【目次】
中国語で「素食」ってどんな意味?
機内食には、航空券を購入すればついてくる「通常食」と、自分の食事を予め指定できる「特別食」の2種類があります。
「特別食」の場合、食べたいものをオーダーするというよりも、アレルギーや健康に配慮するためであったり宗教的約束事に留意するために利用されることが多く、たとえばその中には、牛肉や豚肉を使用していない食事 (NBML/NPML) やヒンズー教やイスラム教徒の方の食事 (HNML/MOML)、それにローカロリー (LCML) やグルテンフリーミール (GFML) などがあります (※ 空港によっては対応できないものもあります。
台湾⇄日本路線でいちばんオーダー率が高かったのは、ベジタリアンミール。
実はベジタリアンにもいくつか種類があり、私たちが多く取り扱っていたものは、オリエンタルベジタリアンミール (VOML)。これは、東洋風に調理した菜食を希望する乗客のための食事で、動物性食品や動物由来製品、卵、乳製品が一切含まれていないもの。ちなみに中国語では、「東方素食餐」といいます。
中国語で「素食」は「ベジタリアン」という意味
日本語で「素食」と聞くと、「菜食」よりも「ぜいたくでない質素な食べ物」というイメージが先行してしまいがちですが、中国語で「素」という字は「ベジタリアン」を指し、「我吃素」というと「私はベジタリアンです」という意味。
ちなみに台湾では、完全にベジタリアンではないけれど、健康のためまたは宗教的観点や動物愛護の観点から朝だけは菜食にしているという人も多く、朝のフライトでは東方素食餐 (VOML) のオーダーが多く入っていました。
そのため、予めオーダーしていないけれどベジタリアンが食べたいという人の要望にもお応えできるように、CA用に搭載されている食事も路線によってはほぼベジタリアン! だなんていうこともあったほど。
【中国語メモ】
素食 (Sùshí)=ベジタリアン
食生活の見直しをしている人が増えてきている今、自分に合った機内食は何か、一度意識してみるのもよいかもしれませんね。
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。