あすみりお/1985年6月26日生まれ、静岡県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組に配属され、2012年に準トップスターに就任。花組に組替えし、2014年トップスターに。2018年『ポーの一族』に出演。透明感のある美しさと心を揺さぶる演技、丁寧な歌やダンスで大きな人気を博し、惜しまれながらも2019年に退団。オンライン配信中のディズニー映画『ムーラン』の主人公・ムーランの日本版声優を務める。2021年1月まで上野の森美術館で開催されている「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展−名画で読み解く英国王室物語−」の音声ガイド、11月30日より放送が始まるNHK連続テレビ小説『おちょやん』への出演も決定している。
▶︎公式HP

撮影/柴田フミコ スタイリング/大沼こずえ(eleven.) ヘア&メーク/山下景子(KOHL) 撮影協力/AWABEES 文/淡路裕子

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